心を揺さぶられたり、座右の銘となっている漫画、映画、小説などの1フレーズが誰しもあるはず。自身の中で名言となっている言葉をもとに、その作品について熱く語ってもらう連載コラム『言の葉クローバー』。今回は、7月22日にサードシングル「Drivin' My Life」をリリースしたSTARGLOWのKANONが登場。国民的アニメでもあり、漫画家、藤子・F・不二雄の代表作から選んだ言葉を紹介します。
(これは音楽と人2026年9月号に掲載された記事です)
いちばんいけないのは自分なんかだめだと思いこむことだよ。
漫画『ドラえもん』第7巻
作品紹介
『ドラえもん』第7巻 藤子・F・不二雄
ネコ型ロボットのドラえもんと、勉強も運動も苦手な野比のび太の日常を描いた物語。1969年に連載がスタートし、1973年にテレビアニメ化され、今や世界中にファンがいる漫画作品。
父親が漫画好きで、家にかなりいろんな作品があったので、暇さえあればずっと漫画を読んでたような子供で。なかでも『ドラえもん』は、名言集みたいなものもあるぐらい父が集めていたので、僕、『ドラえもん』はアニメよりも漫画で見ていました。なんか漫画のほうが、自分のペースで見ることができるし、あと〈こういう声で言ってるのかな?〉とか、〈表情はこんな感じだろうな〉って想像力がかき立てられるというか、そうやって読むのが、たぶん楽しかったんだと思います。
『ドラえもん』には、いい言葉が本当にいろいろあって。しかもそれが感動的なシーンとかでなく、ほんと何気ない場面に出てくることが多いんですよね。なので今回、何を挙げるか悩んだんですけど、今の自分の指針にも繋がってる、この言葉にしました。
これ、言葉だけみるとドラえもんが言いそうなセリフじゃないですか。でも実は、のび太のセリフで、片想いしてる猫と近づきたいのにウジウジしてるドラえもんを励ますために言った言葉なんですよ。のび太って、どうしようもないヤツっていうか、ドラえもんに助けてもらってばっかりな人、っていう描かれ方をしてますけど、この言葉をみた時、〈のび太、いいこと言うじゃん!〉って少し見直しました(笑)。
小さい時から、なんか〈自分はできる男だ〉みたいな(笑)、根拠のない自信があって。だから〈自分のことを信じる〉というか、〈自分が叶えたいと思うことをずっと口に出していく〉こと、〈自分なんてどうせ〉って自分自身を卑下するような気持ちは絶対に持たない、っていうのがずっとあるんです。それは今でも自分の中に変わらずあるんですけど、今思い返すと、〈自分を信じないでどうする〉みたいな思いというのは、今回挙げたのび太の言葉であったり、『ドラえもん』に出てくる些細なセリフによって支えられてるのかなって感じたりします。
実家には、『ドラえもん』以外にも『こち亀』、『クレヨンしんちゃん』、あと『SLAM DUNK』や『NARUTO』、『バクマン。』といったジャンプ系もあったし、『リアル』とか『BECK』も揃っていて。『BECK』は小学3年生の時に読破して、実写映画も劇場で観ましたね。そこで〈ライヴっていいなぁ〉と思ったりして。そう考えると、漫画からいろんなことを知って、それによって今の自分に繋がるもの――夢や指針といったものが育まれたのかもしれません。
今って、教科書に漫画のワンシーンが載ってたりもするし、道徳的なことや人生を学ぶツールとして漫画は、今の時代においてすごく有効的なものだと思うんです。娯楽のひとつではありますけど、かなり奥深いものだなって感じますね。
NEW SINGLE
「Drivin’ My Life」
2026.07.22 RELEASE

- Drivin’ My Life
- Good Boys Anthem
- GOTH -STARGLOW Ver.-
