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INTERVIEW
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THE YELLOW MONKEYの本編がスタート。衝撃の新曲と終えたばかりのツアーを語る

このタイミングでこういう曲が出せることが、まさに今のイエローモンキーを象徴してるんじゃないかな



そうだったんですね。吉井さんは、コンディションの維持は大変じゃなかったですか?


吉井「そうですね。でもなんでしょう……物理的な工夫はもちろん、いろいろしてましたけど。でも逆に言ったら1本1本がすごく真剣になったというかね。真剣にやらなきゃいけないのは当たり前のことなんですけど、喉がこうなったから、今回のツアー全部、1本1本すごく真剣に向き合えたような気もしてるし。それに歌が唄えても、その目的とか感情がはっきりしてなかったら、うわべだけのライヴになりかねない時もあるじゃないですか。〈うまかったけど心に残んなかったな〉みたいな。で、もともと僕らは技巧派でもないし、世代的にもそういう、似たような境遇の人たちもいるだろうし。ある意味、僕の病気の部分を見ながら、ご自身が今ツラいこととかとを照らし合わせてもらって、〈どう乗り越えたらいいか〉みたいなヒントになったりもするだろうな、とか。そういう役目の人が唄うツアーにしようって決めたんで」


そうですか。そこまで覚悟もして臨んでいたと。


吉井「そこはね。でも(ライヴの)後半になると、声が出てくるんですよ。その理由もわかってきた。歌って、声帯だけじゃないんだなって。僕、放射線で声帯を焼いちゃったのね。で、声帯の焼いた部分のことだけ、中身ばっかり考えてたんだけど、外も焼いてるんですよ。要は皮膚も焼けてるから、その皮膚も硬くなってることに気づいてきて(そう言って首筋を触わる)。それで皮膚を柔らかくしたら、B’zさんとのKアリーナではめっちゃ声出た!みたいなね」


そうだったんですか?


吉井「そうそう。やっぱり身体全部、筋膜でつながってるしね。左の声帯をやられてるから、右側を使ったら唄える、とかね。声帯も両手みたいに、あるんですよ。左が投げれないから右利きに変える、みたいな」


ああー。『新・巨人の星』ですね、それは。


吉井「そうそう(笑)。それで意識を喉の右側に当てると、かすれなかったりするから。そういうのも覚えてきたから」


エマ「そうなんだ。人間の身体ってすごいよね。FINAL BLOCKとか、デスヴォイス出してたもん(笑)」


吉井「(笑)むしろ、そっちが得意になってたからね。ヴァリエーション増えました。おかげで。今の声のほうが好きです。病気前の声より」


そうですか。だとしたらよかったです。


吉井「うん。そして〈ネコニャンパリ〉(笑)。そして現れた〈ネ申〉ですよ。まさかネコちゃんに隠されていたとは! モンキーとネコがこんなに相性がよかったとは! このツアーとアルバム『Sparkle X』の、ほんと集大成のような楽曲じゃないですか? 唄ってる内容もそうだし」


そうですね。ただ、それにしてもこの「CAT CITY」がここまで……。


吉井「突き抜けるとは思わなかった?」


そうです! こんなに突き抜けているとは思っていませんでした。というのも、今まで書いてきたタイアップ曲って、そのドラマだったりの世界観でつなげながら、バンドの楽曲としても自然に解釈できるものだったじゃないですか。「砂の塔」にしても、さっきの「ホテルニュートリノ」にしても。


吉井「はいはい。そのへんの曲は、子供がライヴ観に来たら首かしげちゃうような、ね。でもこれはちっちゃい子が起きる曲だから! 〈ネコニャンパリ? 始まった!?〉みたいな(笑)。僕個人としてはこれ、『オパオパの法則』と呼んでるんです。これは〈ラプソディ〉ができたことによる化学反応なんですよ」


ああー! はいはい、『Sparkle X』に入ってた「ラプソディ」ね。なるほど!


