■占いを体験!
今日占ってくださるのは、ギャル霊媒師という異名を持つ飯塚唯さんです。
2人「よろしくお願いします」
飯塚「よろしくお願いします」
飯塚さんの家系は代々霊能力が強いそうですが。
飯塚「はい。私の曾祖母と祖母も霊媒師なんです」
しかし初めから霊媒師として活躍されていたわけではなく、渋谷109のショップの店長として勤務されていたんですよね?
飯塚「そうなんです。LIZ LISAというショップで勤務していました。でもマルキューって霊が出やすくて……ある日、営業時間中にいきなりディスプレイの上からものが落ちてきて」
上野「えっ」
松原「心霊現象ってことですか?」
飯塚「はい。お客さんも他のスタッフも混乱して、みんな一目散に逃げていったんですけど私一人だけ残ったんですね。で、だんだん原因がわかってきたので〈一人だしチャンスだ!〉と思って、こうやってシュシュっと供養したんです」
シュシュっと供養って、そんなお手軽にできるものなんですか(笑)。
飯塚「(笑)でも供養してるタイミングで先輩が戻ってきちゃって、『何やってるの⁉︎』って驚かれて」
それまで特別な力があることは内緒にされていたんですね。
飯塚「そうなんです。でもそれがきっかけでバレて、他のスタッフの霊視や鑑定を行うようになったんです。当時は私の休憩時間が14時からだったんですけど、14時に休憩所に行けば私に会えることが広まったり、他のショップからも占ってほしいって人が殺到して……最終的には〈109の江原さん〉と呼ばれるようになりました(笑)」
2人「はははは」
109で何年か勤務されたあと、本格的に霊媒師として活躍されるようになったんでしょうか。
飯塚「そうですね。渋谷にある〈占いの館〉から『占い師としてうちに所属しませんか?』って声をかけていただいて、面接を経て所属することになったんです」
占い師の面接ってどんなことを聞かれるんですか? 実務試験とかあるんでしょうか。
飯塚「ありますあります。面接官の人もみんな占い師なんですけど、実際にその人たちを占いますね。あくまで接客業なので、接客態度や言葉遣いに問題がないかも見られます」
上野「へえ〜。すごい未知の世界だな……」
今は個人としても全国各地で活躍されているんですよね?
飯塚「そうですね。占いの館に所属して6年ほど経った頃、活躍の幅をもっと広げたいなと思ったんです。今も占いの館には所属しているんですけど、お店に出る日数を減らしてもらって、個人としての活動を増やしていく方向にシフトしました。今は出張鑑定も行っています」
あとYouTuberともたくさんコラボされていますよね。飯塚さんが出演されている動画をいくつか拝見して、このコラムにもご登場いただきたいなと思ったんです。
しかも飯塚さんの鑑定はなかなか予約が取れないそうで。
飯塚「ありがたいことに、今は半年から1年待ちになることもあります」
上野「すごい……質問とかもっと考えてくればよかった(笑)」
まずは上野さんから鑑定してもらいましょう。
上野「はい。よろしくお願いします」
(飯塚さんが上野を見つめる。時間にしてほんの数十秒ほど)
飯塚「早速見えてきたんですが、上野さんはけっこう直感で生きていくことを重視されてる方ですよね? 俺が俺を信じられるのは、俺の直感が示してる時だけ!っていう感じ。ふわっと穏やかな雰囲気に見られがちだと思うんですけど、内に秘めているものはかなり熱いというか……」
上野「……当たってる! ちょっと録音していいですか……?」
あとで聞き返したいと(笑)。
飯塚「あと、上野さんはつねに自分に打ち勝ちたいって思いがあるんですよね。比較対象はいつも他人じゃなくて自分。自分に対して闘争心を抱くことで自分を奮い立たせているし、俺は俺でいられるっていう自信に変わる人でもあるんですよ。ずっと闘争心がある人なんですよね。だからオーラは真っ赤です」
上野「ちょっと本当に当たりすぎてて……鳥肌立ってきた(笑)」
松原「オーラって一人一人見えるものなんですか?」
飯塚「見えますよ。松原さんのも見えているので、あとでお伝えしますね」
ちなみに、オーラってどんなふうに見えるものなんですか?
飯塚「見え方も人によってさまざまなんです。身体の両端からタバコの煙が一本ずつふわっと出ているような人もいれば、身体全体を後ろからLEDライトで照らしているように見える人もいます。上野さんのオーラは赤くて、あまり心が休まる瞬間もないんじゃないかなと思います。つねに走り続けている状態というか」
上野「…………」
え、どうしたんですか?
