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TENDOUJI、ニューアルバム『EASY PUNK』リリース! 初の日本武道館ライヴへのリアルな思いをVo&Gモリタが語る

4人それぞれ不満とかバンドに対する考えを言い合って。そこからお互いを信頼して進むしかないって、ようやく武道館に向けて円陣組めたんです



28歳でバンド始めた人たちのライヴを観て、一念発起したと。なんかいい話。


「そいつが〈Skull Skater〉のMVのメイキングで入ってたんですよ。で、そいつと俺とアートワークをやってくれてるデザイナーの3人で呑んだ時に言われたんですよね。『大丈夫っすか? TENDOUJI』って」


「Skull Skater」がリリースされたのが4月だから、けっこう最近の話だ。


「そう。『今めちゃくちゃ仲悪くないですか?』って。『え、なんでわかるの?』って聞いたら、『それ伝わりますよ。ものすごく不穏な空気が漂ってた』って言われて、〈ああ、もはや末期か〉と思って。そういう空気って作品とかライヴにも出ちゃうじゃないですか。それで、これはメンバーでちゃんと話さないとダメだと思って、久々に4人だけで集まって。そこで『俺ら、もう終わってると思う』みたいな話をして。『俺はこう思ってるんだけど、みんなはどう思う?』って言ったら、みんなから不満とかバンドに対する考えがいろいろ出てきて。そこから、〈でも今俺ら、そんなこと言ってる場合じゃないよな〉ってなり」


まあそうだよね。武道館を決めちゃってるし。


「お互いがお互いを信頼して進むしかないよね、って、そこでようやく武道館に向けて円陣組めた感じになったんです。そこから、ほんとにわかりやすく変わりましたね。ライヴもそうだし、バンドの雰囲気も全然違うし、マジでお客さん増えてるし」


そのタイミングで、4人で話す場を設けられたことはよかったね。


「正直、『4人で話そう』って言うのもつらかったですけどね。やっぱ幼なじみと顔突き合わせて話すのってムズイじゃないですか。でもあそこでちゃんと話をしたことで、バンドの空気も変わったし、ほんとに今はすごいスッキリしてますね」


第2弾のドキュメンタリー映像で、「ようやく自分たちで歩みだせてる」ってナオくんが言ったのは、そういうことだったんだね。ちなみにそのシーンを観た瞬間、思わず「遅っ!」って口から出ちゃいましたけど(笑)。


「あはははは。でもようやく覚醒期に入りましたね、俺ら」


改めて言うけど、ほんと遅いよね。


「やっぱそうですよね(笑)。でもこの2、3年ぐらい身体がめっちゃ重かったんですよ。〈なんでこんな身体が重いんだろ〉って思いながらライヴをやってて。〈これ歳とったからだ〉と思ってたんですけど、違ったんですよね。気分なんですよ、マジで。4人で話してから、すげえ身体が軽くて、それに驚いてて。だから、この感じでずっとやれたらいいなと思いますね。武道館のチケット状況は、めっちゃキツイままですけど(笑)」


今、特設サイトでチケット売り上げ枚数を公開してるじゃないですか。すごく大胆な試みですよね。


「最初、券売状況を出すのも、もう少しチケットが売れてからのほうがいいんじゃない?って話してたんです。あと、今1500枚ちょいなんですけど、変な話、四捨五入して2000枚って言ってもいいんじゃね?っていう話も出たんですよ。『さすがにこの数字は引くって』って言うメンバーもいたけど、でも『なんか、それ違くね?』って話して。それでリアルな数を出そうぜってなりました」


そこでリアルな数を出そうと思った、その心は?


「つまんねえなって思ったんです(笑)。今の時代、ウソついて見栄張っても意味ないし、リアルな数字を出さないと、マジで気持ちよくないなと思って。でも出してよかったと思いますね。ここからどこまで行けるかは自分たち次第だし、頑張らなきゃいけないんですけど、数字がみえてるほうが、面白いなと思うんで」


ただ武道館って完売したとしても、経済的には黒字にはなりづらくて。プラマイゼロであれば成功という話を聞いたことがあるんだけど、収支に関しては、ぶっちゃけどう考えてるの?


「もちろん、このくらいかかるから、このくらい人が入らないと赤字だし、物販もこのくらい売らなきゃ、って話はしてますよ。だから焦ってます(笑)。それにやっぱガラガラの武道館見たくないっすから」


あとドキュメンタリーで、「でっかい居場所を作るための武道館だ」という話をしていたじゃない。もともと中学の仲間といることが4人にとっての居場所で、その延長線上にTENDOUJIというバンドがあるということを、これまでのインタビューで話してくれましたよね。それなら現状維持でもいいというか、〈ようやく居場所ができた、よかった〉で終わってもいいわけじゃないですか。でもそうじゃなかった?


