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【Archive/Interview】SIX LOUNGE/音楽と人2018年12月号

唯一やれるのがロックだし、それを見つけた嬉しさとか、それに救われたっていうことを聴く人に感じてほしいなって



あぁ。イマジネーションが刺激されますよね。赤裸々な僕の感情吐露、みたいなものとは違う。

「そう。それを聴きながら俺もロックンロール・バンドをやりたいと思ってドラムを始めたし。そこで高校入ってユウモリに誘われてバンドが始まるんですけど、歌詞書き始めた時もそんなにハッピーなテーマって浮かばなくて。もちろんバッドエンドもあんまり好きじゃなくて。どっかこう、光が見えるような感じ。最低でも、ボロボロでもいいって肯定できるような、そういう曲が多いと思いますね」

詞に関して他に影響を受けたものってありますか。

「なんだろう? ZIGGYとか。あと最近、中島らもさんを教えてもらって、本とか読んだり曲も聴くようになって」

……クイーンはともかく、ZIGGYに中島らもって完全にアラフォーの感性ですよ?

「ははは。そうですよね。でもなんか、普通に〈うわ、かっけえ!〉とか〈好きだー!〉って思えるのがそのへんなんです。別に何年代の音楽がどうとか詳しいことは語れないけど、自然となんか、そのへんがグッとくる。逆に最近の音楽とか、もちろん聴くには聴くんですけど、正直そんなにグッとこない。それがなぜかは自分でもわかんないですけど」

これは想像でしかないけど、クイーンの時代はもちろん、90年代まではロックバンドがヒーローになってのし上がっていける土壌があったんですよね。シンガーやギタリストが少年少女の憧れの的でありえたし、スターっぽく振る舞うことの美学もあった。そこへの憧れが強いのかなって思います。

「あぁ………そうですね。スター……なんか飛び抜けたスターとか、誰かのヒーローになりたいっていうのは正直あるんです。それを見せてくれたバンドを好きになったというか。だから昔のバンドのほうがカチッとピントが合うのかもしれない」

ロックスターのいる時代から置き去りにされた世代の寂しさ、みたいな感覚は歌詞になっていますよね。

「そうですね。〈MIDNIGHT RADIO〉とかも、結局スターになりたいし、ヒーローになりたいんだけど、まだ弱いというかボロボロというか(苦笑)。それでも、だからこそグッとくるなって俺は思うんですね。なんかカッコいいところだけじゃなくて、ダサい、弱いところを唄って、それを聴いた人が自分の弱いところをリンクさせてくれたら、救われることもあるのかなって。そういうのが理想かなと思ってます」

逆に、俺たちが新しいヒーローだとか、それこそ〈ウィ・アー・ザ・チャンピオン〉なんてことは思わない?

「……チャンピオンは言えないですねぇ(苦笑)」

その温度がシンタロウさんですよね。俺らに付いてこい、とは絶対に言わない。むしろ〈お前が 見たかった 世界の その先に/俺もさ 連れてって くれよ〉って書くあたり。

「あぁ……確かに。なんか、置いてかれてる感、みたいなものがあるんですよね。ずーっと。バンドをやってて同世代のやつらと比べるわけじゃないんですけど、自分がどっかで置いてきぼりになってるような気持ちというか」

劣等感みたいなもの?

「うん。あると思います。もちろんライヴの時はそんな感情もなくて〈俺らに付いてこい!〉って言えるんです。でもステージ降りちゃったら俺はわりと寂しいというか……一人でいたくないなって思ってしまうタイプで。だからオフの日がキツいんすよね。ライヴが入ってなくて大分に一週間いたりすると、ほんとにそういうモードに入ってく(苦笑)。だからライヴのない作曲期間が長いと、だんだんこういう歌詞が増えていって……。ただ、これをライヴでやることに意味があると思えるんですね。ちゃんと届けたいんですよ。ただハチャメチャやってるだけじゃないって言いたいし」

ええ。もちろん。

「最近インタビューも受けるようになって、自分と向き合う機会が増えて、〈ほんとは何が書きたいのか〉とか〈普段何を考えてるんだろう俺〉とか、少しずつ考えるようになって。ぶっちゃけ自分でもわかんないことが多いですけど、でも……なんか寂しいんだろうなって思う。それでも唯一やれるのがロックだし、それを見つけた嬉しさとか、それに救われたっていうことを聴く人に感じてほしいなって。そういうのが根底にあるんだなと思います。新しいことをしようとは全然思ってなくて、俺ららしさで勝負したい。共感してほしいって思いますね」

俺が書いた詞をユウモリが唄う、俺が書くけどユウモリから発信される、っていうのは絶対どっかで意識してますね

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