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オムニバス・アルバム『茨城大爆発』から見る、地方のバンド事情について

水戸の音楽シーンが元気になってほしいし、バンドマンがこのコロナ禍を乗り越える力になりたい



このオムニバスで、実際、若手のバンドの音を聴いて、どう思いますか。


将司「みんないい音楽をやってるなって。暗さっていうか、みんな個というものをすごく大事にしてる。あとは各々の人間らしさが出てていいなと思いました」


仁平「まず、僕らがやってた頃と比べて、かなり高度なことをやってますよね。歌唱力にしてもすごくレベルが高い。ミヤくんとも話したんだけど、僕らの頃は3コードで曲を作るバンドが当たり前で、それに勢いがあってカッコよかった。あと、声や歌詞に特徴があれば、なんとか個性を出せていた時代だった。でも今はそれだけだと、個を出しづらくなってるぐらいレベルが高い。10代にしてこのレベルなのか、すごいなって。見習うことのほうが多い(笑)」


すごくわかります。


仁平「もう少しか細い、草食系の曲が多いのかなって勝手に思っちゃってた。でもじっくり聴いてみると、野太い部分や、野生的で本能剥き出しの曲もあって。すごくエネルギッシュでカッコいい。太い芯を感じました」


ミヤ「最初、マスタリングする前の段階で、普通にリスナーとして聴きましたけど、びっくりしましたね。こんなにはっきり個性って分かれるんだなって。あと、さっき仁平くんが言ってたように、今は、自分たちが18歳の頃に音楽を作っていた環境とぜんぜん違うじゃないですか。逆にいろんなことを誰でもできる環境になってるからハードルが上がってるんですよ。その中で個性を出すのは、うちらの頃よりも絶対難しい。若気の至りや勢い……だけではまとまらない時代だから。それがみんなしっかりできていて、個性もあって、棘もある。どの曲もめちゃくちゃいいですよ。最初、仙台のライヴからの帰りの新幹線で何曲か聴いてたんですけど、泣いちゃって。それを仁平くんにLINEしたんですよ。そしたら『俺も今新幹線で聴いてて、泣いてんだけど!』って(笑)」


仁平「俺、新幹線の中で見回しちゃったもんね。ミヤくん、同じ車両に乗ってんじゃねえか、って(笑)」


ミヤ「はははは。それだけすごく心に響く曲が多かった。それは地元のことを唄ってるからっていうことも、もちろんあると思うし、それを抜きにしてもすごく共感できる曲が多くて」

ミヤ(MUCC)


『茨城大爆発』ってタイトルは誰がつけたんでしょう。


仁平「なんでこのタイトルになったんだっけ?」


将司「最初に仁平が『〈茨城爆発〉ってどうかな』って言ったんだよ」


仁平「そうだ(笑)。そしたら将司が『大爆発にしたほうがよくね?』って(笑)。その〈大爆発〉って響きがすごく無邪気でいいよね、って」


将司「そこから30分ぐらい爆笑してた。ヤバいタイトルができたって(笑)」


「命の灯」から始まったヒカリノハコというプロジェクト、次はどんなことをやっていきたいですか。


将司「ゆくゆくはライヴやフェス的なものができたらいいんですけど、もっとみんなでコミュニケーションとってやりたいですね。この取材もそうだけど、そういう場で、みんなの意識がどんどん上がる。プロモーションの内容を全員に共有して、もっと一体感を生み出そうとしてるんですけど、その一体感みたいなものを、みんなずっと持ち続けてれば、いろんなところに着火して、どんどん火が広がっていくのかなって」


仁平「まずは配信機材を整えて、ちゃんとライヴの状況が元に戻るまで、水戸のライヴハウスや若いバンドの活動を支えることから始まってるけど、将来、この25組が集まって、イベントとか大きな企画が茨城でできたらいいな、と思ってますね。あの時言ったことがこうやって現実になって、状況も、ライヴができるくらいまでになったね、って」


そうですよね。


仁平「最初、配信で〈命の灯〉を出して、反響はともかく、僕らより若い世代の人たちは、ヒカリノハコというプロジェクトを通して、自分たちを表現できなかったんですよ」


ミヤ「熱量は今回のオムニバスでかなり上がった気がするよね」


仁平「そう。彼ら自身が、自分たちの楽曲をヒカリノハコを通して出せたから。それがイベントやライヴ活動に派生していくと、もっといろんな人のエネルギーになるのかもしれない、と思ってはいるんですよね」


将司「でも同時に、ヒカリノハコって名前が、県内の他のアーティストとの壁になっちゃうこともあるだろうから、そこは注意してやりたいですね。ヒカリノハコの活動に参加したからって、その名前にとらわれずに、自分たちで自由にイベント組んだらいいし、自分たちなりの活動をやればいい。俺らはただ、水戸の音楽シーンが元気になってほしいし、バンドマンがこのコロナ禍を乗り越える力になりたい。きっかけになりたいだけだから。ヒカリノハコって名前が便利なら、それをどんどん使ってやればいいし。水戸ライトハウスだけじゃなくて、つくばPARKDINERとか、勝田のSTORMY MONDAYとか、いろんなところでやっていいと思うし」


仁平「そうだね。ただ〈ヒカリノハコ〉というプロジェクトにすることで、伝わりやすくなったところは確かにあるからね。茨城のブックエースっていう書店が全店で推してくれるようになったり、水戸ホーリーホック(サッカー)や茨城放送からいいお話をいただくようにもなった。そういうことをやりたかったけど、どうやっていいかわからなかったから、できずにいたんだよね、っていう人の賛同をもらえてる実感はあるので」


将司「そういうひとりひとりの思いをつなげるようになれたらいいなと思ってます」



文=金光裕史


OMNIBUS ALBUM『茨城大爆発』
2021.04.16 RELEASE

〈収録曲〉
178R 「茨 -イバラ-」
MUCC 「落陽」
COCK ROACH 「死海の祭灯」
山田将司 「トワ」
真空ホロウ 「茨城のうた(ヒカリノハコ ver.) 」
WRECKingCReW 「リグレット 」
yobai suspects 「Phantasia」
the dinord 「barak〜愛が2つ足りない〜」
森公一 「始まりの歌」
磯山純 「指標」
たんげまこと 「Yozora」
スマトラブラックタイガー 「素晴らしい世界」
MARQUEE BEACH CLUB 「HELLO」
朝日駿 「ラスト・フォー・ライフ」
BxAxG 「リアライブ」
スーパーアイラブユー「Spectacles」
後藤ヒロフミ(透明なままで) 「落ちてゆく、無力なまま」
B.F.A 「destiny」
obi 「Each of Life」
Breaker the TV 「電球時代」
大谷修登 「drawing」
ヒヨリノアメ 「星空とヘッドライト」
オルドバイ 「ノスタルジーブギウギ 」
goomiey 「2020」
はらち 「日差し」

ご購入はこちら


ヒカリノハコ オフィシャルサイト hikarinohako.com

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