• HOME
  • RANKING
  • NEWS
  • INTERVIEW
  • COLUMN
  • QLAP!
  • MAGAZINES
  • BOOKS
  • ABOUT
  • HOME
  • RANKING
  • NEWS
  • INTERVIEW
  • COLUMN
  • QLAP!
  • MAGAZINES
  • BOOKS
  • ABOUT
INTERVIEW
  • #Kitri
  • #WEBオリジナル

Kitriの最新曲「ヒカレイノチ」が配信開始。アニメEDテーマにも起用された楽曲から2人が得た力

text by 青木里紗

姉のMonaと妹のHinaによるピアノ連弾ヴォーカルユニット、Kitri。これまで2人で紡ぐ音を大切にし、独自の世界を築いてきた彼女たちは、今年6月に初のバンド編成でのワンマンライヴを成功させた。それを経て、より開かれた場所へ踏み出した2人から届いた最新シングル「ヒカレイノチ」は、放送中のテレビアニメ『古見さんは、コミュ症です。』のエンディングテーマに起用され、煌びやかでポップなサウンドが印象的だ。表題曲は本日から先行配信されているが、そこには辛いことがあっても自分の内側にこもらずに、前を見て歩んでいこうという力強さもにじんでいる。そんな今作について姉妹に話を聞くと、この楽曲を通じて得たある気づきが、彼女たちの支えになっているとわかった。誰かを思うことはやがて自分のためにもなり、新しい力となることもある。それがあるからこそ、Kitriは挑戦を続けるのだろうし、その音楽は今まで以上に広がって、誰かの心を癒すはずだ。そして12月から始まるツアーでは、よりパワーアップした彼女たちを期待したい。



まずシングルのお話の前に、初のバンド編成で行ったライヴについて振り返れたらと。私は横浜公演を拝見しましたが、お2人がやりたかったことを形にして、堂々と楽しく演奏しているなと感じて。やってみてどうでしたか?


Mona「最初は自分たちがバンドのみなさんと一緒にステージに立つイメージが湧かなかったんですね。だから不安だったんですが、バンドメンバーのみなさんが『こうしたら面白いんじゃない?』みたいにアイディアをいろいろ出してくださったので、一緒に作り上げることができて。今までと違うKitriをお届けできた喜びがすごく大きかったです」


Hina「私はエレキギターに初めて挑戦したのですが、メンバーさんがエフェクターのことについて教えてくださったり、ギターの弦をバイオリンの弓で弾くというアイディアを出してくださったので、発見がありましたし、今までにない新しい挑戦ができたライヴでした」


今回の「ヒカレイノチ」も、バンド編成で演奏することもイメージできるような、煌びやかなアレンジになっていて。アニメのエンディングテーマでもありますが、サウンドも歌詞も外に向かって開かれているだけでなく、誰かに寄り添っているような印象も受けました。


Mona「今回の楽曲は、多くの人に共感してもらえるようなテーマで書きたいと思っていて。私から『辛いことがあっても前に進めるような歌詞にしたいな』とHinaに相談した時に、『そのテーマなら、このメロディにすごく合うかもね』と言ってもらえたので、そこから一緒に作っていきました」


Hinaさんは、この曲を聴いた時にどんなイメージが浮かんできましたか?


Hina「メロディを聴いただけで、自分自身を受け入れながら前に進んで行けるような曲だと感じて。今までのKitriの楽曲は物語のような世界だったり、自分の想像を膨らませて作る曲が多かったんですけど、今回は人の気持ちに寄り添えるようなものを作れたかなと思っています」


Mona「私は曲作りの中で、知っている人たちの、それぞれの人生を想像してみたんですね。その人が本当に考えてることまではわからないんですけど、苦労や悩みみたいなものを想像以上に抱えているんじゃないかと思ったんです。みんな大人になればなるほど、いろいろなものを抱えていても平然と過ごさないといけないし、進まなきゃいけない。そういうことが多くの方にあるんじゃないかなと想像して作っていきました」


確かに辛いのは自分だけではない、というような視点も曲の中に出ていますよね。


Mona「はい。他の人ってすごく羨ましく見えたり、輝いて見えたりしていいなって思うこともありますけど、たぶんその人にもいろいろなことがあるんだろうな、っていうところにも焦点を当ててみたんです」


そうやって誰かのことが羨ましく見えて、落ち込んでしまうようなことがあった時、どう向き合います?


Mona「そういう気持ちを抑えることって難しいと思うんです。なので、自分の軸を持っていると気持ちが楽になるのかなと思っていて。この曲に〈空が綺麗だとか 優しい言葉/それで進めた〉とあるんですけど、例えば自分自身の成功じゃなくても、身近な人にすごく嬉しい出来事があっただとか、知らない人から思いやりを受けたみたいな、ちょっとでも嬉しいと思えることがあれば、それだけで自分を認められるんじゃないかなって」


ふとした喜びが、自分を支えてくれると。Hinaさんはどうでしょうか。


Hina「私の場合、〈あの人いいな、羨ましい〉と思ったら、その人みたいになれるように自分も頑張ろうと気持ちを切り替えます。実際にやってみたらキツいこともありますけど、きっとその人も同じ気持ちで頑張っていたんだろうなと思うので、まずは自分が憧れに近づこう、真似してみようっていう」


真似することに対して悔しいな、と思ったりはしません?


Hina「負けず嫌い精神みたいなものが昔から足りなくて(笑)。だから成長できないのかなって自分では思っているんですけど、あまりそうは思わないですね。真似してみて難しいなと思ったら、自分にできそうな他の方法を探したり、その人に直接どうやっているか聞いてみたりします」

結果を出さなきゃと焦ることもあるんですけど、自分の中でこれだと思うものをコツコツと続けていく。それが未来に繋がるんじゃないかなって

NEXT

1 2

© 株式会社音楽と人

FOLLOW US
タグ一覧
ライヴレポート / 最新号 / WEBオリジナル / アーカイヴ / 編集部通信 / BUCK-TICK / 怒髪天 / 映画 / 小室ぺいの自由研究 / DEZERT / NITRODAY / 言の葉クローバー / 僕たちプロ野球大好きミュージシャンです! / GRAPEVINE / 音楽と人LIVE / PHY / 9mm Parabellum Bullet / MUCC / THE COLLECTORS / a flood of circle / go!go!vanillas / noodles / フジファブリック / 中田裕二 / the pillows / THE BACK HORN / 後輩ノススメ! / 銀杏BOYZ / Mrs. GREEN APPLE / SixTONES / The Birthday / BRAHMAN / ヤバイTシャツ屋さん / SUPER BEAVER / ENDRECHERI / UNISON SQUARE GARDEN / 吉井和哉 / 忘れらんねえよ / ストレイテナー / KinKi Kids / 2019年プレイバック&MY BEST MUSIC / 山崎まさよし / The Songbardsの描写探訪 / THE YELLOW MONKEY / aiko / The Songbards / ポルノグラフィティ / MAN WITH A MISSION / メリー / 古市コータロー