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オムニバス・アルバム『茨城大爆発』から見る、地方のバンド事情について

text by 金光裕史

『茨城大爆発』というオムニバス・アルバムが発売された。これは山田将司(THE BACK HORN)、遠藤仁平(COCK ROACH)が発起人となり、新型コロナウイルスで苦しむ彼らの地元、茨城県水戸の音楽シーン活性化のために立ち上げたプロジェクト〈ヒカリノハコ〉からのリリースで、茨城出身のミュージシャンによるコラボ楽曲「命の灯」に続くもの。25アーティストが参加した、この茨城らしい作品について、若手代表として、はらち、鍵山聖(オルドバイ)、大谷修登の3人のインタビューと、そして発起人の2人に加え、このアルバムのマスタリングを手掛けたミヤ(MUCC)のインタビュー、2本立てです。



はらち ✕ 鍵山聖(オルドバイ) ✕ 大谷修登 鼎談


今回、このオムニバスに参加したきっかけを教えてもらえますか。


はらち「(山田)将司さんから〈命の灯〉のレコーディングの際に、声をかけていただいたんです」


以前から知り合いだったんですね?


はらち「いえ、まったく(笑)。もちろんお名前は存じ上げてましたけど」


大谷「水戸ライトハウスで働いてて、今回のオムニバスにも参加してるスマトラブラックタイガーのひでさん(ギター)が『若手を集めたいって将司さんから連絡が来てる』ってことで、茨城のいろんなミュージシャンを推薦したみたいです」


はらち「そしたら将司さんから直接連絡をいただいて」


鍵山「お会いしたこともなかったのに、突然TwitterのDMでメッセージが届いて。めちゃくちゃ焦りました」

はらち


まず「命の灯」のコーラスに参加したんですね。


大谷「その時、将司さんと(遠藤)仁平さんを始めとした、ヒカリノハコのプロジェクトを動かしている皆さんと初めてお会いして。そこから交流が始まりました。だいぶいきなりです(笑)」


実際参加してどんな気持ちになりましたか。


はらち「最初は、将司さんと一緒に唄ってる、その喜びがすべてでした。あとはその期待に応えられるよう、少ないコーラスでも自分の色をどう出すか、いろいろ考えました」


鍵山「一部のコーラスでしたけど、それでも力になれて嬉しいと思いながらやりましたね」

鍵山聖(オルドバイ)


これは将司やミヤくん、仁平さんが先導してるプロジェクトに見えてしまいがちですが、もっと自分たちの存在や思いを前に出したくなかったですか?


大谷「徐々にその気持ちが強くなってきました。やっぱり僕らの世代だと、THE BACK HORNとCOCK ROACHは、当時の茨城のシーンを作ってきた大先輩なんです。地方に行って、茨城から来たって言うと、必ずその2バンドとMUCCの名前が挙がる。でもその存在に甘えててもよくないし、皆さん、それを求めてないと感じたんで。〈命の灯〉を録り終わって、仁平さんと将司さんに改めてご挨拶させていただいた時、若手の僕たちも曲を作って、このプロジェクトに貢献したい、って伝えたんです。そしたら仁平さんが『今、考えてることがあるから、思いっきりやってよ』って言われて。それがこの『茨城大爆発』でした」


はらち「代表してくれてる方々は、これまで積み重ねてきたものがあって、今の場所にいらっしゃるわけで。それには到底及ばないですけど、いろんなことをやりたい、やってみようっていう思いが強くなりました。自分がさらに下の世代を引き入れていこうって」


鍵山「〈命の灯〉1曲じゃなくて、茨城のバンドを集めたオムニバスアルバムを出すって聞いた時は、話が大きすぎてよくわからなかったです。でもそれまで、そんな大先輩と一緒にやれることに浮わついてた気分が、自分たちのバンドがこの中でなにを見せられるか、に変わってきました」


THE BACK HORN、MUCC、COCK ROACHって、茨城の音楽シーンでとても大きな大きな存在なんですね。


大谷「大きいですよ。でも僕より下の世代は、ライトハウスで観たことないんじゃないかな」


はらち「観たことはないですね。もう東京でバリバリやってる印象でしたし」


大谷「それに影響されたme-al artや、石崎ひゅーいさんがヴォーカルだったastrcoastってバンドが中心になって活動してて、それに影響された世代ですね。でも、僕たち含めたどのバンドも、THE BACK HORNやMUCC、COCK ROACHからの流れを踏襲してたというか、すごく意識してましたね。 気づいたらマイナーコード使うのが当たり前になってたし(笑)」

大谷修登


はははははは。


大谷「コードもヨナ抜き(日本固有の音階。民謡や童謡、演歌に多い)のメロディに合うように作ったりしてたし」


はらち「直接は知らないですけど、影響は大きかったです。去年の夏ぐらいにやった〈水戸ど真ん中フェス〉っていうイベントでも、将司さんが会場にいらっしゃったら、みんなサインを求めて集まってて。やっぱり茨城で将司さんという存在は大きいんですよ」


鍵山「あとライトハウスに出るようになると、稲葉さん(註:ライトハウス店長)から、THE BACK HORNやCOCK ROACHを意識するように言われることが多かったから、みんなDNAのどこかに刻み込まれているような気はします」

音楽から人が離れていくし、自分たちが好きな場所がなくなってしまう。ヒカリノハコというこのプロジェクトが始まって、背中を押してもらった感覚

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