〈2019年プレイバック&MY BEST MUSIC〉と題したこの企画では、音楽と人にゆかりのあるミュージシャンの方々に登場いただき、今年1年間を振り返るインタビューをお届け。さらには2019年、心に響いた作品、または楽曲をセレクトしてもらい大公開していきます! 今日は、THE BACK HORNの菅波栄純による、2019年総括です。
〜菅波栄純(THE BACK HORN)の2019年〜
2019年は、THE BACK HORNにとってはもちろん、自分にとっても最っ高にカッコいいアルバム『カルペ・ディエム』が作れたことが、まだまだ俺らイケるじゃん!っていう自信につながった年になりました! いま絶賛ツアー中(「KYO-MEIワンマンツアー」カルペ・ディエム〜今を掴め〜)なので、新曲をめちゃくちゃ演奏してるんですけど。やっぱりライヴで演奏するたびに威力を発揮するような楽曲なんだな、って改めて思いました。自然にエモーショナルになれるってすごいよね!
印象深かったライヴといえば、11月にやった音楽と人のイベント〈豊洲ナイトカーニバル〉に出たのも楽しかったですよ。BRAHMAN、銀杏BOYZ、そして音楽と人編集部の皆さんも全員親近感ありすぎだし、楽屋裏が親戚の集まりみたいになってて、なんだか居心地良かったです(笑)。観に行ったライヴでいうと、ヒトリエが新木場STUDIO COASTでやった〈wowaka追悼 於 新木場STUDIO COAST〉。あのライヴは絶対忘れない!
あとハマったのは、やっぱ自分でも描くことに挑戦してるラヴコメ漫画(註:バンド好き女子が美男子に声をかけたい漫画)。今のラヴコメってほんと進化してるんです。「ラヴ」が「コメ」なのか、「コメ」が「ラヴ」なのか……深いと思います! そういえば今年、音人のコラムでカバンチェックされたのも覚えてますよ(音楽と人2019年11月号掲載『いまどきミュージシャンのカバン事情』)。財布の中身もチェックされたんだけど、その時1円玉が17枚も入ってたの面白かったな(笑)。ちなみに今日も1円玉は数え切れないほど入ってます。今のところキャッシュ中心の生活をしてるので、2020年もみんなに嫌な顔をされるまではキャッシュで行きます!
2020年の抱負ですか? え、今何年だっけ? まだ全然決めてませんが、どうせ曲ばっかり作ってると思います! 音楽サイコー!
〜MY BEST MUSIC〜
banvox『Roller Coaster 』
新曲の「Watch Me」がGoogleのAndroidキャンペーンCMソングに起用されてたり、世界的にも注目されてる日本の若手トラックメイカー、DJです。リファレンス用に音にパンチがある音源を探してて出会った一枚。強いです。
おめがシスターズ「Don't say "lazy"」(Arranged by YUC'e)
おめがシスターズは、おめがレイとおめがリオっていう2人組のバーチャルYouTuberのユニットで、最近フューチャーベースに軽くハマっててトラックメイカーのYUC'eを知って、この曲にたどり着きました。アレンジいいー!
Ovall「Transcend feat. Armi (Up Dharma Down)」
トラックメーカーでベーシストのShingo Suzukiのバンドプロジェクトで、2013年に一度活動休止して、2017年に再開したんですよね。昔から聴いてたわけじゃなくて最近ハマったんですが、めっちゃカッコ良くないですか、この曲!
Operation Ivy 「Sound System」
1987年にカリフォルニア州で結成されたパンクロックバンドで、2年で解散しちゃったんですよね。死ぬほど久しぶりに聴いたら最高でした!
赤い公園 「凛々爛々」
今年の8月に配信限定でリリースされた1曲なんですけど、めっちゃ歌がいい……いい曲……。
Information
最新アルバム『カルペ・ディエム』を引っさげたツアー〈「KYO-MEIワンマンツアー」カルペ・ディエム〜今を掴め〜〉を開催中で、振替公演となった3月4日の京都磔磔まで続きます。音楽と人2月号(1/7発売)には、〈豊洲ナイトカーニバル〉のレポート記事が掲載されます。
THE BACK HORN オフィシャルHP http://www.thebackhorn.com/