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BLUE ENCOUNT、映画『青くて痛くて脆い』主題歌の新曲に込めた過去との決別

若かりし頃は不器用で、それに対する後悔があって。今回は、あの時はごめんなって優しく謝れたらっていう気持ちがあった



はい。そしてライヴの中でシングルリリースの発表がされましたが、めちゃくちゃいい曲じゃないですか!


「ありがとうございます! うれしい!」


映画の主題歌としてスクリーンで聴くのも想像できるし、来年の横アリで演奏している姿も見えるような広がりがあって。でも原型は2013年にあったと聞いてびっくりしました。


「そうなんですよ。ずっと今出すのはもったいない、いい香りがする時にやろうぜっていう話をしてて。で、去年の夏頃に映画のお話をいただいて、僕は原作読んでたし大好きだったんで、新曲作ろうと思ってたんですけど、みんなが『あの曲あるじゃん』って」


映画主題歌、横アリを控えてるっていうトピックがありながら、こういうスケール感ある曲を背伸びせずにやれてるのがいいですね。


「うん、服に着られてない感じがします。正直、〈えー、ここでやっちゃう?〉と思って、新曲も作ったんですよ。そっちはまさに狙ったでしょ?みたいな曲で(笑)。でも結局、満場一致で〈ユメミグサ〉になったし、この曲も今じゃなかったら大きく見せるような感じになっちゃってたと思うんですよ。2013年でも、2019年でもなく今だからできる。去年『SICK(S)』を出して、いろいろ吹っ切れた今のブルエンのマインドにハマってるし、言葉を優しくも強くも発せられるようになったっていうのがあるので」


桜が舞う日を思い返して、青春の日々に別れを告げて大人になっていく様子が描かれてますけど、歌詞は書き直したんですか?


「そうですね。もともとはラヴソングというか、〈桜の舞い散る朝、君と僕は別れた〉っていう別れの歌だったんですね。でもリリースも夏の終わりだし、映画自体も桜とか関係ないんで、作り直すことになって」


映画の内容に寄り添ってる歌詞ですけど、後悔や痛みを受け止めながら大人になっていくこの曲の主人公って、まさにブルエンが歩んできた道と一緒ですよね。


「うん。若かりし頃の自分たちは不器用で、自分たちの正義を持って、それを必死に貫いてて。それがいつしか、誰かを傷つけたわけじゃないですけど、離れるきっかけになったり、期待を裏切ることになったりして。それに対する後悔があった。今回はもう一度再会できた時に、あの時はごめんなって優しく謝れたらいいなっていう気持ちがあったんです」


意地になってた自分を振り返って、ちゃんとけじめをつけて前に進んでいくための曲というか。


「そうですね。昔は〈これしかできません!〉〈これが楽しいからやります!〉ってひとつのことしか見れずに、相当イタいヤツだったと思います。でも今はいったんやってみるっていうことができるようになったんで」


それもいろんな経験を経たから気づけたことで。


「そうですね。だから今作ってる曲って強くも温かいというか、生命力があるんですよね。やっといろんなものを受け入れながら曲を作れるようになったんで。前は、〈届け!〉と思って唄ってたけど――もちろん今もその気持ちはあるんですけど、もっと〈大丈夫。届いてる〉って思いながら唄えるようになったのも大きいんですよね。ちゃんと受け止めてくれる人がいるから大丈夫だなって。その人たちを巻き込んで、さらにいろんな人たちに聴いてもらおうっていう気持ちになれたのは、歳を重ねたからなのか、経験なのかわからないですけど、今だから思えてることですね。たくさんの人が信じてくれてたりとか、ライヴを観たいと思ってくれる中で、仲間をもっと増やして、いろんな人たちに出会う旅をしていかなきゃいけないなって思っているんで」


田邊さん、変わりましたね。昔は信じてほしいけど、どこかわかってたまるかって感じがあったり、信じたいけど、信じられないって感じがあって。


「うん、そうそう! イライラしてましたよ」


それで変に捻くれたりしてたけど、ライヴでも曲でも、そういうのがなくなった気がします。


「自分でやれることの限界が来たっていうのが大きいと思います。『全部自分でやるんで黙っとってもらっていいですか!』っていう人間だったんです。俺がやったほうが早いっしょ!っていう効率人間で。でもいつしかひとりではできないことが増えて、いろんな人に委ねてもたれかかった時に、こんなすごい人たちと一緒にやってたんだってようやく気づいて。人を信じて委ねたら、本当に大事な部分で集中してやれるようになった。バンドやり始めて今年で16年ですけど、やっとこの1、2年で人のことを信じれたっていう(笑)。それまでは周りに否定されて隠れながら音楽やってきたようなところがあったので、周りが見れてなかったんですよ。今は自然に『どう思います?』って人に意見をもらうこともできるようになったし」


ちゃんと話し合いができるようになったんですね。


「まさに(笑)。この自粛期間、一人で過ごす時間が増えて、あらためていい仕事だなって思ったんですよね。人の信頼で成り立ってるし、それを肌で感じて幸せだなと思ったら新たな曲ができて、それを人に繋いでいける。『ブルエンの曲変わってきたね』っていろんな人に言っていただけるようになったんですけど、僕が人を信頼できるようになったタイミングからなんですよね。一人で全部に気ぃ張ってた時期から、やらなきゃいけないことに集中して気を張れるようになったんです」


自粛中の話じゃないですけど、ちゃんと力を抜くところと入れるところのバランスがよくなってきてると。


「そうですね。抜くところは抜いてるから、力込めるところで今まで以上のものが出せるようになってる。だから今作ってる曲は本当に濃いですよ」



文=竹内陽香
写真=柏田テツヲ_KiKi inc.


NEW SINGLE「ユメミグサ」
2020.09.02 RELEASE

初回生産限定盤
通常盤

■初回生産限定盤(CD+DVD)
■通常盤(CD)

〈CD〉
01 ユメミグサ
02 1%
03 ポラリス( TOUR2019「B.E. with YOU」@Zepp Tokyo2019.11.21) ※通常盤のみ収録

〈DVD〉 ※初回生産限定盤のみ
2019月11月21日にZepp Tokyoにて行われた〈BLUE ENCOUNT TOUR2019「B.E. with YOU」〉のライヴパフォーマンスとツアードキュメンタリーを収録
01 YOLO
02 HALO
03 声
04 ポラリス
05 HANDS
06 Making of TOUR2019「B.E. with YOU」

購入はこちらから https://kmu.lnk.to/h44xI6Nq


BLUE ENCOUNT オフィシャルサイト https://blueencount.jp/

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