NITRODAYのヴォーカル&ギター小室ぺいが、自身が気になったものを独自の視点で調査&分析し、文章に綴っていくWEB連載。大人の階段をのぼりつつある、小室ぺいのテキストをどうぞ。
#9「二十歳」
もう12月で今年もほぼ暮れ。最近、風が冷たくなってきて過ごしやすく感じます。それは僕が冬に生まれたからなんじゃないかなって気がするんだけど、冬はうん、結構好き。食べ物がうまい、そしてなんとなくみんないつもより優しい気がする、あと息が白くなるのとかいい。っていってもこれからさらに寒くなるから風邪はひかないように気をつけたほうがいい!
なんてことを考えてたら二十歳が目の前に。多分僕のまわり、普段関わる人はだいたい二十歳をこしてる。メンバーでもロクローと松島はもう成年。やぎももう少しらしい。みんな、大人、尊敬してる。でもわからない。大人ってなんだ。今年しばしば考えてた。この前出したミニアルバムの『少年たちの予感』に入ってる「アンカー」っていう曲はそんな歌詞だ。で、最近ようやくその答えがちょっとずつ自分の手の中におさまってきた。たとえば、人の気持ちを想像できるようになること。よのなかは自分と、自分以外の世界じゃない。たくさん人がいる中に自分も生きてんだ。小さい単位で考えてもその通りだなって思って。いつもいつもバンドの話になるんだけど、普段の練習でも、前までは思い通りにいかないとよくすねたりしてた。でもそんなんでみんなやる気になってくれるわけないから、なるべく落ち着いて自分の意見を伝えるようにしたら全然やりやすくなった。嬉しかった、ちょっと自分が大人に近づけた気がして。でもよーく考えるまでもなく簡単なことだ、みんな同じ人間なんだし。自分がされていやなことは相手にもしない。小学生の時からずっと言われてた。
もうちょっと、あとひと月くらいで僕もようやく二十歳。まだ全然完璧じゃない、特におれってばダメダメだから、これから先そうなれるなんて気もしない。でもちょっとずつ、ちょっとずつでいいから、人にやさしく、大人になりたいな。
実は二十歳の誕生日にライブをする。来年の1月12日。
まあ、色々言ったけど僕がのぞむのは最高な曲を作ってみんなに聴いてもらうことです。大人だとか子供だとか置いといて、年なんか関係ないから、遊びにきてくれたら嬉しいよ。大好きなバンドも出てくれるし。ライブハウスで待ってます!
p.s. 誕生日ライブやろうって言ってくれたのはロクロー。台風でもきそうだ!(ありがとー)。
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Information
ミニアルバム『少年たちの予感』が発売中。
2020年1月12日(日)新代田FEVERにて自主企画ヤングマシン4号を開催!
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