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INTERVIEW
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10-FEET TAKUMAが今伝えなければいけなかった、京都大作戦と大切な人への思い

なるべく悔いのないようにベストを尽くしてほしいなっていう思いはある



ありがとうございます。で、そんなブログのあと、さらにブログが更新されました。闘病中のお父さんのことについて(註:『大切な人にとってあなたも大切な人』)。


「あれもすごくプライベートなことなんで書くのが難しいと思ってたし、そもそも家のことをブログに書くのはどうなんかなとか思う人だっていると思うんですよ。でも自分では〈書かなきゃ〉って思って。けっこう前からそう思ってたんですけど」


けっこう前から?


「はい。身内とか親族に対する報告じゃないんですけど、あれを書くことによってオフィシャルなもの……オフィシャルという言葉は適当じゃないかもしれないけど、一度でもいろんなことを考えだすと、一生書かないままになってしまう内容やなと思って。だから書かなきゃな、書きたい、っていうのは思ってたんです。で、そういう気持ちが大きいなら、書いたほうがいいと思って」


すごく赤裸々な内容で驚きました。あそこまでお父さんのことを書こうと思ったのはどうしてなんですか。


「そう思ったのは親父が余命宣告を受けたあたりからなんです。普通に親子としてやってきただけやったら少々波乱万丈な内容でも書かなかったかもしれないですけど、やっぱり俺を音楽人にしてくれたのは親父によるところが大きいなと年々思うようになって。ギターは全然教えてくれへんかったけど、歌を教えてくれたことと、その世界は厳しいっていうことと、やっていくならこういう気持ちでやらなくちゃいけないっていうことを、小学校低学年くらいの頃から言われてたし。歌自体もカラオケとか連れていってもらって『上手くない、下手だ。もっとこうだ』みたいにやんや言われたんは、下手したら幼稚園くらいの頃からかもしれないし。それ考えたら親父とステージ上で1回くらいセッションしたかったなとも思うし。その夢は結局叶わなくて実はすごく後悔してることのひとつだったりするんですけど」


そういう思いもすべて書きたかったと。


「自分の一部として親父を見てほしいというか、尊敬する親父を自慢したいというか。音楽をすごい愛してたけれど、音楽を諦めて自分たちを育てることを選んだ親父のことを、今は自分の一部として感じているから。せやから『どうもTAKUMAです』って一緒にステージに上がりたいぐらいの気持ちもあったし、この人がおらへんかったら自分音楽やってないなってことを言いたい気持ちがずっとあって。それがこのコロナのこともあって余計に今伝えなきゃいけないって思ったのかもしれないです」


実は自分の親も病院とか介護の世話になってる状況があって、でも自粛で会うこともできなくて。そんな中これを読んだのですごく驚いたんです。だって僕自身、今話した親のことは人に言いたくないし、わかってもらいたいとも思わないから。


「そうですよね」


だからTAKUMAくんはどうして書いたんだろう?って思いながら最初は読んでて。でも、ここに書いてあることって、もちろんお父さんのことなんだけど、あそこで一番言いたかったことって、そこじゃないんだなって。むしろさっきの話じゃないけど、後悔しないように生きろ、っていう。


「……そのへんは読んでくれてる人が、なるべくですけど後悔しないように、自分に似た境遇があってもなくても、とにかくなるべく悔いのないようにベストを尽くしてほしいなっていう思いはあると思います」


僕はそういうメッセージだと受け取りました。


「ただし、そういうことが現実的に難しかったりとか、精神的負担になったりとか、そういう悔いを経験しないと理解できないこともあると思うんですよ。……僕がそうでしたから」


むしろ後悔するのが当たり前で。


「婆ちゃんにもうちょっと会いに行ったらよかったなってあんなに思ったのに、爺ちゃんが亡くなった時もまた同じ後悔をしたんですよ。俺のアホは一生治らんなとか、そういうことを繰り返してここまで来たから。そこをよく理解してというか、誰かにこれを読んでもらうんであれば、それを読む人の感覚とか、いろんな感性とか人生があることも想像しながら書かなきゃなと思ってたんで。事前にそういう思いはしっかり持って、一気に筆を走らせたというか、キーを叩いたというか。それは押しつけがましいものになってしまったりとか、そういう後悔をすでにしてしまった人には胸が痛むものになるかもしれないですけど、そういうことを考えすぎて表現しなくなるっていうのは、さっき冒頭に言ったようなガムシャラさと相反するものなんかなって思うので、より自分をそういう自分にしていくためにも書いているっていうところはあったかもしれないです」


