大変お待たせしました! シーズンオフ&開幕前の開催が恒例となってきたトークイベント『僕たちプロ野球大好きミュージシャンです!』。その第5回、シーズン開幕を15日後に控えた3月14日、新宿ロフトプラスワンで行われたイベントの詳細レポートをお届けします!
19:30すぎ、司会の金光とスーパーアシスタントのMOBYさんが壇上へ。しばしMOBYさんによるMLBトークが展開されると、楽屋からは「話長げーぞ!」というヤジが飛ぶのも、もはやお約束(笑)。そしていよいよ出演者が、3月14日時点のオープン戦の成績順で登場した。登場順&出場回数は以下の通り。
ウエノコウジ(the HIATUS/広島カープ/4回目)
キョウスケ(爆弾ジョニー/北海道日本ハムファイターズ/4回目)
イノウエアツシ(ニューロティカ/横浜DeNAベイスターズ/前回欠席、4回目)
佐藤シンイチロウ(the pillows、Theピーズ/横浜DeNAベイスターズ/5回目)
グレートマエカワ(フラワーカンパニーズ/中日ドラゴンズ/5回目)
樋口豊(BUCK-TICK/阪神タイガーズ/5回目)
昨シーズンの成績順で登場した前回とほぼ変わらない席順となった今回。「オープン戦でも1位でごめんなさーい」と、開始早々から王者の余裕発言をかますのは広島カープファン代表ウエノさん。かたや昨シーズン17年ぶりの最下位、しかもオープン戦成績もふるわない阪神タイガースファン代表のユータさんは、前回同様に心なしかテンション低めです。そしてまずはこのトークイベント恒例のタイトルコールへ。司会・金光が「前回の失態を挽回するような美声をお願いします!」とプレッシャーを与えると、咳払いをして声の調子を整え始めるユータさん。フロアから「ガンバッテー!」という声援が飛ぶ中、「みなさん、何のくくりですか?」という金光のフリに対して、ユータさんとマエカワさんが「僕たち!」と言ったのだが、前回のことが頭をよぎるのか、どうにもユータさんの声が弱々しい。仕切り直すも、今度はシンイチロウさんが段取りを無視して「僕たち!」コールに乱入したので(笑)、もう1回。そして3度目の正直でようやく無事タイトルコールが終わり、いつも以上に大きな拍手が場内に巻き起こるなかトークがスタートしたのでした。
2018年から2019年にかけてのシーズンオフ、いわゆるストーブリーグはいつになく話題満載。なかでも、カープの主砲・丸選手がFA権を行使しジャイアンツへ入団したことによる人的補償(註:FAによる移籍選手の補償として、移籍金の代わりにFA先チームの選手を獲得すること)で、ジャイアンツの生え抜きであり、スター選手のひとりである長野外野手がカープへ移籍、という動きに多くの野球ファンが注目したこともあり、当然今回のトークもその話題から。ただ、この移籍劇について一番語ってほしいジャイアンツファン、そして長野選手と親しいDIEさん(DIR EN GREY)が、翌日ライヴ本番のため残念ながら今回は欠席。ということで、DIEさんから届いたメッセージを、「過ぎ去りし永遠の日々」(註:平成を代表するトーク番組『おしゃれカンケイ』内の手紙コーナー使用楽曲)をBGMに、ステージ後方のビジョンにDIEさんと長野選手の2ショット写真が映し出されるなか、司会の金光がまずは読み上げていきます。
前回、第一部でカープの丸選手のユニフォームを、第二部で巨人の長野選手のユニフォームを着て参加したが、まさかその2選手のチームが入れ替わるとは想像もしていなかったこと。また“ここだけの話”として、同じくジャイアンツ生え抜きの内海投手が、炭谷捕手の人的補償として西武に移籍した日がちょうど自分の誕生日で、長野選手から電話がきたこと、その時に「僕も来年は(巨人に)いないかもしれないですよ〜(笑)」と冗談半分に話していたこと。今年、ジャイアンツで禁止されていた髭を生やした長野選手が赤のユニフォームで活躍する姿をたくさん見せてほしい、ジャイアンツはこの移籍劇によるファンからのバッシングを〈優勝〉という2文字で跳ね返してほしい――といった内容。そして最後には「登壇されているプロ野球大好きミュージシャンの方々、そしてご来場のお客様。自分の分までたくさん呑んでいただいて、そして読売叩きで大いに盛り上がってください。また参加させていただける時には巨人がFAで獲得したい選手のユニフォームを着ていきたいと思いますので」と、ジャイアンツファンらしい小憎たらしい(笑)言葉が添えられていたのでした。
そこから登壇者による2018年シーズンオフ、いわゆるストーブリーグにおける各球団の戦力動向へとトークが展開。日ハムにベテラン選手が残らないとキョウスケが嘆くと、なぜか「俺が来年いこうか?」とシンイチロウさん。確かにベテランですが、残念ながらあなたはミュージシャン界のベテランです(笑)。また、マツダスタジアムの観戦チケットが、シーズン終盤の試合までほぼ完売しているという状況と、バンドマン人生の悲喜こもごもを重ね合わせた、珍しくミュージシャンのトークライヴらしい展開に一瞬なるも、ウエノさんが阪神のメッセンジャーと広島のホテルのエレベーターで2人きりになった話から、ユータさんが恵比寿でマエケンに遭遇したことを嬉々として語りだしたりと、話が四方八方へと広がる酒場トークに早くも突入。脱線しまくるたびに司会・金光が野球話へと戻そうとするものの、しまいにはシンイチロウさんから「野球の話をすると阪神ファンのユータが可哀想じゃん」とイベント主旨すらひっくり返す発言を繰り出す。そんなシンイチロウさんがグラスを倒したのをきっかけに(笑)、第一部は終了となったのでした。