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【Archive/Interview】ストレイテナー/音楽と人2018年11月号

「俺こうなんです、わかってくれ」みたいな欲求がまったくなくて。だからこそファンがどう思っているかが一番大事で



バンドの本質だったりホリエくんの人柄だったり、そういうところにまで踏み込んだ選曲になってるような気がして。でもストレイテナーって、そこまでファンに寄り添ってきたバンドではなくて。

「そうですかね?」

最近はずいぶん変わったけど、昔はむしろ突き放してる印象があって。俺が初めて観たのはデビュー前のシェルターだったんだけど。

「それってファーストアルバムの頃ですか?」

や、ピートベストとスプリット盤を出した時。ワンマンじゃなくて対バンイベント。

「その頃はヤバいですね。青臭さハンパないですよね」

でも基本あの頃からずっと変わらないなって。どんなにファンが増えても「俺たちストレイテナーって言います」って挨拶から始まるし。

「あれはいつだったかひなっち(日向秀和/ベース)が『それいいよね』みたいなことを言い出して、じゃあいつもこの挨拶で始めることにしようって決めたんですけど、最近は言わないこともあって。言うのを忘れて一番最後の曲のアウトロで『ストレイテナーって言います』って言う時もあるし(笑)」

でもその挨拶がテナーのスタンスを象徴してると俺は思ってて。初めて観た時からそのスタンスはずっと変わってないというか。

「あぁ、そこは変わってないですね」

ステージの上から馴れ馴れしくファンに接することもなく。

「そうですね」

そういうバンドがファン投票でベストを作ったら、こんなにエモい選曲になるっていうのがね。

「そう考えると……確かに感慨深いですね」

もっと感慨深くなってください(笑)。

「ははははは。でも、今でもそうなんだけど、自分を誰かに〈わかってほしい〉っていうのがあんまりなかったんですよ。それはもう音楽の中にあるから、MCとかインタビューもそうですけど『俺こうなんです、わかってくれ』みたいな欲求はまったくなくて」

承認欲求ってやつね。

「いい意味でも悪い意味でもそれがなくて。だからこそ、ファンがどう思ってるかっていうのが一番大事っていうか。〈あなたにとって大事な曲を教えてください〉って投げかけて、こうやって返してくれることが、僕にとって嬉しいことなんだと思う」

でも昔のホリエくんには、ファンが「これが好きなんです!」って言いたくても、それを求めてない印象はあったと思うけど。

「それはそうですね。確かに昔はそう言われても〈あ、そうなんだ〉って思ってしまったかも。でも、やっぱり後々になって考えるんですよ。例えば前に『〈クラムボン・インザエアー〉って曲が一番好きです』って言ってくれたファンがいて、その頃はほぼ埃かぶって見えなくなってるくらいの感じの曲だったから(笑)、〈どんな曲だっけ?〉と思って聴いてみたんですよ。そしたら……めちゃくちゃ良くて(笑)」

はははははは!

「つまり自分ではわかってないし、そうやって時間の経過だったり誰かにふと言われて聴いた時に、自分に返ってくるものが大きかったりするのが面白いというか。それは長いことバンドをやってると何度も起きてることではあるんですけど」

ファンのために曲を書いてるわけじゃないけど、結果ファンから教えられる自分たちの魅力がたくさんある、ということで。すごくいい関係だと思うよ。

「なんか……エモい話でまとめようとしてません?(笑)」

……ダメ?(笑)。

「や、やっぱり僕らのファンからはバンドに対する思いよりも曲に対する思いが聞こえてくるんですよ。ストレイテナーを好きな人って、バンドより曲に対して抱いてる感情のほうが大きいというか。ファンレターをもらっても、どれだけこの曲が好きかっていう内容が多いし」

じゃあファンがホリエアツシを街で見かけても……。

「『お疲れさまです』みたいな感じだと思う(笑)。だってそこでキャーキャー言われるようなヤツじゃないと自分で思ってるんで。その辺歩いてるし、なんならすぐそこの居酒屋で外から見える丸椅子で呑んでるし、みたいな(笑)」

や、そういう人だからいいんだよ。

「……だからいいんですかね?(笑)」

と、思うよ。ホリエくんがそういう人だから、ファンもそっとしておいてくれてるんだと思うし。だってそこでキャーキャー言われるのも面倒でしょ?

「面倒ですね。でもキャーキャー言われたことないから、もしそうなったら……それはそれで気持ちいいかもしれない(笑)」


文=樋口靖幸
写真=柏田テツヲ_KiKi inc.

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