• HOME
  • RANKING
  • NEWS
  • INTERVIEW
  • COLUMN
  • QLAP!
  • MAGAZINES
  • BOOKS
  • ABOUT
  • HOME
  • RANKING
  • NEWS
  • INTERVIEW
  • COLUMN
  • QLAP!
  • MAGAZINES
  • BOOKS
  • ABOUT
INTERVIEW
  • #WEBオリジナル
  • #ウソツキ

曖昧さをテーマにしたウソツキの最新作。現実と幻想の狭間にある思いについて

僕はいつまでも幻想を抱えていて……だから理系のくせに現実主義じゃないんです



それだけ、ここじゃないところに行きたいとか、ファンタジックなものに惹かれる自分がいるってことですよね。


「みんなあるんじゃないですかね? 子供の頃に見えない敵と戦ってない少年はいないんですよ。誰もいないのにずっと目の前を蹴ったり叩いたりしてる子っているじゃないですか。あの子には絶対に何か見えるんです」


でも大人になるにつれて、みんなそういうものは諦めて、どんどん現実を見ようとするじゃないですか。


「うーん、みんな忘れちゃうんでしょうね。僕はいつまでもそういう幻想を抱えていて……だから理系のくせに現実主義じゃないんです」


答えがわかるとがっかりするっていうのはそういうところですよね。でも、そういうものにロマンを感じるし、竹田くんが音楽を作る原動力にも繋がっていると。


「まあ、曲で書いてるのはもっと現実的な出来事ですけどね」



そう、最近の竹田くんの未知のもの、興味を抱くものは、より身近なものなのかなと思いました。今回の曲、すべて人と人の関係が描かれているんですよね。相手と自分っていうものが、竹田くんにとってはとても大きなテーマなんだろうなと。


「ああ……たしかにそうかもしれないです。僕は基本ひとりだと何も考えないんですよ。誰かが何か言ったことに対して、答えを探そうとしてる。自分ひとりで生きてたらたぶん無なんですよね。だけど、自分の中で大事なことはいっぱいあって、例えばイジメがイヤだとか。でも、そういうものを見たり、聞いたりしないと、その感情は生まれないから」


自分の気持ちに気づけるのも、相手がいるからだと。


「そうですね。自分よりも外のものが、僕にはすごく重要な気がします。人が言ってたことに対して、自分はそう思わないってことが多いんですよ。自分はこう言いたいなとか、俺だったらこうするのにとか。それは、小学校の頃からそうで。クラスの一番面白いやつが何か言ってみんなが笑ってるのを端から見てて、俺ならこう言うけどね、みたいな(笑)。そういうことをずっと考えてたので。相手がいるから、自分はこうに言いたいってことが生まれる。だから……うん、相手は必要ですね」


それは竹田くんがバンドをやってるっていうところにも繋がってくるのかなって思います。


「え? ……バンドをやってる意味とか考えたことなかったです(笑)」


ひとりで宅録して、ネットにアップするっていうことも今の時代はできるわけじゃないですか。それでも、バンドをやって、こういう曲を作って、しかも今楽しいって思えてるのは、音楽をやるのに誰かの存在が必要ってことなんじゃないですか。


「ああ、音楽やる面はそうかもしれないですね。僕がたんぽぽの綿毛くらいふわっふわしてるんで、誰かが手足持ってくれないと地に足つけないんですよ(笑)。それを今はあの2人がやってくれてるんですけど。やっぱりみんなで作ったほうが楽しい。それはいろんな可能性が見えてくるからで。作ってるうちにガラガラ形が変わっていく時もあるけど、それも面白いというか」


違う人間同士の曖昧な感覚の中で正解を見つけていくのがバンドであって、竹田くんはそういうところに憧れてるんだろうなと。


「……そうなのかもしれないですね。なんで僕はこの3人でバンドをやってるんだろうとか、そもそもどうして音楽やってるんだろうとか、そんなの考えたことなかったですけど。でも誰かとやるのが楽しいっていうのは、そういうことなのかも」


さらに今回は、スキマスイッチの常田さんも参加して一曲作ってますね。


「そうなんですよ。これは、マンスリーでワンマンライヴをしようって決まった時に、ゲストをひとり呼びたいねって話になったんですよ。それで常田さんにダメ元でオファーしてみたら、OKしてくださって。それだけでもありがたいのに、向こうから曲を作りたいって言ってもらえて」


実際に一緒に曲を作ってみてどうでした?


