音もライヴも、もっと攻めていける。そこが〈エクストリーム〉というものに繋がればいいかな
精力的ですね。今だから言いますけど、このバンドが始まった時はここまで前のめりに活動するとは思ってなくて。
京「そうなんですか?」
それぞれ本体での活動もあるし、個性が強いメンツなんで、バンドというよりもプロジェクトに近い感じになるかと思ってたんです。でも実際はすごくバンドっぽいというか。そこはyukihiroさんが当初イメージしてたバンド像と近いものになってますか?
yukihiro「どうだろう? でも最初は僕と京くんの2人だったんで」
そうですよね(笑)。
yukihiro「だからどうなるんだろうとは思ってましたけど、早い段階で京くんがミヤくんに声を掛けて、僕のほうでantzと高松くん(高松浩史/ベース、The Novembers)に声をかけて。そこから曲を作って、それをみんなで演奏してみると、やっぱりバンドっぽいなと思って。声を掛けたメンバーも、僕が説明しなくてもなんとなくフォーカスが合うというか。そういうのが感じられるようになってからは、このバンドは上手くいくだろうなと思いました」
この先の活動も楽しみです。そしてもうすぐ渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)でのライヴがあります。
京「ホールなんで多少は演出面に凝ったものになるとは思うんですけど、それによってバンド自体の見せ方も変わるかっていうと、そうではないとは思います。ただ、2日間とも内容を変えて、ホールでしかできないことをやれたらいいなと。たぶんこの先もそんなにホールでやる機会はないと思うし」
じゃあ、観に行くなら2日間とも観たほうがよさそうですね。
京「ああ、ぜひ。2日間とも中身の違う配布シングルもあるので。1曲目はどっちも同じなんですけど、2曲目が違うんですよ」
資料によると初日の配布CDは「Prayer」と「Pull the trigger -Studio Session Ver.-」、2日目は「Prayer」と「Loser -Studio Session Ver.-」とありますが。
京「どちらも2曲目はスタジオで一発録りをしたんですよ」
yukihiro「1曲が未発表曲で、あとは既発曲をそれぞれスタジオで〈せーの〉で録ったヴァージョン。これはミヤくんが前に『一発録りをやってみたい』って言ってたのを僕が覚えていて、今回の配布CDの企画が上がった時に『そういうのをやってみるのはどうかな』って提案しました」
そうなんですね。ちょっと意外というか、yukihiroさんには一発録りのイメージがあんまりないです。
yukihiro「確かにここまでの一発録りは、ほぼないですね」
ということは、一発録りのyukihiroさんのドラムが聴けるレアな音源ってことになりますよね。
yukihiro「そうですね」
やってみてどうでしたか?
yukihiro「もちろん手応えはあったんだけど……もういいかなって感じです(笑)」
京「はははは」
じゃあなおさら貴重な音源になりますね(笑)。そして今後のことなんですけど、この渋公を経て、これからバンドとして目論んでることって何かありますか?
京「これ言うのすごい悔しいんですけど、僕ら〈KNOTFEST〉っていうフェスに出たじゃないですか。あの時、すごくお客さんが盛り上がったんですよ。体感的にはワンマンより盛り上がった感じがあって、それが悔しくて」
〈KNOTFEST〉はすごく刺激的なライヴだったと、ミヤくんから聞いたことがあります。
京「だからあれ以上の一体感が出せるバンドになりたいっていうのが、僕個人としての目標で。それに向けた活動をしていけたらと思ってます」
yukihiroさんはどうでしょう?
yukihiro「音にしてもライヴにしても、僕はもっと攻めていけると思ってるんで、そこが〈エクストリーム〉というものに繋がればいいかなって」
攻める、というのは?
yukihiro「そもそもバンドをやることって〈攻めてる〉姿勢でやることが普通だと思うんですよ。曲を作ったりライヴをやったり、そういうものに向かっていく姿勢のことですね」
バンドをやる上での当たり前のスタンスというか。
yukihiro「僕の中では当たり前っていう言葉もいらないぐらいです。それをもっと形にしていきたいですね」
個人的には、プチブラ主催のフェスが観てみたいです。しかもメンバーそれぞれがやってる本体も出演するのが理想。
京「そういう話も出てるんですけど……無理でしょ(笑)」
どうですか? yukihiroさん。
yukihiro「どうかな(笑)」
すごい盛り上がると思うんですけど、ダメですかね?
京&yukihiro「…………(笑)」
(笑)いつか実現してくれる日を待ってます!
文=樋口靖幸
写真=青木カズロー、尾形隆夫(尾形隆夫写真事務所)、河本悠貴
NEW DIGITAL SINGLE
「a humble border」
2023.12.13 RELEASE
〈Petit Brabancon EXPLODE -02- Gushing Blood〉
2024年1月2日(火)LINE CUBE SHIBUYA
OPEN 17:00 START 18:00
(問)HOT STUFF PROMOTION 050-5211-6077
〈Petit Brabancon EXPLODE -02- Neglected Human〉
2024年1月3日(水) LINE CUBE SHIBUYA
OPEN 17:00 START 18:00
(問)HOT STUFF PROMOTION 050-5211-6077
〈Petit Brabancon EXPLODE -02- 暴獣〉
2024年1月7日(日)なんばHatch
OPEN 17:00 START 18:00
ゲスト:ROTTENGRAFFTY
(問)SOUND CREATOR 06-6357-4400
〈Petit Brabancon EXPLODE -02- SRBM〉
2024年1月8日(月・祝)なんばHatch
OPEN 17:00 START 18:00
(問)SOUND CREATOR 06-6357-4400
※1月2日、1月3日の東京・LINE CUBE SHIBUYA公演では来場者全員に、未発表曲音源が収録された、それぞれ収録内容の異なるCDが配布される。
(1月2日配布CD)
Petit Brabancon
「Petit Brabancon EXPLODE-02- Gushing Blood」
- Prayer[作詞:京 / 作曲:ミヤ]
- Pull the trigger - Studio Session Ver.-[作詞:京 / 作曲:ミヤ]
(1月3日配布CD)
Petit Brabancon
「Petit Brabancon EXPLODE -02- Neglected Human」
- Prayer[作詞:京 / 作曲:ミヤ]
- Loser - Studio Session Ver.-[作詞:京 / 作曲:antz]