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INTERVIEW
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ヤバイTシャツ屋さん、こやまたくやの流儀とは? 曲作りの極意、彼の人柄から見えてきたもの

人に嫌われたくないとか、人見知りやったり、馴染めなかったりしたことがあるから……こういうことになるんでしょうね



そう言われてふと思ったんですけど、結局ウチの娘みたいに小学校低学年でヤバTが好きになるって、そういうことだと思うんですよね。面白いし刺激的だけど、どこかに絶対優しさとか思いやりとか、子供ってそういう気持ちに敏感だから受け止めやすいというか。つまりこやまくん自身がそういう人だってことなんだけど。


「どうなんですかね。まあ気遣いではありますけどね、けっこう。もともと人に嫌われたくないっていう性格なんで」


でも嫌われたりハブにされた経験がないとできない音楽でもあると思いますが。


「そうですね……人に嫌われたくないとか、人見知りやったり、馴染めなかったりしたことがあるから……こういうことになるんでしょうね」


嫌われたくないから、最初から相手に擦り寄っていかないでしょ? 


「それはそうですね」


むしろみんなとは逆のことをしたり、違うことやって面白がったり。あの配信ライヴなんて、まさにその最たるものじゃないですか。


「あれはそうですね。やっぱり他の人たちと同じことしてもしゃあないってのは最初からあるんで……ああなりますよね」


誰もが配信ライヴの音質や画質を追求し始めてる流れで、逆のことをやる。で、それが7万人に観られたり、ツイッターのトレンドに入ったりするのが痛快で。


「まず、ああいうことはヤバTならできるなっていうのがあって。あと……今って〈もっとエンタメにお金を使わんと〉っていう状況じゃないですか。だからみんな有料配信とかやってると思うんだけど、僕らは違うなって思って。ヤバTのライヴはやっぱ現場じゃないとお金払わせられへんなっていう思いもあるし、そのぶん配信はタダでやるけどタダでは帰さへんぞっていう(笑)」


はははは!


「無料でやる代わりにアルバムの宣伝をするっていう方向に振り切って。すげえコスパいいバンドやなって(笑)」


そこはヤバTが昔から持ってるカウンター精神で。でも、あのライヴ観た人はわかってると思うけど、そういう気持ちだけでライヴをやってたら、あそこまで盛り上がらなかったはずで。


「そうなんですよ。なんかね、ちゃんと感動したんですよ、あのライヴ」


ちゃんと思いが伝わってくるライヴだった。そこが一番重要で。


「あれをやってみて思ったのは……意外と普段のライヴの感じでできるもんやなって。そこにカメラしかないんやけど、ちゃんと……お客さんが見えたというか。今すごい普通のことを言いましたけど(笑)」


こっちも3人がすごく楽しそうにやってるのを感じましたよ。3人が楽しくやってることが一番大事なバンドなんで、それが画面越しでも伝わってくるのが嬉しかった。


「うん、僕らも楽しかったですねえ。ていうかずっとバンドは楽しいです。やっぱ楽しくやるって大事なんやなって、ほんまにそう思った」


でもそれが一番大変だと思わない?


「いや、きっと大変なんですよね。みんな楽しかったらやめないじゃないですか、絶対」


でもそれが難しくて。


「なんかね、そこは3人とも気を遣ってやってる気はします。楽しくできるように気遣ってるぶん、ごく稀に衝突しても、すぐあと腐れなく楽しくできますし」


3人とも気遣いの人だなって思います。あと、すごく優しいなって思う。


「まあまあ(笑)。楽しくやりたいだけなんですけどね」


例えばこのアルバムもコロナがあってこういう作品になったんだろうけど、聴いてる最中はコロナのことを気にせず楽しめるものだし。そこがこのバンドの優しさでもあると思います。


「ああ……なんかね、コロナのことを感じながら聴いてほしくないって思いながら作ったんで、それはすごいよかった」


ライヴを早く観たいなっていう思いにはどうしてもなっちゃうけど。


「それはたぶん大丈夫かな。例によって初回盤にはDVDがつくんですけど、サンリオピューロランドのライヴ(註:昨年6月にサンリオピューロランドで開催したツアーファイナル公演)が入ることになったんですよ。いろいろ権利の関係で商品化が難しいはずだったんですけど、このタイミングで許可が出て。これ、すごい元気が出ると思います。僕らだけじゃなくてサンリオのキャラクターが元気をくれるんですけど(笑)」


ははははは!


