The Songbardsの作詞を担うヴォーカルコンビ・上野皓平&松原有志。
彼らの〈作詞力を向上させたい!〉という熱意に触発されスタートしたのが本連載。その名も「The Songbardsの描写探訪」。毎回異なるお題に沿って作詞に挑戦してもらう無茶振り企画で、今回は2人から「占いに挑戦したい」とリクエストがあったので、テーマは〈占い〉に決定しました。一体彼らはなぜ占いを選んだのでしょうか?
どうして「占い」なんですか?
松原「もともと興味があったんですけど、自分一人で占いに行って、もしネガティヴなことを言われた時に受け止めきれないなと思って……この機会に挑戦してみたいなと思いました」
上野「僕も興味がありました。でも雑誌の占いコーナーを読んだり、しいたけ占いをチェックするくらいで」
しいたけ占い、流行りましたね(笑)。バンドも新体制として進んでいくことが決まりましたし(註:5/30のライヴをもってベース・柴田淳史が脱退。6月以降は3人体制で活動)、今後のことを見てもらうのはタイミング的にもありだと思います。
上野「そうですね。未来がいい方向に進むような、何かヒントをいただけると嬉しいです」
★
占いという占いは経験したことがない2人。せっかくなら的中率の高そうな方に見てもらいたいと思い調べた結果、なかなか予約の取れない超人気占い師……というより霊媒師の方にご登場いただくことになりました。まずは占い未経験の2人が書き下ろした歌詞をどうぞ。
【上野】
どの道を選んでも
きっとたくさんの扉がある
どの扉を選んでも
きっとたくさんの道がある
羨ましいあの道、教えて欲しい正しい道
でもきっと行き着くところはみな同じ
それぞれの最後の出口を出たところで
待ち合わせ
「それぞれに与えられた宿命みたいなものを教えてもらえるのか、自分の人生の向かうべき方向を示してくれるのか、行き着く先はきっと同じだけど、僕はどうやってそこにたどり着くのだろう。占いに行ったことのない僕はそんなことを期待しているという詩です」
【松原】
後からわかる何もかも
願うは
隠し事このまま
でも幸せをひと齧り
未来が言葉に変わって
その口から今…
「占いの経験は今までありません。心配になることや不安になることを言われるのが怖いからです。というよりきっかけがなかったからかもしれません。この企画を通していろいろなことに挑戦してきたので、今回もその後押しを借りて前向きに体験することにします! 詩の内容はいろんなイメージがありましたが、最終的には自分のまだ知らないことへの不安や、言霊へと変わってしまいそうな瞬間のヒヤヒヤを選びました」
★