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INTERVIEW
  • #9mm Parabellum Bullet
  • #アーカイヴ

【特集】9mm Parabellum Bullet 20th × 音楽と人|AL『VAMPIRE』INTERVIEW(2008年11月号)

ただ楽しいっていうところだけじゃなく作れたのも良かった



俺、それは9mmの世界を作るうえで絶対に必要なことだと思う。それが良い結果を生んでるんだとも思うし。


菅原「うん、結果、ではあるんですけど、ただ楽しいっていうところだけじゃなく作れたのも良かったんだなって、この前みんなでそういう話にもなりました」


共作したかみじょうさん、いかがでした。


かみじょう「まあ、バンドは一人でやってるわけではないので、困ってたら助けるっていうだけで、特別なことをしたっていうつもりはまったくないですね」


いざやってみて、作詞ってのはあなたにとってどういうものでした?


かみじょう「僕は文章書くの大好きなんで、面白かったですよ。卓郎はインディーのファーストの頃から詞を書いてるわけですから、壁にブチ当たったりもするでしょうけど、僕はまだ詞なんて遊びも入れて10曲書いてないくらいなので、書きたいこと、言いたいことまだ出てきます。だからむしろ、すっごい面白かったです」


そういう人がメンバーにいるんだったら、やってもらわない手はないってことですよね。


菅原「俺、頭を硬くしてたんだなと思います」


でも、「9mmの歌詞世界は俺が作るんだ」っていう自負があったわけですよね。


菅原「そうですね。けど、自負がありつつオープンになるのと、そこで頑固になっちゃうのはやっぱり違いますよね」


なるほど。そこで中村さんなんです。今回、作曲されてますよね(「Hide&Seek」)。どういったきっかけ?


中村「これ、『曲、できちゃいました』っていう感じなんですよ。アルバムのために作ってきたっていうわけじゃなくて、僕、家でコソコソみんなにバレないようにやってたんです」


ははは。前々からやってたんですか?


中村「いや、初めてです。僕のアイデアだけで固めた1曲みたいなのをカッコ良くならなくてもいいからやってみよう、って思ってコソコソやってたんです。で、合宿の時にみんなに聴かして。……『聴かして』でいい?」


滝「あはははは。俺すげえ聴いてたもん(笑)」


菅原「一生懸命コード追ったもん(笑)」


中村「ははは。で、みんなに弾いてもらって、録ったやつを持って帰ってメロディをつけて、っていう」


最初聴いて、どうでした?


滝「最初に聴かせてもらった時はドラムマシーンとベースだけのものだったんですけど、『こっから入って、こっからサビで~』みたいなことを現場で言われながらこの半端なく速い曲を聴いたわけですが(笑)、ワケわかんないっていうのが最初の印象です(笑)。『でもいいじゃん、ゴリゴリじゃん』みたいな感じもよくて」


中村「普通にワケわかんない曲なのに、合宿でみんな呑んでたから、さらにワケわかんなくなってましたね」


滝「みんな超無責任に『よしわかった、やろうやろう!』って始まったんですよ(笑)」


でも、アツくて普通にいい曲じゃないですか。着地点はどのへんで見つかったんですか?


中村「みんなに曲として伝わったのは、かなり後のほうだと思いますけど」


「曲として伝わったのは後のほう」ってすごいですよね。


菅原「メロディが乗って、俺が一回唄ってからくらいだよね」


中村「はい。それでやっとみんなに伝わったと思います。それまではもう、『ただのワケのわからない曲』ってポジションだったですね」


菅原「だって、かみじょうくんなんてレコーディングしてからだもん」


かみじょう「うん、本RECで卓郎が唄ってるの聴いて初めて『超かっけえじゃん! これアルバムいれようぜ!』って」


全員「(爆笑)」


菅原「だから録ってんだよ!(笑)」


いやあ、いいねえ! 新鮮ですね。


中村「かなり。かなり新鮮な風が吹きましたね。僕から見てると、みんなのリアクション見てるだけでだいぶ面白かったです、はい(笑)」


やりましたねえ!


中村「やってやったと思います。初めての曲でノウハウもないから不安だったのですけど、ちゃんと形になってアルバムの要素として組み込まれてるの見て、安心しましたね」


ですね。でもね、思うんだけど、この曲のいきさつとこのアルバムにおけるこの曲のたたずまいがさ――。


全員「くくくくくく」


このバンドにおける――。


全員「くくくくくくくくく」


あなたのありようそのものだなっていう。


中村「はい、そうですね」


菅原・かみじょう・滝「あはははははは!」


私感慨深かったですよ。「音楽と人」ってこういうことなのかなとホント思いました。


全員「おおおおおおお!(拍手)」


インタビューをしていて拍手されたの初めてだ。


菅原「いやあ、グッと来ましたよ(笑)」


でも、出てますよね。


滝「出てます。人、出てます。和彦(中村)出てますね」


中村「まあ、初めての作品だからっていうのもあると思うんですけど」


滝「ああ、そうだね」


そう思う。だからこそ出だしとしては――。


中村「ちょっとやりすぎたかなって(笑)」


それでいいですよ。


中村「(笑)はい、もちろんいいんですけど」


菅原「やりすぎてから戻せばいいから(笑)」


そう、それが9mmだもん。


中村「(笑)そうですね」


で、滝さんはバンド全体とか、アルバム全体とかから曲を考えていくわけですけど、それにあたってどんなことを考えました?


