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INTERVIEW
  • #9mm Parabellum Bullet
  • #アーカイヴ

【特集】9mm Parabellum Bullet 20th × 音楽と人|AL『Waltz on Life Line』(2016年5月号)

失くしちゃってるものとか、どうしても欲しいものを考えた時に生まれてくる気持ちが曲になってる



それぞれがそれぞれ、9㎜を愛して、9㎜の世界が何たるかを理解してる感じがすごくする。


「うんうん、そうですね。それを他のメンバーに押しつけるわけじゃなくて、自分の持ってるバンドのイメージをちゃんと打ち出せている形にまとまっていると思います」


そこをみんなちゃんと理解してるからこそのアルバムだなという気がします。今回かみじょうさん、カズさんも歌詞書かれてますけど、描いてる世界は通じるものがあるんですよね。語弊があるのを承知で言いますけど、今までで一番暗いアルバムなんですよ。


「はははは。確かに暗いとは思う。ハッピーじゃないです」


そこが共通してる。さらに言えば、みんなが描いているのは〈喪失と再生〉なんですよ。これ、アルバムのテーマ。


「そうですね。再生してる途中のところがけっこうあるなって思ってて……喪失感みたいなところはみんな共通して出発点としてあるんじゃないかな。人生における大きな挫折って――少なくとも俺はそこまで経験してはいないんですけど、でもそうじゃなくても、やっぱり人間って成長していく過程でそれなりにいろいろ傷ついてるんですよね。それは比べられるものじゃないんですけど、その人たちなりに、自分たちなりに、失くしちゃってるものとか、どうしても欲しいものとかを考えたときに生まれてくる気持ちが曲になってるんじゃないかなって思います」


まさにそうなんだろうなと。人生だけの話じゃなく、9㎜も10年やってきたからこその世界なんだろうなと思う。


「……こういうことも最初から今みたいな言葉で説明できることじゃなかったですよね。10年経って、結局そういうことなんだなっていう」


卓郎さんが作詞作曲した「Lady Rainy」はたいへんいい曲で、そういう思いの結晶だと思いますよ。これ、卓郎さんにインタビューしてるから言うわけじゃなく。


「ふふふふ。ありがとうございます。いろんな人たちにアルバム聴いてもらったら、〈卓郎の曲がいい〉ってメールが来てうれしいんですけど、〈卓郎にだから言うんじゃないけどさ〉って前置きが必ずあって、それがすごい楽しいんです」


(笑)そうなんですね。ここまで憂いを含んだバラード、9㎜に欲しかったところなんだなと聴いて思った。


「そう、こういうテンポ感の曲がみんなが作ってきた曲のなかにまずなくて。最後のほうで〈卓郎もう1曲書いてこい〉って状態があったんです。実際もう2曲くらい俺が書ければバランスが良かったんだけど、時間ないから1曲だけで許してくださいってことで。でもこれ、すごいいい感じになりましたね」


滝さんの存在はもちろん大きいけれど、そんなふうにみんなが歌詞と曲を持ち寄って9㎜ができてる。


「そうですね。こうやって清々しく話せるような一枚になって、そこはつくづく良かったなって思います」


実際このやり方って、怖いですからね。各自が曲を書いて、書いた人間がプロデュース役を務める――各自が唄ったりしたらそれはもう、解散前のユニコーンです。


「ビートルズの『ホワイトアルバム』とかね」


すごくいいんだけど、ちょっと危ねえぞ、っていう。


「メンバーのキャラが立ってるバンドって、そうですよね」


9㎜は大丈夫ですか?


「9㎜は、一応封じ込めに行ってるんで。みんな9㎜に足りないものはこれだろうって気持ちで持ってきて、それを全員が内側に、9㎜に封じ込めようとしてるわけだから。その間は大丈夫なんじゃないですかね」


なるほどね。


「みんなが曲書くのをいきなりやめたりっていうことも、もはやないと思うんで。これから先アルバム作るってなったとしても、誰かしらアイディアを持ち寄れるんだっていう、そういう下地があるだけで展望が違うじゃないですか。それはバンドの強みだと思うし。多少の危うさはおっしゃる通り、バンドっていうものにはあるのかもしれないけど、そこはなんとかやってくしかないなって」


前は曲作るってなったら、みんなで合宿して、せーので作っていたわけですが。


「そうですね。今はそれぞれ家で書いてこい、ですからね(笑)」


昔はそれじゃなきゃ、できようがなかったんでしょうね。


「そうしないとバンドだって思えなかったんでしょうね、きっと。もっと自分たちでバンドを感じたいみたいな考えがあって、それでそうやってたんだと思う」


でも、今のこの形も間違いなくバンドだし、9㎜だと。


「そうですね。ただ、良くも悪くも同じことはやりたがらない人たちだから。音楽性的にどんどん変わっていってるバンドではないんですけど、表現の仕方だけは前と違うものを入れていこうとはする人たちだし。そこに、いいイメージさえ持てていれば大丈夫だと俺は思います」


文=柳 憲一郎
撮影=神藤 剛



NEW ALBUM
『YOU NEED FREEDOM TO BE YOU』
2024.10.23 RELEASE

  1. Baby, Please Burn Out
  2. 叫び -The Freedom You Need-
  3. Mr. Foolの末路
  4. カタルシス -Album ver.-
  5. 幻の光
  6. Fuel On The Fire!!
  7. それは魔法
  8. Domino Domino
  9. 新月になれば
  10. 朝影 -The Future We Choose-
  11. Brand New Day -Album ver.-


BEST ALBUM
『THE ULTIMATE COLLECTION -20Years, 20Bullets-』
2024.07.31 RELEASE

  1. 太陽が欲しいだけ
  2. Black Market Blues
  3. The Revolutionary
  4. キャンドルの灯を
  5. Punishment
  6. Talking Machine
  7. Discommunication
  8. 光の雨が降る夜に
  9. 黒い森の旅人
  10. ハートに火をつけて
  11. ロング・グッドバイ
  12. Supernova
  13. 名もなきヒーロー
  14. Scenes
  15. スタンドバイミー
  16. ガラスの街のアリス
  17. 生命のワルツ
  18. Mr.Suicide
  19. Brand New Day
  20. One More Time


〈9mm Parabellum Bullet Tour 2024-2025
「YOU NEED FREEDOM TO BE YOU」〉

1/31(金)[東京] 渋谷 CLUB QUATTRO
2/1(土)[栃木] HEAVEN’S ROCK宇都宮 VJ-2
2/8(土)[福岡] DRUM LOGOS
2/9(日)[鹿児島] CAPARVO HALL
2/22(土)[東京] Zepp DiverCity(TOKYO)
3/1(土)[愛知] Zepp Nagoya
3/2(日)[大阪] Zepp Osaka Bayside


〈「YOU NEED FREEDOM TO BE YOU」Extra〜カオスの百年vol.21〜〉
3/17(月)[神奈川] KT Zepp Yokohama


20th Anniversary 特設サイト
9mm Parabellum Bullet オフィシャルサイト

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