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ネクライトーキーの新作「煙とブルー e.p.」から伝わるバンドの充実度について、Vo.もっさに聞く

もう今さら恥ずかしくないし、自信ないとか言ってらんない



「煙とブルー」はまさにそういう曲じゃないですか。何気なく過ぎていく日常を飾らずに唄っている。


「この曲は、朝日さんの心の広さというか、優しい感じが出ているのかもなって思います」


どういう優しさをこの曲から感じます?


「私はこの曲、生活の歌だなと感じているんです。予定が何もない休日に、家の中で何をするでもなくダラダラと夕方4時ぐらいまで過ごしてしまって、なんも身になることをしてない、みたいな日ってあるじゃないですか。で、夕飯でも買いに行くかって外に出るんですけど、その時に受け入れてくれる街の温かさを感じるというか」


街の温かさ、ですか。


「近くの定食屋さんの窓から聞こえてくる人の笑い声とか、〈今味噌汁作っているんだろうな〉っていう換気扇からの匂いとか、仕事帰りの会社員とか学校帰りの子供とか——それを煩わしく感じる日もあるけど、今日は自分を受け入れてくれているって感じられる、みたいな」


部屋だったら一人だったけど、街に出ると一人じゃないって思えるような。


「そう。部屋でダラダラしちゃった時は本当に自分ダメだなって落ち込むのに、なぜか外に出るとちょっとだけ心がふっと軽くなることが私もあるんで」


ちょっとわかる気がします。


「別に家でも外でも一人なことに変わりはないし、歩いてる人が知り合いなわけでもないのに、同じ街に住んでいるってだけで、ちょっとした仲間意識なのか、なぜか安心できる。そういう感じがあるというか。〈煙とブルー〉は、〈私はここにいます〉ってことを肯定してくれてる曲だなと感じてますね」


そこに朝日さんが持っている優しさが滲み出ていると。


「あと切羽詰まってるわけじゃないけど、満足してるわけでもない。そういうテンション感が自分にも合ってるのかな。まあ、朝日さんのことはよくわかんないですけど(笑)」


はははは。でも、こういう何でもない日常が続いていくことを、大げさでも否定的でもなく唄ってくれると、それこそ心が軽くなる感じがします。


「よかったです。アニメのエンディングとしても、ネクライトーキーの新曲としても、超いい曲だなと思ってます」


あと4曲目の「余計なこと」がめちゃくちゃいい曲で。


「はい! これが入っているということが、このEPがこんなに気に入っている理由のひとつですね」


EPからバンドの充実っぷりを感じると言いましたけど、この曲がとくにそれを表しているといいますか。


「本当にそうなんですよ。この曲は最初に朝日さんがワンコーラス持ってきてくれた時から、何か違うって感じて。のちに朝日さんから聞いてわかったんですけど、この曲ってDTMで作ったんじゃなくて、弾き語りライヴの練習でスタジオに入った時に、エレキギターをアンプに直接つないで作ったって言ってて」


すごい原始的な方法で。


「だからなのか、一聴した時にバンドのよさみたいなのをすごく感じる曲だったんですよね。ロングトーンで楽器を鳴らし切るところも多くて、楽器の余韻がすごく活きている曲で。あとから曲の作り方を聞いて、アンプから出た音に自然と惹かれていたのかなって答え合わせしたんですけど。リズムのふわっとした感じも、シンプルなのに変っていう塩梅がすごくよくて。〈いい曲作ってきたな、朝日さん!〉ってなりました」


バンドの強靭さが際立ってますね。それに歌詞もいい。〈間違ったまま歌ばっか歌ったから/今さら恥ずかしくもないでしょう?〉の歌唱部分なんて、めちゃくちゃ熱が入った唄い方をしているじゃないですか。


「そこやばいですね! ここは、もう〈まさにだよ!〉って。この歌詞を私に唄わせるか!と思いました」


冒頭に話していたこととも繋がってきますよね。


「本当に。この歌詞が今の私の心情に一番近いです。もう今さら恥ずかしくないし、自信ないとか言ってらんない、みたいな。自分のことを少し認めてあげることができてるのかもしれないです」


自己肯定感があがっていると。


「上がっていると思います。最初も言いましたけど、ずっとこうなりたいっていう理想像が自分の中あって。たくさんのカッコいいバンドを観て、自分もああならないと、って真似してきたし、そうならないとこの世界でやっていけないのかもって焦ってたんですね。でもここまでやってきて、〈いや、そこで強くならなくていいか〉って。ここまでやってきた9年が嘘じゃないなら、自分らしくいればいいんじゃないか、と思えるようになれた。なので、ライヴで唄ってる時も、自分らしさ全開でいようと思って唄ってます」


もっささんが自己肯定感を高めて、熱量持ってこの曲を唄えば唄うほど、聴いてる側も勇気をもらえると思います。


「そう思ってもらえたらなによりです。今はシンプルに歌の表現力をあげて、自分らしく成長したいと思っています」


誰かに倣おうとしなくていいと。


「はい。歌がよければ、どんなフロントマンであれ、みんなついてきてくれると思うんです。言葉で『みんなついてこい』とか言わなくても、どれだけへなちょこなMCしてても、歌がよければ大丈夫って思えるようになってきたので。その自信をこれからもっともっとつけてきたいですね」



文=竹内陽香
写真=Kana Tarumi




NEW DIGITAL EP
「煙とブルー e.p.」
2026.08.05 RELEASE

  1. 煙とブルー
  2. エレキの気持ち
  3. 風がただ吹いている
  4. 余計なこと


全国対バンツアー
〈オーキートーキー! 全国編 Vol.7〉

09月06日(日)福岡・DRUM Be-1 w/ CAT ATE HOTDOGS
09月11日(金) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA w/ Grape Kiki
09月18日(金) 埼玉・西川口Live House Hearts w/ PompadollS
09月26日(土) 愛知・名古屋 ELL w/ Conton Candy
10月01日(木) 東京・下北沢シャングリラ w/ 忘れらんねえよ
10月04日(日) 北海道・札幌cube garden w/ 板歯目
10月11日(日) 石川・金沢AZ w/ omeme tenten
10月12日(月・祝) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE w/ omeme tenten
10月22日(木) 香川・高松DIME w/ 171
10月23日(金) 広島・SIX ONE live STAR w/ ハク。
10月30日(金) 宮城・仙台MACANA w/三四少女
11月03日(火・祝) 大阪・心斎橋SUNHALL w/ Trooper Salute
11月05日(木) 東京・下北沢シャングリラ w/ ニガミ17才


ネクライトーキー オフィシャルサイト 

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