さっきブログを読んで「TAKUMAくんらしいと思った言葉があった」と言いましたけど、それって10-FEETが歌の中とかライヴとかで言い続けてきたことで。「辛いことがあって落ち込んでいる時は愚痴をこぼしたり慰めてもらうことをのぞむのでは無く。逆に誰かを励ましたり助けたりしてあげてください。そのほうが不思議と元気が出てくるし。相手も元気になります。」ていう一節なんですけど。


「あぁ、それはもうめちゃくちゃ思ってることですね」


お父さんのこと含めて日記みたいな個人的な文章をあえてブログに書く、書かなきゃ、書きたいんだって思ったこと、それが人に思いやりを持つことだったり、誰かを励ますメッセージに繋がること。それってまさに10-FEETがずっと音楽でやってきたことなんだよなって、改めて思いました。


「親父のことも日記を書くような感じで書き留めておきたいっていう思いはあって。でも日記って人に見せるものじゃないじゃないですか。自分のためだけのもの。だからあのブログは日記を書くようには書いてないつもりで、みんなに伝わるような内容になってると思うんですよ。でもあれを5年後、10年後に自分で読み返した時に〈すごい自分勝手なことを書いてたんだな〉って思うかもしれないし、でもそういう驚きだったり気づくこと――〈あ、俺こんなこと思ってたんや〉って思うことがあるからこそ、それでいいと思うんですよ」


その経験がまた10-FEETの音楽になっていくのかもしれないし、もっと人の心に響く歌になってるかもしれないし。


「今そういうものを作るぞっていう気持ちにはなってないですけど、でもそういう思いがもとになってできたものでカッコいい曲もいっぱいありますし、そういうものがいつかできたらいいな……と思ってます」



文=樋口靖幸
写真=アミタマリ


SPACE SHOWER TV
「モンスターロックSPECIAL 京都大作戦2019〜倍返しです!喰らいな祭〜 DAY1〜4」

〈DAY1〉 7月4日(土) 17:00〜19:00
〈DAY2〉 7月4日(土) 19:00〜21:00
〈DAY3〉 7月5日(日) 17:00〜19:00
〈DAY4〉 7月5日(日) 19:00〜21:00
※2019年にオンエアした特番の再放送(一部ライヴ映像のないアーティストあり)。


副音声SPECIAL
「 京都大作戦2019〜倍返しです!喰らいな祭〜 DAY1〜2」(生配信)

〈DAY1〜2〉 7月4日(土) 16:55〜21:00
SPACE SHOWER TV公式LINE LIVE
https://live.line.me/channels/52/upcoming/14250562
SPACE SHOWER TV公式YouTube
https://youtu.be/Vk5bj_8W-aU

〈DAY3〜4〉 7月5日(日) 16:55〜21:00
SPACE SHOWER TV公式LINE LIVE
https://live.line.me/channels/52/upcoming/14250577
SPACE SHOWER TV公式YouTube
https://youtu.be/x1ft_mfEXEs
※ライヴ映像の配信なし。


京都大作戦2020 SPECIAL〜それぞれの一番 教えな祭〜(生配信)
出演:10-FEET / やべきょうすけ

〈DAY1〉 7月4日(土) 21:15〜23:15(予定)
ゲスト:MAH (SiM) / 鈴鹿秋斗 (夜の本気ダンス) / 綾小路 翔 (氣志團)
SPACE SHOWER TV公式LINE LIVE
https://live.line.me/channels/52/upcoming/14243327
SPACE SHOWER TV公式YouTube
https://youtu.be/8MXZdCMZ870

〈DAY2〉 7月5日(日) 21:15〜23:15(予定)
ゲスト:SUGA、JOJI (dustbox) / 茂木 洋晃 (G-FREAK FACTORY) / NOBUYA、N∀OKI (ROTTENGRAFFTY)
SPACE SHOWER TV公式LINE LIVE
https://live.line.me/channels/52/upcoming/14243347
SPACE SHOWER TV公式YouTube
https://youtu.be/V3KBgfVFl6o



α-STATION 29th Anniversary Special Program 『京都大作戦2020~それぞれで見な祭 聴きな祭~』

7月5日(日)
前半戦:11:00〜13:00
後半戦:14:00〜16:00

前半戦はリクエスト大特集!(10-FEETメンバーは出演しません)
後半戦では10-FEETメンバーが登場し、TAKUMAのYouTubeチャンネル「タクマが見た村」と連動し、ラジオと映像配信のコラボでお届け!
全国radikoプレミアムで視聴可能。 https://fm-kyoto.jp/


京都大作戦 オフィシャルサイト https://kyoto-daisakusen.kyoto/20/
10-FEET オフィシャルサイト https://10-feet.kyoto/

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