The Songbardsの作詞を担うヴォーカルコンビ・上野皓平&松原有志。
彼らの〈作詞力を向上させたい!〉という熱意に触発されスタートしたのが本連載。その名も「The Songbardsの描写探訪」。編集部が独断で決めたお題に沿って作詞に挑戦してもらうほぼ無茶振りのような企画で、今回のテーマは〈探偵〉に決定。まずはテーマを聞かされた2人の反応からどうぞ。
今回のテーマは〈探偵〉です。
上野「探偵?」
探偵が主人公のドラマやアニメって、世に多く存在しているじゃないですか。
松原「そうですね。有名なもので言うと『名探偵コナン』とか」
とはいえ、探偵の方が日頃どんな仕事をしているのか、ちゃんと説明できる人ってまずいないと思うんですね。イメージで答えることしかできないというか。
上野「確かに……でも探偵の方に気軽に会える機会なんてそう無いですし」
それがあるんですよ! 池袋に探偵の方が経営しているカフェ兼バーがありまして。そこではお酒を呑みながら探偵業の裏話を聞けちゃうんです!
松原「なんか、えらく興奮してますね」
上野「もしかして、そこに行ってみたいから今回のテーマが〈探偵〉になったんですか?」
そんなことはないですよ。でもこのお店のHPを見てみてください。行ってみたくなりませんか? 指紋採取や盗聴器を探し当てる体験もできるみたいなんです。
上野「え、ちょっと楽しそう!」
松原「やってみたい!」
では、今回は謎のベールに包まれた〈探偵〉にとことん迫ってみましょう。
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今回のテーマは、2人の指摘通り編集・宇佐美が〈このお店に行ってみたかったから〉という理由だけで決まりました。そして、体験取材の前に2人が事前に書いてきてくれた歌詞がこちら。今回もテーマについての下調べは一切せず、自分の中にある探偵像だけを頼りに書き下ろしてもらいました。
【上野】
嘘と本当の入り混じる
誰かの人生の隙間を
覗きたいと貴方が望むなら
ただ真実を伝えよう
疑うことに疲れたら
信じるか真実か
それは貴方が決めること
「自分が探偵事務所を設立し、広告を出すというイメージで詞を書いてみました。実際により具体的な話を聞いてどう変わるのか自分でも楽しみです!」
【松原】
ひっそりこっそり大胆に
時間をみじん切りにして
あの時のこと
見ていたんだね
だから
見つける前に
見つかった!
君は終わりにやって来て
暴いて知らせる名探偵
「思い返せば映画や漫画等でしかその存在に触れたことがなく、探偵をテーマに詩を書くことが難しすぎました。探偵に追われる人間の気持ちになってみましたが、想像の中ではポップな感じで真相を暴かれる結末になったので、実際の探偵さんとのギャップに期待したいです」
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