「TENDOUJIを始めてから、自分たちの居場所に対する考えはめっちゃ変わったかもしれないです。武道館をやるにあたって思ったのは、自分たちはすごい変なバンドだなってことで。楽曲にしても、やってることにしても、すごいインディーなのに、1万人近い人を集めようとするなんて変じゃないですか。それなのにやることを決めたのは、バンドの状態をなんとかしたいっていうのが大きいけど、こういうバンドがいないとマズイよなって思ったんですよ」


というのは?


「インディーライクな音楽やってるやつらでも、マジで武道館できるからっていう土壌があったほうがいいというか。それは俺らだけじゃなくて、同じように思うバンドが積み重ねていくことで、作れたらいいなっていう。居場所を作りたいっていうのは、まさにそういうことなんですよね。それによって自分たちも生きれるし、もしかしたら他のやつらも巻き込んで、一緒に生きていける。そうやってでっかい居場所ができたらいいなと思うし、そのひとつに自分らがなれたらいいなって、今めっちゃ思ってます」


最初武道館をやるっていう発表を聞いた時、正直、〈なんでTENDOUJIが武道館をやるんだ?〉って思ったんです。でも今回話を聞いて、バンドにとって、いろんな意味で武道館をやると決めてよかったんだなと思いました。


「そうですね。武道館やるってなってから会社も立ち上げて」


去年までは、そうじゃなかったの?


「そうです。独立してからも、経済的にはうまく回っていた感じではあったんですよ。でも武道館やるってなって、さすがに会社化しないとマズイぞって思ったというか。そうじゃないと、いざとなった時に融資を受けることも難しいじゃないですか。それで会社化することにしましたね」


武道館をやると決めたことで、バンド活動においても、きちんとした体制を整えることができたわけだ。『BUDDY CLUB』のインタビューで、「自分たちの目標とかバンドとしての理想とか明確になったか?」という質問に対して、「それをずっと悩んでる。どういうバンドになりたい?って言われても、どう答えていいか自分ではっきりしない。ただ1個だけ思うのはグレイトフル・デッドみたいになりたい」とナオくんは言ってたんですよ。


「グレイトフル・デッドになりたいとか言ってんの気持ちわりーな(笑)。なんかカッコつけてて、イヤだわ」


あははは。今、同じ質問をしたら、なんて答えますか?


「まだ悩んではいるんですよね(笑)」


え、そうなの?(笑)。


「たぶんそこに関しては、一生悩む気がします。でも今、とにかく〈自分たちらしく〉とは、めっちゃ思ってますかね。このあとアルバムのリリースも控えてますけど(9月30日配信リリース予定)、ここから武道館までにどんなふうに自分たちが変化していくか、今ほんと楽しみでしかなくて。まあ〈ほんとに完売できるのか!?〉っていう、ある種『電波少年』みたいな感じもありますけど(笑)、自分が想像してるところとは全然違うところに飛んでいけるかもしれないっていうエネルギーがバンドに生まれているんですよ。だから今がバンドを始めて一番無敵に近いかもしれない(笑)」


つい半年前まで危機的状態であったけども。


「そうっすね(笑)。やっぱバンドって面白いですね!」


文=平林道子



NEW ALBUM
『EASYPUNK』
2026.09.30 RELEASE

  1. SUPER COOL JOHNNY
  2. 君が笑った!
  3. シーソーソング
  4. BlueBoy -Seaside-
  5. MILKSHAKE
  6. TiredSun -Twilight-
  7. Many Many

TOWER RECORDSで購入
Amazonで購入
HMVで購入



〈TENDOUJI ONEMAN TOUR "EASYPUNK"〉
10月8日(木)神戸太陽と虎
10月9日(金)岡山PEPPERLAND
10月17日(土)柏ALIVE
10月24日(土)広島4.14
10月25日(日)福岡TheVoodooLounge
11月2日(月)松山Double-UStudio
11月3日(火)高松TOONICE
11月14日(土)仙台ROCKATERIA
11月21日(土)京都磔磔
11月29日(日)札幌BessieHall
12月5日(土)金沢GOLDCREEK
12月6日(日)新潟GOLDENPIGSBLACK
12月10日(木)心斎橋MusicClubJANUS
12月11日(金)今池CLUBUPSET
12月17日(木)東京ShibuyaWWWX

〈TENDOUJI "日本武道館"単独公演 『EASYPUNK』〉
2027年2月19日(金)日本武道館
OPEN/START 18:00 / 19:00

特設サイト https://tendoujibudokan.com/


TENDOUJI オフィシャルサイト

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