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【特集】THEE 30TH×音楽と人 | 『ロデオ・タンデム・ビート・スペクター』INTERVIEW

やりたいことをやるには、この4人じゃないとダメなんだ。みんなそう思ってるはずだよ



単純に好きな音楽をやるだけじゃないってことだと思うんですよね、やっぱり。


「……うん、だから、なんつーのかなぁ……表現したいこととかあるわけじゃん。だから俺はやってる……なんか、音だったり、景色だったり、アルバムの世界観だったり……アルバムの世界観っつーのは、まあタイトルなんだけどさ。っていうことを思うから俺はやりたいだけなんだわ」


もちろん世界観は『ロデオ~』っていうのがあるんだけど、そこに気持ちだったり、感情だったりが強く入ってると思うんだ、今回のは。もちろん風景とかイメージもすごく広がるんだけど、同時に作ってる人たちの生々しさだったり、そういうのをすごく感じるの。


「ふぅーん……。いいことだよね、それはね」


うん。すごくいいと思う。


「……そういうことだよ(笑)。無意識のうちにそういうふうにやりたいとかって思ってるかもしれないよ? まぁ『仮に』の話だけどな」


どこかで現実感を持ちながら、傷ついたり抱えたりすることも良しとしてロックをやっていこうって決めたというかさ。


「うん。まぁだから、そんなことはとうに考えてるっていうか。それは今回だからどうこうとかいうんじゃなくて、もっと前から考えてた。それを覚悟というなら、覚悟してたよ、きっと」


もっと前っていうとバンドを始めた頃からずっと?


「始めた頃はそんなもの考えてないんじゃない? デビューしてからとか……楽しいだけでやってる感覚はもうデビューしてからないね。ただ……俺らにはもう音楽しかないから、そういうのが強くなる感じっていうのはやっぱりあるとは思う。言われてみれば。でも楽しいんだって(笑)」


じゃあ例えば、バンドに求めてるものっていうのが自分の中で変わってきたりしてると思います?


「んー、どうなんだろうなあ……それはたぶんね、毎回違うんだと思うよ、うん」


なんかより強い力っていうか、そういうものを必要としてるのを感じるんですけどね。チバくんが。


「より強い力?」


うん。波の話じゃないけど、ひとつひとつがちゃんとガツンと立っていなきゃ進めないっていうか。そういうのを感じてたからこそ、前回のインタビューでの発言があったのかなとも思ったし。


「まぁでも、それは昔から思ってたことで。そうあるべきだと思うし、そうなってると思うよ?」


逆に言えばそれまではそうなってなかったってこと?


「なってないっていうよりも、まだ行ける感じっていうか、そういう感じなんじゃないのかなあ」


まだ行ける感じ?


「うん。だから新しいところに行こう、新しいことをやろうっていうことかな。俺らにとってね。スタイルみたいなのは変えようがないから。あ、昔さぁ、すげぇショックなことがあったんだ。いちばん最初の〈RISING SUN(ROCK FESTIVAL)〉のビデオを観たんだよ、3年前か。事務所で観てたんだけど。そのビデオがね、ブランキーから始まったのね。で、そのあとプリ・スクールになったんだ。で、そのあとにミッシェルだったんだ……〈うわ、このバンド古くせぇな〉と思ってさあ(註/ライヴはミッシェル→プリ・スクール→ブランキーの順でした)」


はははは!! それはスタイルが?


「スタイルっていうか、なんて言うんだろう……単純に年齢差みたいなのもあるかもしれないけど、あれはねぇ、なんか〈……オッサンだなぁ〉と思った(苦笑)。プリはプリでガツンと音を出しててさ。俺は出番前で観てなかったんだけど、そのビデオで観て……なんて言うんだろう、その〈新しい感じ〉っていうかさ。上手く言えないけど、そういう感じがしたんだわ」


んはははは、俺たち古くさいなと。


「うん、〈古いなぁ~〉と思って(苦笑)」


それは、古いからイヤだと思ったわけ?


「イヤだとは思わなかったけど、〈違うんだな〉と思った」


で、違うことに関してどう思った? 自分たちはもっと新しくなりたいなと思った?


「や、それは全然思わないけどね」


でも古くてもさ、あの〈RISING SUN~〉で最高の熱気、最高の瞬間をもたらしたのは、やっぱミッシェルだったと思ってるのね。そこにあったのは古さとか新しさではないと思うんだ、やっぱり。


「うん。だから、俺の言ってるのもたぶん古いとか新しいとかっていうよりも……音の出し方とかそういうのがやっぱり違うんだなと思った。どっちがいいとか悪いとかじゃなくて」


でもどうなんだろう……やっぱりチバくんはミッシェルというバンドにもっと可能性があるはずだと思ってるところが強いのかな?


