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【Archive/Interview】SIX LOUNGE/音楽と人2018年12月号

俺が書いた詞をユウモリが唄う、俺が書くけどユウモリから発信される、っていうのは絶対どっかで意識してますね



だから、今回は言葉がさらに赤裸々になっていますよね。ラストの「憂鬱なブルー」は特に。

「はい。これは、これからの俺たちの曲です。けっこう恥ずかしい、弱い部分を大きく出すところから始まるんですけど……すげぇダサいと思うんですよ、こういう言い訳」

はははは! まず言い訳っていう。

「でも、それを正直に書いたうえで、ここから、これから俺らはこうやって、やっていきたいっていう。これは俺から見たバンドの歌ですね。で、〈終わりが来るその時まで〉って書いたんですけど、終わりをすごい意識してて、常に」

常に、ですか?

「はい。バンドは続けることが目標だって今言ってるけど、それだけじゃなくて、俺は、いつかは終わるって意識してるんですね。だからこそ今この瞬間をまっすぐ見てやれるというか。いつまでもやれるとは思ってないし、突然終わるかもしれない。そう思ってるんだよっていうことも知ってほしくて書きました。たぶんこういう曲、今までなかったし、今後もあんま書かないと思うんですけど、でも、このタイミングでこういう曲ができてよかったなと思います」

そういう切実な思いを刻んでいくのは大事だけど、ユウモリさんが唄うことで、よりポップに中和されていく部分もあると思うんです。これはいいことなんでしょうか。

「全然いいと思う。俺も、一曲一曲〈この歌詞はこういうことですよ〉みたいな説明をしたいわけじゃなくて。聴き手にも好きなように取ってほしいし、自分の歌詞も自分で好きなように解釈して満足してるから。だからユウモリにも、聞かれたら説明する時もありますけど、だいたいはあいつの中で好きに消化して唄ってくれればいいと思ってますね」

ちなみにユウモリさんは、普段は本も読まない、言葉にそんなに興味がないと堂々と言える人で。自分の精神世界をじっくり語るタイプには正直見えないんですよ。

「はははは。……たぶん合ってると思います」

天真爛漫というか。でも、だからこそ言葉が重くなりすぎないっていうよさはあると思う。

「あぁ。俺が書いた詞をユウモリが唄う、俺が書くけどユウモリから発信される、っていうのは絶対どっかで意識してますね。どんな言葉もユウモリの歌声なら艶があるものになるだろうし。たとえば〈I LOVE YOU〉とか……自分が唄うなら絶対書かないと思うんです(苦笑)」

ははは。でも、彼のあの声で唄われたらすごくロマンチックに響きますもんね。

「そうです。そこはバランスがいいかなっていう」

その組み合わせが高校一年の頃から始まったのは、かなりすごいことだと思います。

「いや、まぁ高校時代は二人ともほんとどうしようもない感じでしたけど(苦笑)。でもバンドでやりたいことだけやって、どんどん磨いていって今があるんで。そういう俺らの歌にしようと思って書いたのが〈ピアシング〉なんですね」

〈ドンケツの意地〉っていう言葉が出てきますね。

「そう。ほんと高校時代のどうしようもなかった感じ。それを思い出したらこうなりました」

……逆に気になるけど、どんな学生だったんです?

「けっこうひっどいもんでしたよ。とりあえずテストはいつも俺とユウモリで学年最下位をいい感じで競ってて」

ははははは。ワーストのツートップ。

「そう。あとバンドやってるし髪も伸ばしたい時期じゃないですか。先生に毎回『切れ』って言われて『切るなら(学校)辞めます』つって、本気で辞めようとして止められたり……ふふふ。いろいろやってましたね。周りはけっこういい子ちゃんばっかりだったんですよ、クラシックな学校で」

でも、そこで貫いた意地は、今はもはや違うフィールドに向かっていますよね。

「そうですね。〈ピアシング〉っていう言葉も……なんていうか、今の音楽シーンっていうものにどんどん突き刺さっていけたらなっていうイメージで。たぶん昔よりも、書きたいことが少しずつまとまってきてはいるんですね。少なくとも誰かのバンドっぽく寄せた歌詞にしようとかは考えてない。昔は〈こういうバンドっぽい歌詞にしよう〉ってやってた部分もあるんですけど、今は俺ららしく、俺らしく、言葉を選んで書けているというか。そういう感じがします」


文=石井恵梨子 
写真=夏目圭一郎_SPINFROG

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