心を揺さぶられたり、座右の銘となっている漫画、映画、小説などの1フレーズが誰しもあるはず。自身の中で名言となっている言葉をもとに、その作品について熱く語ってもらう連載コラム『言の葉クローバー』。今回は山内総一郎が登場。高校時代の自分に刺さった漫画の名言を紹介してくれます。
(これは音楽と人2026年4月号に掲載された記事です)
『グリーンヒル』
オレが思うに人類最大にして最強の敵は“めんどくさい”だ
作品紹介
『グリーンヒル』 古谷実
何をするにも面倒くさがりな主人公・関口が、ある女性に惹かれたのをきっかけに、加入したバイクチーム「グリーンヒル」で繰り広げられる青春ギャグ漫画。
他にも紹介したい漫画はあるんですけど、コラムの話をもらってまず最初に思い浮かんだのがこのセリフだったんです。
大学生の冴えない関口っていう男が、一目惚れした女の人にアプローチするために入ったバイクチームが「グリーンヒル」で、そこで繰り広げられるギャグ漫画です。この言葉は何をするにも〈面倒くさい〉と思ってる関口のセリフで、この漫画の名言として古谷実さんのファンから知られてます。もともと古谷さんの作品は中学の頃に『行け!稲中卓球部』でハマって、高校の時に『グリーンヒル』を読んだんですけど、これは当時の僕にものすごく刺さったセリフなんです。
もともと僕は幼少の頃から面倒くさがりな子どもで。自分のやりたいことだけやって、それ以外はやらない性格でした。例えば授業中に落としたペンも面倒くさくて拾わないし、それで同級生からもヘンな目で見られてたし、誰とも話さない。人付き合いも面倒な子どもだったんです。でもそんな自分を変えてくれたのが僕にサッカーを教えてくれた先生で、サッカーを始めてそこそこ上達するんだけど、相変わらず面倒くさいことはやらないから、途中で挫折しちゃうんですね。
そのタイミングで出会ったのが音楽で、ギターを弾き始めたのもその時。そこで初めて〈自分は苦手なこととか、面倒くさいと思うことをやればいいんだ〉っていうことを漠然と思うようになり、そこでこの漫画に出会って、自分の体験をそのまま言語化してくれたのがこのセリフだったんです。
今は教訓というか、面倒くさいことをやるのがクリエイティヴだと思ってて。それをやった先に違う景色が見えてくることを知ってるんで、面倒くささに対する耐性はだいぶできてますね。
ちなみに僕が一番面倒くさいと思ってるのは……自分ですね(笑)。本当にこれに尽きる。面倒くさい自分に付き合っていく人生だと思ってるんで、最強の敵は自分自身なんです。でもそんな自分と付き合ってきたから今があるんで、これからも仲良くやっていきたいですね。
NEW DIGITAL SINGLE
「BANBANZAI!!」
2026.02.27 RELEASE

山内総一郎 アルバムツアー2026「A」
8月2日(日)大阪・Zepp Namba(OSAKA)
8月8日(土)神奈川・KT Zepp Yokohama
8月22日(土)愛知・NAGOYA ReNY limited
9月5日(土)北海道・cube garden
9月12日(土)福岡・DURM Be-1
9月13日(日)広島・LIVE VANQUISH
9月22日(火・祝)宮城・Rensa
9月27日(日)東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)
