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INTERVIEW
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【Archive/Interview】ストレイテナー/音楽と人2005年2月号

text by 樋口靖幸

ストレイテナーがロックバンドとしてその存在を一気に知らしめたセカンドアルバム『TITLE』。その発売から15周年を節目に行われる〈TITLE COMEBACK SHOW〉は、アルバムをスタジオで再現する配信ライヴだ。そんなライヴに合わせて、ここでは『TITLE』リリース時に行ったホリエアツシのインタビューを掲載。前のめりでインタビューすると肩透かしを食らう男だった当時の彼との一問一答をどうぞ(笑)。

(これは『音楽と人』2005年2月号に掲載された記事です)


セカンドアルバム『TITLE』をリリースするストレイテナー。ドライヴしまくる3ピースのグルーヴと、ギターが奏でる印象的なコード、妙にロマンチックで耳を惹くメロディにワクワクさせられる作品だ。ただ、これといったメッセージもない淡々とした情景が描かれる歌詞の世界から、てっきり彼らは洋楽至上主義のバンドかと思っていたのだが、今回、ホリエアツシ(ヴォーカル&ギター)の素性を知って、思いっきり肩透かしを食らうことに。肝の据わったなかなかの男です。



いろいろと知りたいんですけど。


「薄っぺらいですけど我慢してください(笑)」


聞く前から言うな(笑)。初めて音楽にハマったのは?


「小学5年生。テレビの音楽番組ですね」


最初にこれっていうのは?


「がっかりするから言いたくない(笑)」


ダメです(笑)。


「まぁ、アイドルとか……(笑)」


じゃあ普通に歌謡曲とかを?


「入り口は。単純に歌モノが好きだった。メロディとかコードとか」


洋楽はいつからですか?


「高校に入ってからですね」


意外と遅いんですね。


「そうですね。洋楽も最初はチャートから入って。これはありだ、なしだって」


てっきり小学校くらいから、みんなが知らない洋楽を聴いて優越感に浸ってたりしてたのかと思ってました。


「そういうのはないですね。ただ、田舎だったからランキングで売れてるバンドでも周りは誰も知らないし」


深く、じゃなくて浅く広く?


「ずっとそうです。ひとつのものをマニアックに掘り下げるんじゃなくて、まんべんなく何でも好きだったから。とにかく歌がいいとか。だからギターも僕は、高校3年の終わりで始めたぐらい。キーボードは中学生の時から習ってたけど」


それも意外な感じ。


「キーボードやってる時から曲は作ってましたよ。その曲をバンドでやりたいって、高校になってバンドを組んだんですよ」


じゃあ、バンドよりソングライティングのほうがずっと先だったと。


「全然そう。とにかくコードとメロディを作ることが好きだった。中3くらいには絶対ミュージシャンになろうって思ってて。しかもバンドを組んだ時、ギター弾けなかったんで最初はヴォーカルで。バンドは最初からオリジナルですよ。いろいろやってるうちにギターも弾きたくなって。普通と逆ですよね」


てっきりギターから入ってる人だと思ってました。


「全然そうじゃないですね(笑)」


自分の曲を表現したかったんですか。


「それを仕事にできたらいいなって。あと、最初から俺はポップな曲を書ける自信があって」


バンドじゃなくてソングライターを目指そうとは思わなかった?


「ないっすね。バンドでプレイするのが好きだったし、唄うのが大前提だったから」


ほんと意外だ(笑)。上京してきて、現実の厳しさを味わったりは?


「全然。壁にぶつかったことは特に。常に泥沼でしたけど」


将来とか考えなかったんですか。


「先のことはあんまり(笑)。とにかく俺はやれると思って。上京して最初は高校時代から一緒にやってるナカヤマ(シンペイ/ドラム)くんと組んで、そこにもう1人入れて。その3人でライヴとスタジオで曲作り。それを1年間」


それ以外にデビューするためにやってたことって――。


「いや特に。やってれば評価されていくんじゃないかって(笑)」


はぁー、無謀だ(笑)。


「当時一緒につるんでたバンドとかが評価してくれたっていうのがありますよね。曲がいいって。ライヴは下手だけど(笑)」


じゃあ、地元で持ってた自信はこっちでも揺るがなかったと。


「折れることはなかったですね。でも、1年でそのバンドは解散して。曲も全部捨てて、ストレイテナーを最初から作り始めて」


ちなみに解散の理由は……?


