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INTERVIEW
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KANA-BOONのデビュー5周年イヤーを締めくくる新作から、バンドの進化と変化を探る

純粋にバンドが楽しい時代とただ責任で頑張ってるような時代もあって。今はすごくバランスが取れてる状態にある



曲作りの方法が変わったことが、こいちゃんにとってのターニングポイントだったと。飯田くんはどうですか。

飯田「5周年シリーズが始まる数ヵ月前に、先輩ベーシストの方と話すことがあって。最初にロックを聴いた時の初期衝動を、まるっきり同じものは難しいけれど、そういう感覚をもう1回得たほうがいいよ、みたいな話をされたことがあって。それで、学生時代のこととか楽器始めた時の感情を思い出そうと、いろんな音楽聴いたり、卒アル見たりとかしたんですけど(笑)」

卒業アルバムを見るって(笑)。

飯田「ま、そういうことじゃないなって(笑)。やっぱその感情が芽生えた音源をもう1回聴いたとしても、当時と同じ感情はそんな簡単に手に入れられないんですよね。でも今回、青春時代に聴いてたバンドをゲストに呼んでライヴをした時にものすごい初期衝動に近い感覚が起きて」

5周年記念のシーズン2での対バンツアーですね。

飯田「まあ、鮪に至っては袖で泣いてましたけど」

谷口「え、そうやっけ?」

古賀「思いっきり泣いてたやろ!」

谷口「ああ……あの日は泣いてたんですかねえ?」

全員「あははははは」

ステージ袖でライヴ観ながら泣いてたんだ。

谷口「はい……周りが引くぐらい泣いてました(笑)」

飯田「それを経て、ワンマンツアーを廻った時に、好きなバンドを観てワクワクする感情が、自分たちのライヴでも出てきて。自分たちの曲、自分たちが出す音や空気感とかで感動できてるなって思った時に、その言葉がばって入ってきて。〈あ、これか!〉って思ったんで、その言葉が自分にとってはターニングポイントになってるのかなと」

谷口「確かに、僕たちがホストとして呼んでライヴを一緒にしてみて、そのバンドを通して音楽から受けた恩を、自分たちなりの形で返さなきゃいけないなっていう責任感もはっきりしましたよね。あと全国ツアーで手に入れたものは、ものすごく大きくて。自分たちの音楽を聴いてくれてる人たちのことを各地で実感できたこともだし、バンドをすごく自由に、自分たちの手でまた新しく作り上げられてるなって感覚もあって。その感覚が共存してることってあんまりなかったんですよ、今まで」

というのは?

谷口「今まで、とてつもなく純粋にバンドが楽しい時代と、うねりに飲み込まれて、ただ責任を果たすために頑張ってるような時代もあって。それがちゃんと五分五分のいいバランスで混じり合うことってなかったんだけど、この1年を経て、今すごくバランスが取れてる状態にあるんじゃないかなって思ってて」

自由に純粋に音楽を楽しむ自分たちと、自分たちがバンドをやってることの責任感のバランスが、この1年を経ていい状態になっていると。

谷口「ま、同時にツアーに関しては、〈もっとできたな〉っていう悔しい気持ちもすごいあって。やっぱ……ほんとの意味でスイッチがオンになったのって途中からなんですよね」

誌面未掲載写真


前回のインタビューでも、20本目を超えたぐらいから、バンドが成長してる実感が出てきたと言ってましたよね。

谷口「ですね。〈もっとこういうことができるんじゃない?〉とか、自由にいろいろ考えれるようになり始めた頃にツアーが終わったんで。だから〈もう一周したい〉っていう感じです」

お、マジっすか!?  もう1回、47都道府県を廻ってもいいと思ってるんだ。

谷口「はい(笑)。やっと終わったなっていう感じもありましたけど、もう一周してもっと早いペースで、いろんな部分を伸ばしていきたいなって」

ちなみに来年あたり、スタッフから「また47都道府県ツアーやりませんか?」と言われたら、どうです?(笑)。

谷口「や、僕らは全然いつでもやりたいですよ。ほんと楽しかったんで。スタッフはめっちゃ大変やっただろうけど」

終わった直後に、またやりたいって言えるバンドって、あまりいないと思うんです。やっぱり疲弊するし、しばらくはいいって言う人が多い気がする。

飯田「や、僕ら3人はどう思ってるのかはわからないですよ? 鮪が言ってるだけ、ってこともあるんで(笑)」

あはははは。5周年イヤーの締めくくりにふさわしい、バンドの変化と進化を感じることのできるシングルができて、こうやって4人揃ってのインタビューでも、ここ1、2年、変革期にいたバンドが、次の段階に向かってることを感じられたので、これからのKANA−BOONが楽しみになりました。

全員「ありがとうございます!」

飯田「やっぱ、この1年がなかったら、そのままのぺーっと行っちゃってたのかなって思いますし、すごくいい1年を過ごせたなと思いますね」

谷口「そうですね。古賀がライヴのイニシアチヴをとることになったこともそうやし、バンド内のバランスが、いい意味で崩れたと思ってて。今まで僕が、曲作りにしても、ライヴにしてもすべてにおいての中心だったんで、三角形みたいなバランスだったと思うんです。でも、今まで3人が横並びに歩いてるとしたら、古賀がやるべきこと、自分のやれることを見つけて走り始めたことで、いよいよそれぞれがやらなきゃいけないこと、やるべきことを見つけていかなきゃいけなくなってきたと思うし。5周年イヤーを経て、これから先もそうやってどんどん変化していけたらと思ってますね」

文=平林道子
撮影=柏田テツヲ_KiKi inc.

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