上野「もう、当たりすぎて言葉が出てこなくなりました(笑)」
はははは。せっかくの機会なので、これを機に悩み相談とかしていただいても大丈夫ですよ。
上野「悩み……」
飯塚「私からは上野さんは今悩みがないように見えるんですが、どうですか?」
上野「あ、ぶっちゃけ今めちゃくちゃ悩んでることはないです」
飯塚「そうですよね。正確に言うと、上野さんの悩みって昔から変わっていなくて、もはや悩むことがご自身の中では普通のことになっているというか。でも今はちょうどその悩みについて、〈やるしかない〉と気持ちを切り替えられたタイミングですよね」
上野「あ、そうです。最近になって自分の中で整理がついたというか、解決に至るまでの道順がわかった感じです」
飯塚「その道順は合ってると思います。だから上野さんの未来は明るいですよ。グループとしても個人としてもやりたいことがあると思うんですが、成功するように見えます。今はその土台が出来上がっている感じです」
上野「うわ、めっちゃ嬉しい……」
「未来は明るい」の一言はすごく心強いですね。
次は松原さんが占ってもらいましょう。
松原「はい。緊張するな……」
飯塚「松原さん、疲れてませんか?」
松原「えっ?」
飯塚「疲れている人のオーラは紫色や黒色なんですけど、松原さんは紫色なんです。特に肩こりとかひどくないですか?」
松原「……まさにそうです。最近は肩こりからくる頭痛とかひどくて」
飯塚「たぶんこれは整体とかに行って治るものではないです。ストレスからくる神経疲労だと思うので、もう少しオンとオフを切り替えられるようにしたほうがいいかもしれませんね」
霊視って身体の悪いところもわかるんですか?
飯塚「わかりますね。どこが悪いかっていうのが決定的にある方は、その部分だけが白く見えることもあります。臓器や肺だけ真っ白とか。松原さんの場合は、とにかく目から疲れがきている印象が強いです。松原さんも上野さんと同じく、神経を研ぎ澄ませてつねに走り続けている方だと思うので」
傍から見るとそれが意外です。話し方とかもつねに穏やかな人たちなので。
飯塚「そうなんですよね。私も鑑定していて、すごくギャップのある方たちなんだなって思いました。お2人とも皆さんが思われてるイメージと違うかもしれないですね。穏やかそうとか、ふんわりしたイメージを持たれていると思うんですけど、けっこうはっきりと決断したり、生きることや自分自身に向き合う時間も日頃から多いんじゃないかなと私は思いました」
松原「すごい……当たってます」
飯塚「松原さんは特に限界に気づかないまま走り続けるタイプに見えます。ちょっともう動けない、って壊れてからでないと止まれない方。あとはお兄さん気質というか、あまり人に頼らず自分の中で抱え込むことが多いように思います。なので、もっと腹を割って話せる友達だったり知り合いを増やしたほうがいいかもしれませんね。人と話していくことで、それが仕事のアイディアにも繋がっていきそうですよ」
松原「なるほど……でも僕はメンバーにもわりと話すほうで、あと妻ともいろいろ話すんですけど、もっと他に知り合いを作ったほうがいいんですかね?」
飯塚「そういった身近な人ではなくて、少し距離のある人――あくまで仕事の話だけをする人、と割り切れる人のほうが気持ちの切り替えはしやすいと思います」
松原「そうなんですね」
飯塚「松原さんは何事もしっかり計画を立てる方ですし、それによって気疲れすることもたくさんあると思うんです。でも人と交わることで、適度にリラックスできる時間を挟むことができれば、だいぶ楽になれると思いますよ。そのほうがご自身にとっても、グループにとってもプラスになるのではないかと思います」
一通り鑑定が終わりましたが、占いを体験していかがでしたか?
上野「まさかここまで自分のことを見透かされるとは思っていなかったので、すごくびっくりしたし、今不思議な気持ちです」
松原「占ってもらう前は構えていた部分もあったんですけど、そんな心配はいらなかったなって思います。すごく優しくアドバイスをくださって、ありがたかったです」
確かに、飯塚さんの鑑定は人を否定することがないですよね。漠然としたイメージですけど、占いって「◯◯だからダメなのよ!」って否定するケースもあるじゃないですか。
飯塚「そうですね。私の場合は、人生の武器屋でありたいなって思ってるんです」
武器屋ですか?
飯塚「私はあくまで人生の後押しをする人で、主役は本人なので。やっぱり、生きている人間が持っている本来の馬鹿力が一番最強だなと思うんです。人って誰しもその人にしかないパワーや才能があるんですけど、そういった相談者の人それぞれの良さを引き出して、それをその人に気づいてもらって、さらに強化して武器として持って帰ってほしいなと思ってるんです」