吉井「オパオパがこんなに盛り上がる?みたいな。ネコニャンパリでいいんじゃね?っていう(笑)」


アニー「あはははははは」


吉井「〈ラプソディ〉は、ほんとに〈こういう部分もあるんだ?〉っていう曲で、それを進化させていったんでね。このタイアップの話をいただいた時に、『Sparkle X』のエマのデモの中に〈CAT CITY〉も存在していて、しかも〈CITY〉というタイトルだったんです。僕もその時、先に(原作)マンガ読んで、〈CAT CITY〉と思い浮かんでたから、『エマのこの曲、合うんじゃない?』って。それでエマに相談して、『これにしたいんだけど』となって。そのあと、いろいろ考えたんだよね」


エマ「ああ、そう、サビとかね」


吉井「もっとオカルトっぽいサビとか考えてくれて。でも俺が『いやいやいやいや! ネコニャンパリにしたいんだから変えるな!』って」


エマ「そう、変えるなって言われた(笑)」


そうですか。しかし驚きました、この曲には。


吉井「ニャー!って言ってましたから。エマさんが。デモでもあのまんまですから。しゃべり方がもうニャン語なんです、全部。ニャン語!」


ヒーセ&アニー「ニャン語!(笑)」


吉井「(笑)話し声がニャン語なので。仮歌、全部ニャン語なんですよ」


エマ「仮歌は全部、ニャン語かもしんない(笑)。デモでもそんな感じのコーラスを入れてたし、ギターソロも音色はあれだったんで」


そうですか(笑)。しかし突き抜けた曲になったもんですね。


吉井「ねえ? これからどういうふうに育っていくのか、ほんと楽しみ。いや、スーパー横綱曲になると思う。曲が始まったら、みんな耳を着け出すんじゃないか?っていう。そして物販でネコ耳まで売るんじゃないか、っていう……まあ、それは瀬戸際かな。ロックバンドとしては、考えないと(笑)」


(笑)アニーさんはどう思いました? この曲。


アニー「〈ネ申〉はほんと、神だなと思いましたね。ネコの〈ネ〉に申年(さるどし)の〈申〉で。よくこんなの思いつくなぁと思いました」


吉井「だってこれ、『チケット申し込んでネ』にも使えるから(笑)」


アニー「ほんとだ! いや、もう友達とのLINEでも、この〈ネ申〉ばっかり使ってくるよ(笑)」


吉井「まあ、ちょっと古いんだけどね、もう。ネットスラングとしては」


エマ「(笑)そうなんですよね」


アニー「僕らの年代にしてはちょうどいいんじゃない? そのぐらいが(笑)」


吉井「あえてね。〈そろそろ古い、よし使おう!〉みたいな(笑)。昔から。〈LOVE LOVE SHOW〉とかね。だいぶ古かったけど(笑)」


アニー「(笑)あれは何10年も前!(註:1997年リリースの「LOVE LOVE SHOW」のタイトルの元ネタは、70年代に放送されていた恋愛トークバラエティ番組)。でもほんと、曲に呼ばれたというか、曲が呼ばれたのか、最初から存在していたかのような曲で」


吉井「そうそう。それこそ最初に言ったようなことですよ。最初にあったんじゃないの、この曲?っていう」


ええと、ヒーセさんはどうですか。「CAT CITY」について。


ヒーセ「アニメのタイアップのお話がちょうど来たことも含め、ここ最近何かと絶妙なタイミングなことが連鎖してますね。俺も自分の好奇心でけっこうアニメにハマってたこともあるし、もともとネコが好きだったりするし。お互いが求めるべくして出会った、みたいな感じがすごくしてますね。このアニメ本体と僕らの関係性は。このタイミングでこういう曲が出せることが、まさに今のイエローモンキーを象徴してるんじゃないかなと実感してます」


吉井「ね? タイミングがね。ここ最近はいろいろ、すごいよね? 何か細かいことひとつにしても、スケジューリングにしても、すごい神がかってる。ツイてるよね」


しかし「ラプソディ」ですけど、あの曲がライヴでああやってお客さんに愛される曲になり、バンドにとって重要な曲に発展するとは、正直、アルバムが出た頃は想像できなかったです。言葉遊びのような歌だし。


吉井「今まで考えて考え抜いた曲のサビの歌詞なんて、どうしたらいいんでしょう。〈ネコニャンパリ〉一撃! ネコパンチしてしまった!みたいな(笑)」


エマ「みなさん、〈CAT CITY〉っていうタイトルがなかなか入ってこないらしくて(笑)」


アニー「みんな〈ネコニャンパリ〉って言ってる(笑)」


ヒーセ「でも〈ラプソディ〉も〈オパオパ〉って呼ばれてるもんね。そういうもんですよ(笑)」


吉井「迷ったけどね、タイトルを〈ネコニャンパリ〉にしようか。でも、さすがに(笑)」

メンバーがまだ終わりたくないと思っちゃったんで、「やれるとこないか」と言ったら、あそこがあったっていう

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