NITRODAYのヴォーカル&ギター小室ぺいが、自身が気になったものを独自の視点で調査&分析し、文章に綴っていくWEB連載。第六回は、初の海外ライヴで感じたことについて。
#6「上海」
僕らNITRODAYは8月最後の週末に2泊3日で上海へ行ってきました。実は今年から開催されることになった日中合同フェス〈Shanghai Delta Music Park〉に呼んでもらってライブをしに行ってたんだけど今回はその記録を。
まずは1日目朝、羽田にて、ヒコーキといえば遅刻が心配。気合いで早起きしたものの、フライトは3時間も遅延。暇をもてあまして結局空港のベンチで寝て時間をつぶすことに。そしてやっとこさ着いた便に乗り込み、気流に乗って海を渡りました。向こうには2、3時間で到着。が向こうは時差があるからいつもより1時間夜が多い、錯覚ラッキー。チェックアウトを済ませた後はみんなで通りを散策し適当な大衆料理店へ。現地では物価が安かったのでいつもよりちょっと豪華なテーブルに。腹を満たして次の日に備える。
ライブ当日。僕らが出る会場は中国のアーティストが4組、日本からは僕らとZAZEN BOYSの2組。中国の音楽はほぼ聴いたことがなかったのでとても楽しみにしながらバスに。個人的に外国へ来たのは初めてだったし、当然バンドとしても初の海外でのライブ。本番はともかくリハーサルだってちゃんとできるのか不安だったけどスタッフのみんなの協力でなんとかいつものノリを整える。そして本番、盛り上がりがすごくって嬉しかった。他のアクトももちろん楽しんで(中国の音楽はとてもかっこよかった)って感じでとにかく最高な日だった。
が、やっぱり夜遅くにはドドッドンドンドンって疲れが出てきてすぐに眠ってしまいました。
3日目。帰る日。朝早く目が覚める。集合時間まで時間があったので少し散歩に出かけた。そう、そういえばこの旅の少し前にメガネを買って色々と便利になったんだった。それで街並みを観察したりしていました。普段みかけない物がたくさんあって、たとえばすっごくラフな交通(これは慣れないと怖い)、朝早くからたくさん店が開いてたり、独特の空気の匂いとか。とりわけ上海だと湿度が高いから、いつもはかかない汗をかいて、なんだかエキゾチックな感覚になりました。「我慢」という店名のカフェを見つけたところで戻らなくてはいけない頃だったので、気になりつつもホテルへ帰還。今思うと夢の中にいたかのような3日間でしたが、デルタデルタで、なんだかんだと、すったもんだの楽しい旅でした。しかし最後の最後、羽田に帰り着いたたくさんの日本人観光客が出迎えられるなか、ひとり「你好」と声をかけられるモヒカン青年の姿が。
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Information
新作ミニアルバム(タイトル未定)を10月23日にリリース。
https://www.nitroday.com/