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INTERVIEW
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【Archive/Interview】BiS/音楽と人2020年1月号

何にも興味を示せなかったけど、自分の気持ちを動かしてくれたWACKに入れば、絶対に何か得られるんじゃないかなって



BiSに受かった時はどんな気持ちでしたか。


「〈えっどうしよう〉っていう感じで全然実感が湧かなかったです。一次審査が書類選考で、二次審査が歌唱審査と集団面接だったんですね。面接でBiSになったら何をしたいかっていう質問をされたんですけど、私だけ『なんでもやります!』っていうひと言しか言えなくて(笑)。WACKに入りたい気持ちはあるのに、緊張しすぎて頭が真っ白になって、うまく伝えられなかったから〈終わったな〉ってその時は思っていたので」


もともと人前で話すのが苦手だったのに、それでもWACKに行きたい、入りたいって思う気持ちの根本には何があったんですかね。


「それまでやりたいことがほんとになかったし、何にも興味を示せなかったけれど、WACKのアイドルに心を動かされて、自分の中の感情が戻ってきた感じがしたんですね。だからここまで自分の気持ちを動かしてくれたWACKに入れば、絶対に何か得られるんじゃないかなって。自分には何もないけど、変わることができるかもしれないっていう希望はありました。自分の居場所を見つけたいとか、もっと自分を表現したいとかそういう気持ちになったんです」


自分が変わりたい、そこに行けば何かがあるって強く思えたから、そうやって行動に移せたんですね。今、BiSに入っていろんな人と関わることが増えたと思いますけど、自分が変わったなと感じる部分はありますか。


「すごいあります。今の仕事は人と関わらなきゃいけなくて、しゃべることも絶対に必要で。常に何かを考えてなきゃいけないから大変ですけど、すごく楽しいです。人と関わることで自分はこういうことを考えるんだとか、こういう気持ちになるんだっていう発見があったり、感じることが多くなりました。BiSになってなかったら周りとの関わりをずっと避け続けてた気がしますね」


今は人と関わることが楽しいと思えているんですね。学生時代は人と話すことに意味はないと感じていたと話していましたけど。


「今振り返ると、当時の自分の勝手な思い込みだったんだなって思いますね。でも、普通に友達としゃべって楽しくしていたら、BiSになっていないかもしれないなってすごく思います」


もしかすると音楽を聴こうっていう気持ちにもならなかったかもしれないですよね。


「そうですね」


当時は友達と話すことよりも、音楽が好きだったわけじゃないですか。それだけ音楽が特別なものだと感じていた理由って何だと思いますか。


「楽しい時間を過ごせる唯一のものというか。ほんとに笑うこともなかったのに、音楽を聴くとすごい気分がすっきりして微笑むというか、その時だけ感情が動いたんですね。それは音楽しかなかったんです」


音楽は心を明るくしてくれるものだと。


「そうです。例えば誰かが面白い話をしていてみんなが笑っていても自分だけ笑っていないっていうことがあって。みんな笑ってるけど何が面白いんだろうみたいに思ってしまって(笑)。それよりも音楽を聴いていたほうが楽しいし気分がすごくあがる。唄うことが好きになってからは、カラオケも週2で、1日9時間唄ったり。とにかくずっと楽しくて気分があがって、同じ曲を10回ぐらい唄うんです」


10回! 声は枯れないんですか。


「枯れないんですよ! もう唄うことしか楽しみがなくて、来週カラオケ行くから今日一日頑張ろうっていう感じでした」


それだけのめり込んでしまうぐらい唄う楽しさにも目覚めた。そしてWACKのアイドルに出会って、BiSに入って、それまで避けてきた人との関わりも楽しいと思えるようになったっていうのはすごい変化ですね。


「そうですね。メンバーもすごい個性的で、クラスにいたらしゃべらない、絶対に違うグループにいる4人が今一緒にいるっていう感じなんです。とくにメンバーのトギーはすごいはっきり意見を言ってくれるんですよ。なので、この子はこう思ってるんだっていうのがちゃんとわかる。学校だったら陰で『あの子が~』みたいに悪口を言ったりすることとかあるじゃないですか。そういうのが一切なくて。ひとりひとりが意見を口に出して同じ方向を向けるように話し合っているので、自分も意見を言っていいんだと思えるし、すごく楽なんです」


学生時代は、相手に自分をわかってもらえないと思っていたからこそ、言えないこともきっと多かったですよね。


「そうですね。言っても意味ないんじゃないかなっていうふうに考えてしまって、じゃあ言わなくていいかとか、勝手に決めつけていました。でも今は自分の意見を言ったらそれに対してメンバーは何か答えてくれるし、逆に『ネオはどう思ってるの?』ってすごい聞いてくれるので、ちゃんと伝えられるようになりました」


初めて自分の考えを尊重してもらえている実感があるんでしょうね。今、ネオさんにとってBiSはどんな場所ですか?


「自分の居場所ですね。ここしかない、BiSしかないなって思っています」


「DEAD or A LiME」で〈本当のこと言っているような/だせえ言葉並べるの/かっこが悪 悪すぎです/あまり何にも意味持たない〉って唄ってますけど、この曲って本当に自分がこれだ!と思えるものを見つけようとしてきた、ネオさんのこれまでと自然と重なりますね。


「そうなんです。この曲の〈意味ない 意味ない〉とか〈価値ない価値ない〉っていう歌詞と今までの自分の生活が重なって。だからレコーディングで唄った時は、めっちゃ気持ちが入りました。〈価値ない 価値ない あまり価値がないんじゃない?〉ってほんとにそのとおり、そう思ってたなって」


この曲がきっかけで洋楽に興味を持ち始めたと話していましたし、今どんどん新しい扉が開き始めてますよね。怖さとか不安はありませんか?


「あります。いつ終わってもおかしくないですよ、BiSは」


え! そういう気持ちもあるんですね。


「BiSって呪われてるんですよ(笑)。だから自分たちの代でその呪いを解きたいなって。常に緊張感を持って、ちゃんと自分たちでどうしていきたいか考えていないとすぐに終わってしまうんだろうなって思います。もう10年ぐらいBiSはありますけど、それまで達成できなかった武道館とかそういう大きいステージに立つことを私たちの代でやりたいし、そういう景色をみんなで見たいなって強く思うので。絶対に頑張ります!」



文=青木里紗
撮影=オノツトム_ACUSYU

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