「常田さんって、ピアノ以外だけじゃなくて、歌詞も書かれるし、ベースやドラム、歌やギターに関しても、なんでもできるんですよ。全部に対して〈こうにしたほうがいい〉っていうのがハッキリあるんで、それはすごい勉強になりましたね。メロディや曲の作り方も、『こうにしたほうがもっと耳に残るよ』みたいなアドバイスをたくさんしてくれて。最初は普段と違うやり方に違和感があったりもしましたけど、出来上がるものは素直にいいなって思えて」


人との違いに対して、そう思える感覚がすごく大事なんでしょうね。


「はい。僕が知らないことをいっぱい知ってるんで、とにかく楽しかったですね。隠しダンジョンみたいな(笑)。いっぱいトビラ開けてもらったんで、おかげで今はすごい音楽が面白いです」


なんか、もっといろんな人と一緒にやってほしいですね。そこで竹田くんが気づくものってたくさんありそう。


「そうですね。実は、僕個人的にですけど、そういうことを今始めようとしてるんですよ。それがウソツキにどう影響するかはわからないですけど、でも楽しそうな予感だけは、すごくしてるんです」



文=竹内陽香


NEW MINI ALBUM『0時2分』
NOW ON SALE

01 0時2分
02スープ
03 ネメシス
04 今だけは
05 大丈夫。

1 2
SHARE
RECOMMEND
RECOMMEND
CURRENT ISSUE

銀杏BOYZ・峯田和伸の尽きぬ衝動。7年ぶりとなるバンド形態のツアーを終え、久々となるインタビュー!

#銀杏BOYZ
CURRENT ISSUE

-真天地開闢集団-ジグザグ、初のタイアップ曲から見えてくる無自覚な自分らしさとは

#-真天地開闢集団-ジグザグ

中田裕二連載100回突破記念イベント〈大東京ネオントリップ〉のチケット発売日決定!

#中田裕二

〈UKFC〉にsyrup16g、[Alexandros]らが登場。これまでの集大成となった2日間を徹底レポート

#ライヴレポート
WEB ORIGINAL

銀杏BOYZ、実に7年ぶりとなるバンド編成でのツアーを経て、ようやく取り戻したものとは

#ライヴレポート #銀杏BOYZ
LOAD MORE

© 株式会社音楽と人

FOLLOW US
タグ一覧
ライヴレポート / 最新号 / WEBオリジナル / アーカイヴ / 編集部通信 / 怒髪天 / BUCK-TICK / 映画 / 小室ぺいの自由研究 / 言の葉クローバー / DEZERT / NITRODAY / PHY / 音楽と人LIVE / GRAPEVINE / 僕たちプロ野球大好きミュージシャンです! / 中田裕二 / 9mm Parabellum Bullet / MUCC / a flood of circle / THE COLLECTORS / go!go!vanillas / 銀杏BOYZ / フジファブリック / noodles / the pillows / 後輩ノススメ! / Mrs. GREEN APPLE / THE BACK HORN / The Birthday / ヤバイTシャツ屋さん / SixTONES / THE YELLOW MONKEY / BRAHMAN / SUPER BEAVER / ENDRECHERI / UNISON SQUARE GARDEN / 2019年プレイバック&MY BEST MUSIC / KinKi Kids / 忘れらんねえよ / ストレイテナー / 山崎まさよし / ポルノグラフィティ / aiko / The Songbardsの描写探訪 / The Songbards / THE NOVEMBERS / 阿部真央 / Age Factory / Perfume