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INTERVIEW
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KANA-BOONのデビュー5周年イヤーを締めくくる新作から、バンドの進化と変化を探る

text by 平林道子

昨年デビュー5周年を迎え、〈5シーズン・5リリース・5イベント〉と銘打ち、怒涛のリリース、ライヴを行ってきたKANA−BOON。約1年に渡るアニバーサリー企画を締めくくるシングル「まっさら」が完成した。現在放映中のアニメ『さらざんまい』のオープニングテーマとして書き下ろされた表題曲は、イントロの軽快なギターリフと晴れやかで伸びやかなメロディが印象的な、実にKANA−BOONらしいナンバーであると同時に、絶妙に隙間を配したサウンドアレンジなど、バンドの進化と成長を感じさせるものとなっている。約1年ぶりに4人揃ってのインタビューとなった今回。この1年の制作活動、憧れのバンドとの対バンや47都道府県55公演におよぶワンマンツアーからもたらされた意識の変化について話す4人の表情は、1年前よりもなんだか頼もしくなっていた。ここからまた、まっさらな気持ちでKANA−BOONはひた走っていく。

(これは『音楽と人』2019年7月号に掲載された記事です)



デビュー5周年記念の〈5シーズン・5リリース・5イベント〉の最終章となるシングル「まっさら」ですが、表題曲はKANA−BOONの王道のようでいて、サウンドアレンジやメロディが新鮮な感触のものになってるなと思いました。曲作りとしては、引き続き鮪くんが作ったデモを元に組み上げていくというやり方だったんですか?

谷口鮪(ヴォーカル&ギター)「曲の土台は去年ぐらいから実はあったんですけど、アニメの話をいただいて、そこに向けてブラッシュアップしていったって感じで。これまでのように僕のアレンジを元に進めつつ、今回イントロは古賀に託しました」

お、そうなんですね。

古賀隼斗(ギター)「鮪が作ったイントロがあったんですけど、タイアップもついて、作品の内容とか映像と一緒に流れることを考えた時、イントロのリフを一捻りしたほうがいいなと思って。何案か作って鮪に送った中から決まったイントロですね」

谷口「まあ、ヴァージョン1も気に入ってはいましたけど、でも古賀が言うように、アニメの映像と一緒になった時に、ドンと突き抜けた感じがもう少しあったほうがいいなって思って。やっぱKANA−BOONと一緒にやりたいってことでタイアップの話をもらったってことは、たぶん、圧倒的なオープニング感みたいなものを求めてくれてるんだなと思ったし。イントロが変化したおかげで、だいぶ曲の印象が明るくなりましたね」

誌面未掲載写真


古賀くんが考えたイントロに変わったことで、2人も曲の印象が変わりましたか?

小泉貴裕(ドラム)「そうですね。ヴァージョン1は、サビのメロディをそのままなぞるようなリズムだったんで、今のような軽快な感じではなかったんですよね。まあ僕は、元々のやつがすごい気に入ってたんで、そのままでいいんじゃないかって思ったりもしたんですけど(笑)。音楽が一緒になった映像を見たら、古賀が新しく考えたイントロで良かったなって思いました」

飯田祐馬(ベース)「古賀が新しくイントロを考えるってなった時、珍しく弱音吐いてて。やっぱり〈これが一番〉って鮪が出してきたものよりもさらにいいやつに塗り替えるとなると、自分の持ってる引き出しをひっくり返して、全部出していかなきゃいけなかったと思うんです。そうやっていろいろ古賀が考えてるところに僕がたまたま立ち会ってたんですよね」

そうなんだ。

古賀「やっぱファースト・インプレッションを超えていくっていうのはめちゃめちゃ難しくて。毎回、けっこう詰め切った状態のものを鮪はくれるんですよ。で、それを最初に聴くと〈めっちゃいいやん!〉って感動するし、〈みんなにこのまま聴かせたいな〉って思うんですよね。そういう感覚も自分の中にあるから、いざ任されても、飯田が言ってるように、なかなか超えられへんみたいな。〈うーん〉ってなったりしてましたね」

飯田「それで、最初のを超えてくるものが出てきたんで、まずその感動があって。元のイントロも〈ザ・KANA−BOON〉って感じがあってすごい良かったんですけど、古賀の考えたイントロのおかげで曲がきらびやかなものになりましたね」

古賀くんからの投げかけもあって曲が変化してたっていう話は、ここ数年、変革期にあったバンドがひとつたどり着いた結果なのかなと思ったんですが、そのあたり鮪くんとしてはどうですか?

谷口「そうですね。〈まっさら〉は、この1年、5周年企画が始まってたどり着いた、ひとつのポイントではありますよね。予想を超えるものをもらえたらやっぱ嬉しいし、今回、古賀にイントロを託したことによって、新しい扉を開いてほしかったっていうのもあったんで。引き続きこんな感じでやってみようかなという気持ちになってます」

バンドに携わるすべてのことにちゃんと向き合えるようになったというか。そういう意識がすごい強くなった

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