「CDもそうやけど、ライヴ映像観たら、たぶん寂しくならないと思います」


わかりました。今回はいつも以上にこやまくんの人柄が伝わるアルバムになってるってことで。


「そうですかね? 自分のことはどうでもいいんですけどね」


もっと言うと、どう育てたらこんなふうに子供が育つのか、親御さんに聞いてみたい(笑)。


「育て方ねえ……あの、自分の親を良く言うのはキショいんですけど……自分がこの歳になって初めて〈あ、育て方うまかったんやな……〉って思いました(笑)」


どんなところが?


「僕、母親からはずっと褒められて育ったんですよ。『あんたは音楽が上手なんや』『あんたはほんまに歌が上手い』ってずっと言われてたんで〈僕は音楽が得意なんや〉ってちっさい頃からずっと洗脳されて(笑)。だから音楽の授業もすごい好きやったし、それでまんまと楽器を始めたり、最初から音楽やることに自信があったんで、〈育て方上手やったな~〉って今は思いますね」


お母さんは何を根拠にそう言ってたんだろう?


「ね? でも今はわかるんですよ。やっぱり親に自分を肯定してもらうのってすごく大事なんやって。そこはちょっとね、全国のお父さんお母さん……ほんまに褒めたほうがいいなって思いますね」


さすがNHKで番組持ってるだけのことはあるバンドの発言(笑)。


「NHKなんで(笑)」


でもそんなこやまくんの育ちの良さ――ていうか3人ともだけど、ちゃんと愛情をたくさん注がれて育ったんだなっていうのがわかる音楽だと思います。子を持つ親の立場として、そこは断言します(笑)。


「はははは。とりあえずみんなにアルバムは聴いてほしいです」


いつかヤバTの本を出すことになったら、実家まで取材しに行くんで。


「あははははははは! 確かに本を出すってなったらね、母親のインタビューはつきものですね(笑)」


『プロフェッショナル 仕事の流儀』みたいなシリアスな感じで取材して(笑)。


「その時はよろしくお願いします(笑)」



文=樋口靖幸
撮影=笹原清明_えるマネージメント
ヘアメイク=Storm_Linx


NEW ALBUM『You need the Tank-top』
2020.09.30 RELEASE

■初回限定盤(CD+DVD)
■通常盤(CD)

〈CD〉 ※初回限定盤・通常盤共通
01 Give me the Tank-top
02 泡 Our Music
03 J.U.S.C.O.
04 珪藻土マットが僕に教えてくれたこと
05 原付 ~法定速度の範囲で~
06 sweet memories
07 はやく返してDVD
08 NO MONEY DANCE
09 げんきもりもり!モーリーファンタジー
10 日本の首都、そこは東京
11 はたちのうた
12 癒着☆NIGHT
13 寿命で死ぬまで

〈DVD〉 ※初回限定盤のみ
2019.6.9 ヤバイTシャツ屋さん “Tank-top Festival in JAPAN” TOUR 2019 in サンリオピューロランド
・Tank-top Festival 2019
・KOKYAKU満足度1位
・ウェイウェイ大学生
MC
・ハローキティ
・ネコ飼いたい
・L・O・V・E タオル
・リセットマラソン
・Tank-top of the world
MC
・ハッピーウェディング前ソング
・とりあえず噛む
MC
・かわE
・あつまれ!パーティーピーポー
特典映像:メンバーによるおもしろ実況解説

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ヤバイTシャツ屋さん オフィシャルサイト http://yabaitshirtsyasan.com/

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