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INTERVIEW
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【Archive/Interview】HUSKING BEE/音楽と人2004年5月号

ストレートなバンドっていっぱいいるじゃないですか。それがつまんない。似たようなこと唄って面白いのかなぁとも思うし



そもそもハスキング・ビーってどんなふうに決まった名前でしたっけ?

「ふふふ。たまたまなんですけどね。最初はもっとカッコいい名前にするはずで。ハードコアっぽい、レベル○○とか、セカンド××みたいな(笑)。なんとなくそれっぽいじゃないですか。でもそうじゃなくて、ワケわかんないやつが良かったんですよ。密やかーな意味があるほうが好きで。ハスキング・ビーもそういう感じで」

直接的なカッコよさを狙わずに、あえてワケわかんなさそうに見せるっていうの、もともと磯部さんが持ってる感覚なんですかね。

「あー、うん、ありますね。恋愛においてもね。……嘘ですけど。はははは!」

なんだそれ(笑)。

「僕はやっぱり、こう……音楽でプロになれたら、とか思っていましたから。で、ある日を境にっつうわけじゃないけど、コツコツやっていく中で、本当にそうなれてるなぁって自覚が生まれた時に、もうちょっと言葉を変えたいなって思って。なんつーんすかね。幅広~い感ず? 限定して若い子だけに向けて、とかじゃなくて。簡単に言うとひねくれてるからなんでしょうけどね」

うん? どういう意味で?

「テレビとかで音楽番組観てると、ギュン!ってこないんですよね。今のご時世、ストレートなバンドっていっぱいいるじゃないですか。それがつまんないんですよ。似たようなこと唄って面白いのかなぁとも思うし。したらやっぱ、ひねくれたいんですよ。今回はもう、張り切って意味不明なこと言おうって思ったし」

でも、張り切って意味不明にしたら、本当にワケがわからないって困惑する人もいるかもしれない。

「ふふふふ。でも、わからないってだけでは終わってないでしょうから。まぁけっこう……これ作る時に何度もミーティングしたんだけど、『こんな言葉で唄ってもいいんでしょうかね?』とか言ってたし。たとえば僕は鼻クソって言葉が子供の頃から大好きだから――」

わはははははは。

「もう鼻クソって聞いただけで、んっ!(嬉しそうに身をよじる)ってなるような(笑)。でも、そんな言葉を使ってもいい曲になるだろうって思うし、いい歌にする自信もあったし。聴き手もいろいろ解釈できたほうが面白いかなって。一辺倒な解釈しかできない歌よりは」

周りのストレートさが気持ち悪くて今の感覚にたどり着いたってこと?

「うーん……面白れえって思わないんですよね。どれがどのバンドかわかんなかったりするし。特徴って大事だなぁって。なんかみんな『(低い声で)ゲロゲロ、ゲロゲロ』って言ってるだけで、『(甲高い声で)ケロケローッ!』って言ってる人がいない。……何言ってんだか! んはははは! でもそういうバンドって大事だなぁって思いますからね。反発はやっぱりありますよ」

パッと聴いたくらいじゃ何が何だか全然わかんない歌詞を、あえて意識的に書いたわけですね。

「うん。あと、僕らの音楽って家で聴くものなんだなぁって思ったんですよね。僕が好きな家具屋とか、ちょっとムーディーなカフェとか行くと、ここでハスキン聴けないなぁって思うし。でもちょっと欲が出てきて、そういう場所で聴いても楽しめる曲にしたいなぁって思いつつ。で、信頼できる人とけっこう真面目に話したんですよ。今回僕はどんな歌詞を書くべきでしょうかって。詞をもっと音に乗せてもいいんじゃないか、もっと意表をついても、意味がなくてもいいんじゃないか、って。何かと意味をつけようとするのも僕の癖だけど、そこを削ぐのも僕の勝手だし。そういうことを話してたんですよね。ずっと」

なるほど。

「聴いた瞬間から言葉がすごく入ってくるんじゃなくて、全然入ってこないなぁってものでもいいだろうって。でも家帰って一人で聴いた瞬間にいきなり入ってくることもあるかもしれない。そういう言葉で曲ができたら最高だねぇって。いざやってみたらけっこう難しかったんですけどね(笑)。でも極力、意味がなさそうに見える言葉、選びましたね。ほんとだったら戦争のこととかも言いたかったんですよ。〈この戦いに意味あるかい?〉とか書きたかったし。〈掌に花片〉もそういう歌詞だったんですよね。〈オサマ・ビンラディンが~〉とかって、ほんとは唄いたかったんですよ。でもやっちゃいけないなって思ったんですよ」

頑なな音があって、それが人を呼んで、頑ななチームができたり。そうじゃなくてもっとフレキシブルというか、まるーく行きたい

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