■体験を終えて
忙しい毎日の中で、数十分間「何も考えない時間」を設けた2人。禅の奥深さを感じつつ、今回の体験をもとに書き下ろした歌詞がこちら。
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【上野】

言葉のツタ覆う
大きな見栄の家
とても大きな家でしょと
伝えたくなるほどに
ツタは覆う、強くなる
手放して、手放して
痺れた足が笑ってる
「瞑想と少し似ている坐禅、経験や似通った体験から来る先入観を取り除くことで精一杯でした。体験中は、〈似たようなことしたことある! ここは瞑想とはこう違うんだな、なるほど、ふむふむ〉という雑念に塗れておりました。あと足の痺れが半端なかったです」
【松原】

痺れる足
うつろな目
内側と外側は
こんなにも違う
綺麗事を言葉にしていては
まだ何も知らないまま
「腑に落ちていく言葉も経験も、今まで沢山感じてきたけど、大体のことはそんなに簡単に説明できたもんじゃないな、と改めて思いました。言葉だけが先走り、頭が満足してしまうのは、いろんなことが理解できてしまうからで、それよりももっと直接感じとらないといけないことがありそうです。坐禅は何も得るものがない、というのには驚きもありましたが納得しています」
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意図的に合わせたわけではないのに、上がってきた歌詞には〈痺れる足〉〈痺れた足〉とそれぞれに入れていました。よっぽど痺れがキツかったのでしょう(笑)。言葉で思いを表現すること、伝えていくことの難しさを、禅を通じて改めて実感した2人。そんなThe Songbardsが今後どんな曲を生み出していくのか、いっそう楽しみです。

【大澤山龍雲寺】
野沢龍雲寺という愛称でも親しまれ、地域に根ざした臨済宗妙心寺派の寺院。今回体験した坐禅だけではなく、写経会なども定期的に開催されている。
住所:東京都世田谷区野沢3丁目38-1
電話:03-3421-0238
HP:https://ryuun-ji.or.jp
The Songbards
〈The Songbards 大新年会 2023〉
1月19日(木) 新代田 FEVER
開場 18:30
開演 19:00
チケット ¥4,300
●チケット発売中
受付URL
The Songbardsオフィシャルサイト