滝「はい、アタマが回るようになってから曲、サクサクできはじめちゃって、曲が逆に余ってしまうくらいになって、『どれをアルバムに入れようか』なんてみんなで話し合うくらいだったんです。僕は思い入れの強い曲とかもあったんですけど、和彦が作った曲とかもすごく公平に曲を見れたんですよね」


そういう感じになれたのは初めてのこと?


滝「……前もありました。インディーで1枚目を出す前がそういう状態でした。悩まないで直感で曲を書ける時期はとても楽しいので。その頃の様に曲を作れたらいいなってずっと思っていたのは確かです。悩まないで、無責任でも直感で自分が一番カッコいいものを、っていう選択をしたかった。でも、うまくみんなにその直感を説明することが難しくて」


うん。


滝「今は『ここはこういうふうにすると一段レベルがあがるな、かっこよくなるな』って、ちょっと音を聴いただけで対処法が出てくる。ほんと身軽になりましたよね。和彦の曲についてのアレンジも、サクサクと『ここはこうして、ここはこう』みたいな今まで、なんであんなに悩んでたんだろう、って思ってしまいました」


なるほど。じゃあこのアルバムにあるバラエティ感は意識的なものですか?


滝「それは意識的なものですね。和彦の曲みたいな超邪悪な曲のあとにサーフの曲(〈The Revenge of Surf Queen〉)とか、ワケのわからない面白さがあっていいなと。そういうのはどんどん出していきたくて」


まああのサーフも邪悪ですけどね。


滝「(笑)そういってもらえると嬉しいです」


「パイプライン」からドロっとした油が派手に噴き上がってる。ダダ漏れじゃんみたいな。


全員「ははははは」


菅原「掃除しろー、みたいな(笑)」


これ、前だったらアルバム入ってないでしょうね。


滝「入ってなかったでしょうね。そもそも思いつきもしませんでしたね。軽々しく『サーフの曲やろうぜ!』みたいな思いつきは」


中村「うん、そういう空気にはならなかった」


いや、シンプルにバンドをエンジョイしようという思いも強いし、いっぽうで同じくらいシリアスにじっくり考えを巡らせて自分たちを表現していこうともするのが9mmだと思うんですけど、このアルバムはそれが釣り合ってる感じですよね。


かみじょう「やっぱり、前回苦しんでたから、今ここにいれるんでしょうね」


うん。でも、どっちかだけじゃダメで、その2つの綱引きで9mmは動いていくんだなと思います。だってどっちかだったら――。


菅原「(笑)ただのバカか――」


悩みの多い人だもんね。


菅原「悩みの多いバカなんで(笑)」


全員「あはははは」


文=柳 憲一郎
写真=河本悠貴



NEW ALBUM
『YOU NEED FREEDOM TO BE YOU』
2024.10.23 RELEASE

  1. Baby, Please Burn Out
  2. 叫び -The Freedom You Need-
  3. Mr. Foolの末路
  4. カタルシス -Album ver.-
  5. 幻の光
  6. Fuel On The Fire!!
  7. それは魔法
  8. Domino Domino
  9. 新月になれば
  10. 朝影 -The Future We Choose-
  11. Brand New Day -Album ver.-


BEST ALBUM
『THE ULTIMATE COLLECTION -20Years, 20Bullets-』
2024.07.31 RELEASE

  1. 太陽が欲しいだけ
  2. Black Market Blues
  3. The Revolutionary
  4. キャンドルの灯を
  5. Punishment
  6. Talking Machine
  7. Discommunication
  8. 光の雨が降る夜に
  9. 黒い森の旅人
  10. ハートに火をつけて
  11. ロング・グッドバイ
  12. Supernova
  13. 名もなきヒーロー
  14. Scenes
  15. スタンドバイミー
  16. ガラスの街のアリス
  17. 生命のワルツ
  18. Mr.Suicide
  19. Brand New Day
  20. One More Time


〈9mm Parabellum Bullet 10th Album リリースツアー〉
2024年
11/09(土)[神奈川] F.A.D YOKOHAMA
11/16(土)[北海道] 札幌 PENNY LANE24
11/17(日)[北海道] 小樽 GOLD STONE
11/23(土)[山形] Session
11/24(日)[宮城] 仙台 Rensa
11/30(土)[京都] 京都FANJ
12/01(日)[兵庫] 神戸VARIT.
12/06(金)[香川] 高松オリーブホール
12/08(日)[愛媛] 松山Wstudio RED
12/19(木)[東京] 下北沢 CLUB251
2025年
1/11(土)[東京] Spotify O-WEST
1/18(土)[広島] CLUB QUATTRO
1/19(日)[岡山] CRAZYMAMA KINGDOM
1/25(土)[水戸] LIGHT HOUSE
1/31(金)[東京] 渋谷 CLUB QUATTRO
2/1(土)[栃木] HEAVEN’S ROCK宇都宮 VJ-2
2/8(土)[福岡] DRUM LOGOS
2/9(日)[鹿児島] CAPARVO HALL
2/22(土)[東京] Zepp DiverCity(TOKYO)
3/1(土)[愛知] Zepp Nagoya
3/2(日)[大阪] Zepp Osaka Bayside


20th Anniversary 特設サイト
9mm Parabellum Bullet オフィシャルサイト

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