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INTERVIEW
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フジファブリックとツイッター。山内総一郎が語る、新感覚の居場所について

世の中が変わっていくことに対して、自分たちなりの考え方も発信していけたら



まさに類は友を呼ぶというか。


「そうですね。大きな注目は集まらないですけど、居心地がいいんですよ。ツイッター上でいろいろチャレンジはしてみたいですけど、人の気持ちをこういうふうにしてやろう、みたいな無理やりな気持ちではやってないので。特に、今はニュースを見たりしてもいろいろな論争が起きたりもしてるし……やっぱり文字の力って強いじゃないですか。画面で見ても、文字の持ってるテンションだったり温度がしんどく感じる時もあって。なので、自分のツイッターはそういったものにはしたくないっていつも思ってますね」


そんな山内さんの思いがあるからこそ、独特な温かさに包まれているんだと思います。あと印象的だったのが、メンバーの皆さんの写真を上げることが多いなと。あれも意図的にされてるんですか? それとも、自然とメンバー愛が溢れて無意識のうちに上げているというか。


「両方あるんじゃないですかねぇ。なんか、おもろいな~って思いながら撮ってる時もけっこうありますよ。メンバーと何か作業してるよっていうのをわかってもらえたらいいなって思いもあるし、単純に表情が面白かったり(笑)。そういえば、城ホールの前にみんなで食事をしたことがあって。その時にダイちゃんがいい話をしてたので写真を撮ったんですけど、よくよく見返してみたら、ダイちゃんがこの先のバンドについての話をしてる横で、まったく聞いてない加藤さん(加藤慎一/ベース)が写ってて」


あはははははは!


「これこれ!と思って上げました(笑)。ダイちゃんが血管をめっちゃ浮かべながら喋ってる傍で、加藤さんが〈ふうん〉みたいな顔してて(笑)。これが加藤さんとダイちゃんだな!って思って……めちゃめちゃ面白かった」


バンドの素の瞬間を発信できるのもSNSのいいところですよね。あと例えばツアー中だったら、その日の公演が終わったことをツイートするとファンの人が早速感想をつけてくれるじゃないですか。あれは画期的だなぁと思ったんですけど。


「そうそう。僕らはもう少しクローズドなバンドだったと思うんですけど、実際のところはみんなオープンマインドで。昔はアンケートってあったじゃないですか。あれみたいな感じで……まぁ、本物のアンケートに比べて、もう少しやんわりとしたものだと思うんですけど。お客さんの反応をすぐに知ることができるのは画期的だったし、今となっては慣れちゃって……逆にないとやべえって気持ちになってる部分もあるかもしれない。なんか、終演後のツイートはお客さんも一緒に乾杯をしている感覚というか」


乾杯って表現、いいですね。逆にSNS上で嫌だなと思った瞬間はありますか?


「うーん……何を言おうか考え過ぎてる時は、なんでそんなことで骨折ってるんだ!って思うこともあるんですけど(笑)。でもそのおかげで、SNSに限らず普通に人と会話する時も少しは鑑みるようになったのかなって。あと、何時にこういう情報が出ますっていう時は〈えぇ、もうすぐやん!〉とか、めっちゃドキドキします(笑)。だから……嫌だなぁって思うことはないですね。とはいえ、まだまだ発展途上で使いこなすことに難しさを感じてるし、自分のツイッターではないですけど、嫌な側面っていうのもいっぱい見てきているし。それはどこの社会もそうだろうなぁとは思うんですけど、そんな中でも楽しんでいける方法は見つけていけたらなと思いますね。きっと、もっともっと活用法はあると思うんですけど、なんせ『知らんボタンは押すな』なので」


はははははは。


「でも、初めて連結してツイートできた時はめちゃくちゃ嬉しかったですね!」


「光あれ」の歌詞を公開された時ですよね。


「そう。〈ツイートを繋げますか?〉みたいな表示が出て、〈あぁ、これかぁ!〉って思ってドキドキしながらやりましたけど。逆に、ハッシュタグ間違えた時はめっちゃ恥ずかしかったですね。〈#〉ではなくて違う記号をつけてしまって」


その恥ずかしさに対しても、ファンの人たちが「そのままでいてください」みたいなリプライを送っていたことがすごく印象的で。見守られているというか、そういう環境についてはどう思われますか?


「サナギになるのはまだ早いって感覚を受けるというか(笑)。でも、これから成長していけたらと思いますね。自分としては、ツイッターの機能に不満とかないんですよ。もっとこうだったらとか、あんまりなくて。もう十分ですね。完璧!」


完璧とまで言い切るとは(笑)。


「画像も動画もいけるし、文字もいけるし……あ、動画の時間はもっと長くてもいいかなぁ。〈光あれ〉がワンコーラスしか上げられなかったんですよね。まぁ、制限されてるのが逆に良かったりもするんですけど。あと、ビル・フリゼールさん(註:アメリカのギタリスト)とギター弾いた時、僕としてはめっちゃ自慢気な気持ちがあったので全部見てほしかったなって(笑)。本当は5分ぐらいやってたんですけど、〈くそ~! これビル・フリゼールさんだよ!〉と思いながら……悔しいから斉藤和義さんとかに〈見てください〉って送ったりして。〈すごいじゃん〉って言われたいから(笑)。スパルタの伊東くん(SPARTA LOCALS・伊東真一/ギター)にも〈どうですか、これ!〉って送ったりして……自慢はLINEでやりました(笑)。その一方で、世の中が変わっていくことに対しての自分たちなりの考え方みたいなのも発信していけたらなと思います」


それこそ、コロナの自粛期間中に発信できる場があったのはすごく良かったんじゃないかなと思うんですけど。


「良かったですね。あの頃、音楽やライヴが好きな人は、ライヴに関わるみんなが傷ついてるんじゃないか?って心配してくれていたと思うんですよ。ライヴハウスも、ライヴ制作に関わる人も、ミュージシャンも……全員が傷ついてるんじゃないかって思ってくれたり。でも逆にライヴをやってる側の人は、観に行きたい人が傷ついてるんじゃないかって。そんなお見合い状態が1ヵ月くらいあったんで、そういう時は言葉を選びながら対話をしていって……対話というか、中止だったり延期にせざるを得ない状況をみんなで許容していった感じが、SNSの力なのかなぁって思いましたね。みんながみんなギクシャクしてる中で、音楽だけじゃないと思うんですけど、SNSがあったことによってある程度ナローなテンションになってきたというか。張り詰めたところから、張り詰めてるだけじゃしんどいよねって同調するようなテンションになれた気がしました」


思いを吐露して共有できる場はありがたいですよね。そういった時間を過ごしてきたことも踏まえて、山内さんにとってツイッターとはどんな存在ですか?


「うーん、なんやろう……今思いついたのは、学生時代に女子が授業中に回していた手紙というか」


あ、あのとりとめのない内容の。


「そう。俺はあの中継役をやらされてたんですけど(笑)」


(笑)そのくらい、日常のふとした気づきだったり、バンドや音楽に対する思いも自然な形で発信していきたいと。


「そうですね。みんなが楽しめるように、自分自身も楽しく向き合っていけたらなぁと思います」



文=宇佐美裕世  
写真=藤原江理奈
ヘアメイク=五十嵐将寿 
スタイリング=伊藤省吾_sitor
撮影協力=Jubilee Coffee and Roaster


DIGITAL SINGLE「光あれ」
2020.06.03 RELEASE

Download/Streaming



発売中の「音楽と人」8月号で、山内総一郎のソロインタビューを掲載!


フジファブリック オフィシャルサイト https://www.fujifabric.com/

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