あれからもう1年経つのか。
昨年2月21日に急逝した大杉漣のアーカイブサイト「大杉漣記念館 Ohsugi ren official archive」が2月20日にオープンした。サイト開設にあたって同サイトは、「当時撮影中だったドラマ『バイプレイヤーズ』の劇中に出てくる『大杉漣記念館』の実現を!という多くの声を聞いて、いつでもどこからでも大杉漣に会いに来ていただけるウエブサイトを作ることにしました」というコメントを発表している。
同サイトではプロフィールや年表そして出演作品・受賞データなどはもちろん、子供の頃からの秘蔵写真やライヴ写真や動画などを見ることができる他、本人のブログや新聞での連載など、書き綴ったコラムやエッセイなども公開。さらに今後、「音楽と人」で連載していた自伝的エッセイ「ゴンタクレが行く」も配信していくことが決まっている。
この記念館の館長は、もちろん大杉さんだ。
サイトを訪れればわかると思うが、とにかく大杉さんは事務所のスタッフですら把握できないぐらい、いろんな場所でいろんな人と繋がっていた。俳優・役者はもちろん、ミュージシャン界隈での繋がりも多岐に渡る。ウチでコラムを連載していた時も「大杉さん、本当はミュージシャンになりたかったんじゃないですか?」と原稿を読んだり実際にライヴで唄っている姿を見て思ったものだが、大杉さんは本当に音楽が好きだったしミュージシャンが憧れだったんだろう。
だから、このサイトを訪れることによって、面識のない人同士がなんらかの繋がりを持つきっかけになればいいな、と思っている。それこそウチの誌面に登場する面識のないミュージシャン同士も「あ、大杉さん知ってるんだ!」みたいな感じで。きっと天国からこのサイトを管理している大杉さんも、この記念館を通じてみんなが繋がってほしいと思ってるはず。
今後「ゴンタクレが行く」がここでいろんな人に読んでもらえることになるのも大変に嬉しい。「音楽と人」も、この記念館を通じて知らない誰かと繋がっていくことになるはずだから。
大杉漣記念館 Ohsugi ren official archive https://ohsugiren.com
Twitter @OKinenkan