「あのね、可能性っていうよりもね、4人じゃないと出来ないなと思った。思ったっていうか、思ってるんだわ、この4人じゃないと出来ないなっていうのは。そういう感じ」


この4人じゃないと出来ないことであり、この4人でやりたいから、それをやるためにはもっとひとつひとつが大きく音を出さなきゃいけないと。


「うん、そうだと思う。俺もそうだし。でないと何にも伝わらないしね。メンバーにも伝わらないし、聴いてるほうには何にも伝わらないよ。別になりたいなとは思わないけど、なるべくしてなるっていうか……なんかでも違うな……ま、とりあえず、バンドやります(笑)」


まとめんなよ(苦笑)。「バンドやります」って当たり前だろ。ミッシェルはずっと続いてくバンドなんだよ。


「うん。みんなそういうふうに言うね」


そうでしょ。


「うん。ついさっきも(別の取材で)言われたよ」


だから、たぶん「覚悟」だとか言ったりするのも、そういうところがあるからだと思う。


「まぁでも、やりたいことがやれないっていうのが一番ツライから、やりたいことがやれるっていうのはデカイと思う。で、やりたいことをやるにはこの4人じゃないといけないってことだよ。それはみんなそう思ってるはずだよ」


じゃあ例えば、自分が持ってる世界観ってあるじゃん、詞だったり。そういう部分と、今ミッシェルってバンドが持ってるグルーヴって、すごくギリギリな感じで寄り添ってると思うんだよね。それはどうやってもバンドっていうものの中からはみ出ようとはしないじゃん。それはそれでいいの?


「あのね、なんて言うのかなあ……はみ出してると思うんだわ、俺は」


あ、そう?


「うん。……はみ出してないのかなあ……?」


俺はそれがすごくギリギリのところで立ったのが『ギヤ・ブルーズ』、『カサノバスネイク』だったんじゃないかなあと思って。


「……んー……そこは俺はわかんないなあ」


この『ロデオ~』は、そういうのがせめぎ合う感じに戻ってきてる感じがすごくしたんだ。だからこのアルバムすごく好きだし、いいアルバムだなともちろん思うけど、この次はさらにすげぇ楽しみな感じ。


「……当分ねぇよ。次が楽しみなんて言ってらんないよ。今が精一杯だよ、ホンットに(苦笑)……早くツアーになんねぇかな。何にも決めてないけど(笑)」


そうなってきたのはやっぱり、アルバムが出来て、「早くこの音を4人で鳴らしてぇなぁ」と思ったから?


「そうだね、アルバム作り終わって、スタジオに入って練習っていうかさ、一通りやってみて、その感覚から。あと5月23日のライヴ(註:フリーライヴ〈TMGE YOYOGI RIOT! 2001523〉)、すーっげぇ楽しみなんだ。昨日も楽しみでしょうがなくてさ。寝れなかったもん、遠足前の小学生みたいに(笑)。そういうとこはまだ子供なんだな、ははは」


文=金光裕史
写真=岡田貴之



6th ALBUM(LP)
『Rodeo Tandem Beat Specter』
2025.09.01 RELEASE

・LP2枚組 180g重量盤
COJA-9537~8 ¥6,050(税込) 
https://lit.link/rtbs

【SIDE A】
01.シトロエンの孤独
02.アリゲーター・ナイト
03.暴かれた世界
【SIDE B】
01.ゴッド・ジャズ・タイム
02.ベイビー・スターダスト
03.リタ
【SIDE C】
01.ターキー
02.ブレーキはずれた俺の心臓
03.マーガレット
04.ビート・スペクター・ブキャナン
【SIDE D】
01.バード・ランド・シンディー
02.赤毛のケリー
03.ビート・スペクター・ガルシア

アナログ購入者特典 詳細:https://www.thee30th.com/news/159
アナログ購入者特典 応募フォーム:https://columbia.jp/thee30th/analogapply/

・リマスター及びハイレゾ配信
https://lnk.to/rtbs_tmge

01.シトロエンの孤独
02.アリゲーター・ナイト
03.暴かれた世界
04.ゴッド・ジャズ・タイム
05.ベイビー・スターダスト
06.リタ
07.ビート・スペクター・ブキャナン
08.ターキー
09.ブレーキはずれた俺の心臓
10.マーガレット
11.バード・ランド・シンディー
12.ビート・スペクター・ガルシア
13.赤毛のケリー
 


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