自分がいろんなバンド観に行ってた憧れのハコでやりたいなって。そういう気持ちもすごく出てきたんですね
頼もしい。そして3月21日にはO-EASTでのワンマンもあります。発表当時から「今扱うにはちょっとデカすぎるハコだ」と言ってましたけど、そのうえで会場を決めた理由を教えてください。
オオスカ「見たことがないものを見たいと思ってるし、自分にないもの、自分にない考えに触れていきたい。O-EASTって現状ではただの夢だし、1200〜1300人の前で何かをするって、どういうことかまだわかってないんです。でも、そんなの無理だと思ってることって、たとえば去年の1月に初めてやったクラブクアトロでの〈謝罪会見〉ってイベントもそうで」
当時はメジャー展開が発表される前でした。
オオスカ「うん。当時も似たような感覚があった。自分たちで扱えるようなハコじゃないし、もっとダイレクトに熱量が伝わる小バコの距離感はないから、後ろまで自分たちのものだと思って演奏しないと到底届かないと思ったんですね。で、いざ飛び込んで頑張って演奏してみたら想像を超えたものがあって。数の話じゃないですよ? 大きなハコになると、すごく熱量がある人もいれば、初めて見る人も、よく知らないまま来た人もいるだろうし」
当然、全員が同じではないですよね。
オオスカ「うん。でも不思議なもので熱量って伝播していくんですよ。人を通して同じ熱が伝わっていって。〈やべぇ!〉とか〈何これ?〉っていう感情もあれば、〈自分がここにいていいんだ〉っていう感情であることもあったりして。それこそ周りでは誰も聴いてないような音楽をひとり聴いてたつもりだったけど、このライヴハウスの中ではみんなこのバンドを知っていて、その事実に感化されて自分も楽しくなる。勇気が出たりすることもあったりして。それは大人数がいる場所じゃないと起こり得ない現象だと思ったんですね。10人の熱が500人に伝播していって、なんなら500よりももっとデカい塊になってこっちに届く。その刹那の爆発力っていうか」
あぁ、それは今までの小バコじゃ得られなかった経験。
オオスカ「うん。それをクアトロで強く感じたし、だったらO-EASTで、自分がいろんなバンド観に行ってた憧れのハコでやりたいなって。そういう気持ちもすごく出てきたんですね。それで、決めました」
マナミさんは会場に対してどんなイメージを持ってます?
マナミ「個人的には未知数のライヴハウスっていう感覚で。でもクアトロで何回かやるたびに、思ってたよりこういう場所のほうがお客さんの顔って見えるんだなと思うようになって。いろんな表情を見ながらやるライヴのほうが自分でも楽しさを感じるようになったので。じゃあO-EASTでさらにたくさんのお客さんを見れるのかって思ったら……ワクワクしたんですね。だから今は、やりたーい、くらいの感じです(笑)」
わりとプレッシャーに強いタイプ?
マナミ「え、どうだろ? すごく弱いって自分では思ってる」
オオスカ「いや、自分が認識してるプレッシャーには敏感なんだけど。〈お前、これ本来はこういうプレッシャーがある場所だぞ?〉みたいなことは全然感じてないタイプです」
マナミ「ははは。いや、人いっぱいいたら安心するじゃん」
オオスカ「何を言ってんだ(笑)。親戚の宴会じゃないんだから。O-EASTで安心するってズレすぎやん」
相変わらず、この性格の違いがNikoんのよさです(笑)。当日のワンマンではどんなものが見られるんでしょうか。
オオスカ「もう全部です。ライヴでやれる曲は全部やるし、それこそ曲数で言うとぺやんぐのほうがちょっと多いけど、ほぼ半々で全部見せる。だからこいつはベースプレイヤーとしても、唄い手としても評価されるし、俺はギタープレイヤーとして、唄い手としても評価の壇上に立たされるじゃないですか。ナメられたらしめぇ(=おしまい)だな、って感じです。ナメられたらしめぇなんだけど……でも、一番は楽しみたい。かなり楽しむつもり。今の状態で昔の曲やるのも楽しみだし、全部の曲を一日でやるのが楽しみ」
正直に言いますね。今「ナメられたらしめぇだ」って言われた時、うわオオスカ相変わらずウザい、と思ったんだけど……。
オオスカ「ははははは!」
そのあとに「でも一番は楽しみたい」って言葉が来た時に、この人変わったなと思いましたね。
マナミ「あはははは」
オオスカ「えーっと(笑)。ほんと恥ずかしい話ですけど、やっぱこれぐらい続けてると考えるんですよ。ぺやんぐと出会った意味とか。俺、バンドはもう10年くらいやってますけど、以前は完全にひとりフロントマンで。初めて人の曲をバンドでアレンジしたり、自分の書いたものを人に手渡すことをやり始めて。これって自分の作ったものを〈あなたの手柄にしていいよ〉って言う行為に等しいんですね、俺の中では。それを、彼女とはしたいと思える。思えるようにしてくれたんですよね。だから変わったし、変えさせてくれた。自分ひとりでただ生きてたら、こういうふうにはなってなかったと思う」
でしょうね。
オオスカ「だから、ほんと感謝しつつ、まだまだこんなもんじゃないでしょって思い続けたい」
マナミさんからは何かありますか。彼からもらってきた影響。
マナミ「私はオオスカと反対なんです。今まで自分がやってきたバンドって、バンマスとかフロントマンの人が先にいて、それに応えるっていう形でしかやったことがなかったから。でも今は自分が最初に投げる側にいる。まず自分が何をしたくてバンドしてるのか、みたいなところが大事で。まぁオオスカが狙ってそういう環境を作ってくれた部分が大きいとは思うんですけど、自分がバンドをやるうえでワガママになることを教わったというか。ワガママになっていい場所だし、自発的に、自分が起点に立っていく。それはオオスカに与えてもらったところだなと思います」
お互いを補完するいい話。21日、楽しみにしています!
文=石井恵梨子

NEW ALBUM
『fragile Report』(CD only)
2025.09.24 RELEASE

- fragile report
- bend
- nai-わ
- 靴
- dried
- さまpake
- とぅ〜ばっど
- グバマイ!!
- (^。^)//ハイ
https://nikon.lnk.to/fragile_report
〈fragile Report RELEASE TOUR〉
3月15日(日)鹿児島 SR HALL
3月20日(金・祝)大阪・心斎橋 ANIMA
3月21日(土)東京・渋谷 Spotify O-EAST(ワンマン)
TICKET:¥3,500(ファイナル東京/ワンマンのみ:¥2,500)
※終了公演は割愛
〈hitomiとNikoん / LIVE TOUR 2026〉
3月18日(水)東京・新代田 LIVE HOUSE FEVER
w/hitomi(BAND SET)
TICKET:¥3,900
※終了公演は割愛