「不仲で(笑)」


解散は大きな壁だったんじゃない?


「いや全然。ただそっからベースなしで6年間くらいやったから、ここまで来るのに近い道ではなかったですけど」


そうですよね。


「まぁ常に……もっと評価されてもいいのになって思いながらやってましたね。で、まぁ2年目くらいに〈インディーズで出せばいいのか〉ってことにやっと気付いて(笑)。で、テープ送ったら速攻で話が」


え、テープも送ってなかった?


「そうっす(笑)」


なんなんだキミは!(笑)。


「あはははは。で、ナカヤマくんと2人で1年くらいやったあとかな。お客さんも最初は5人くらいだったけど10人20人となって。そういうことを何年もかけて、ちょっとずつ増えて。繋がりも広がっていくし、評価してくれる人も増えてくるし。だからもうダメっていう壁は感じなかった。でも、この先どうなるっていうのは見えないものがありましたね」


……うーん、すごいな。


「何がですか?」


汗クサイ話が一個もない(笑)。


「あははは! そうですね。薄っぺらい(笑)」


薄っぺらいとは思わないけど、ストレイテナーってロック特有のウェットな感じが薄いじゃないですか。今回のアルバムもそうですけど、歌詞とかもメッセージ性とか自己主張とかあまり見られないし。そういう部分で、てっきり洋楽志向のバンドかと思ってたんですよ。


「全然。歌詞は、響きとしてカッコよければ。いきなり歌からメッセージが音楽より先に聴こえてきちゃうものを僕はあまりカッコいいとは思わないから」


ちなみに、ベースで日向くんが入ってからストレイテナーは急成長したと思ってるんですけど、もっと前からベースを入れてやってればよかったと思ったりしなかった? 


「全然思わなかったですね。ただ単にベースがほしかったわけじゃなくて、日向くんだから一緒にやりたいと思ったわけで。オーディションやってベース探すとかじゃなくて、自然と音楽やってるうちに出会って、一緒にやりたいと思っただけ。そういう出会いがそれまでなかっただけですよ」


出会いね……よくここまで来れたね(笑)。


「そうですか?」


ここまでストレイテナーが来れたのは必然とか運命もあるかもしれないけど、その道のりはずいぶん成り行きまかせのような気がするんだが(笑)。


「かもしれないですね。楽天的ですから」


またあっさりと(笑)。バンド以外でもそういう感じなの?


「えっ!?」


その、成り行きまかせというか。


「うーん。音楽のこと以外あまり考えてない、普段は」


例えば……買い物とかは衝動買い?


「あ、買い物はすごいストイックですね! 何回も足を運んでは買わずに帰る慎重派」


よくわからん(笑)。


「衝動で動かないタイプなんで(笑)」


文=樋口靖幸
撮影=笠井爾示


STRAIGHTENER
〈TITLE COMEBACK SHOW〉


【配信日時】
9月5日(土)
OPEN 20:00 / START 21:00

【アーカイブ配信期間】
9月5日(土)初回配信直後 ~ 9月14日(月)12:00
※期間を過ぎるとその時点で視聴途中であっても視聴できなくなりますので、ご注意ください。

【チケット】
事前割引視聴チケット:2,800円(税込)(購入期間:~9月4日(金)23:59)
視聴チケット:3,300円(税込)(購入期間:9月5日(土)0:00 ~ 9月14日(月)10:00)

【チケット購入はこちら】
https://up.auone.jp/articles/id/80825?ref=os

※auスマートパスプレミアム会員の方は上記価格より1,000円引きでお求めいただけます。
※au以外をご利用の方でもご入会いただけます。(月額499円(税抜)/ 初回30日間無料)
※チケット購入に関するお問い合わせは、上記チケット購入URL先にてお願い致します。


配信ライヴ 特設ページ https://www.straightener.net/schedule/?category_id=2&id=203
ストレイテナー オフィシャルサイト https://www.straightener.net/

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