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ヤバイTシャツ屋さん、こやまたくやの流儀とは? 曲作りの極意、彼の人柄から見えてきたもの

text by 樋口靖幸

プロフェッショナルの流儀なのか極意なのか奥義なのか、そんな仰々しい言葉はどうでもいいんだが、とにかくこの男のバンドのポリシーや人と向き合う上でのリテラシーの高さには、もはや感服するしかない。実家に出向いてお母さんに「どう子育てしたら彼みたいな男の子になるんですか?」と聞きたいほど、4枚目のフルアルバム『You need the Tank-top』には彼の人間味が溢れている。コロナの影響で開催中止となった志摩スペイン村でのワンマンライヴ以降、彼がコツコツと作り続けた元気の出る愉快な音楽。そもそも自分たちさえ面白ければそれでよくて、世の中を斜めに見ていたバンドが、コロナで落ち込んだ気持ちをガシガシと持ち上げてくれるのだ。というわけで今月と来月、2回にわたってアルバムを紐解くインタビュー、今回は本誌での単独取材初となる、こやまたくや(ギター&ヴォーカル)のパーソナルに迫る。



(これは『音楽と人』10月号に掲載された記事です)



会わないうちに世の中が激変してしまいましたが。


「ホントですよ。仕方がないんで家でずっと曲を書いてましたけど」


で、まずは例によってウチの娘の近況報告ですが、春休みの一大イベントだった志摩スペイン村のワンマンが――。


「そういえば観に来てくれるって言ってましたよね」


春休みどころか学校が休校になってしまって家にこもってたら、『鬼滅の刃』からLiSAにハマり、すっかりヤバTから縁遠くなってしまいまして(笑)。


「えー!? それはダメじゃないですか(笑)」


あの時スペイン村のライヴが開催されてたら、今でもウチの娘は……っていう妄想が止まらないです。


「悔しいですね。でもアルバムはちゃんと聴いてもらってほしいです」


あ、でもこないだ配信ライヴやったじゃないですか。あれを家族で観まして、久しぶりに樋口家がヤバT一色になった瞬間でした。


「あははは。それはよかったです。そういえばレポも書いてもらって、ありがとうございました(註:ヤバイTシャツ屋さん、「低スペック」配信ライヴで垣間見せたブレない姿勢)」


いえいえ。で、確かあのスペイン村の中止を発表したのはけっこう早い段階だった記憶があるんですけど。


「そうですね。たぶんあの頃予定していたライヴとしては、僕らはかなり早く中止を決めたほうで。やっぱりそれは場所が場所というか、交通の便とか宿のこととか、早く中止を決めないといろんなところに迷惑がかかると思って。残念でしたけど」


ホントに残念でした。


「そもそも去年ぐらいからあのワンマンに向かっていろんなことを準備してたんで。ツアーもそうやしリリースの予定も、全部その流れがなくなってしまって。だから中止にした時は正直不安でした。〈この先大丈夫かな?〉って」


家で悶々としていたと。


「不安っていうか〈何でみんな普通に生活してるんやろう?〉っていうのは思ったかな。冷静に考えたら世界中がパニックになってもおかしくない状況やないですか。でも自分含め、今まで通りの生活をしようとしてて、そこに違和感を感じてはいましたけど」


正常化バイアスってやつじゃないですかね。


「だから不安は不安やったけど、けっこうダラダラしてました(笑)。で、バンドマンの友達とかといろいろ話したりしてるうちに、とにかく今できることをやるのがええんちゃうかなって。だからひたすら曲を作ってましたけど」


まだやることがあってよかったと。


「そうですね。とりあえず曲を作ってたっていうのが安心材料やった気はします」


何にもすることがないと精神衛生上よくないし。


「ライヴができなくて曲も作れないやったらヤバかったと思うんですけど、リリースもあるし、どっちにしろ曲は作らなあかん期間だったんで、それやっとけばいっかっていう(笑)。それでCDさえ出せれば、ちゃんと楽しんでもらえるものを提供できるから我慢しようって感じでした」


他のメンバーはどうでした?


「各々家で過ごしてましたね。こんなに会わない時間は今までなかったんで、ラジオ収録とかオンラインでやった時は久しぶりだったんですごく楽しかったですね。〈会ってへんぶん、話弾むわ~〉みたいな(笑)」

最初は自分たちが楽しいからやってただけ。でも「元気もらえました」とか言ってもらえる機会が増えて、使命感を覚えてきた

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