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INTERVIEW
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Aile The Shota、ニューEP「omen」リリース。本作で提示した芯の強さ、仲間との絆

前から仲間と家族の誇りでありたいって言ってたけど、もっと広い目で、誇り高く居たいと思うようになった



自然体でありながら弱さを見せられなくなっていたっていうことは、自分が揺らぐようなプロセスがあったんですか?


「ファンとの向き合い方が一番難しかったのかな。好きな音楽を純度高くできるし、ネガティヴを感じたからこそ書けた曲もあるので難しいところなんですけど……基本ポジティヴでいたいから、いつのまにかネガティヴを抱えこんでいるのはたぶん癖なんですよね。気づいたら爆発しちゃって〈なんで泣いてんだろう?〉みたいなことがたまにある。PITは嬉し涙ですけど、ステージで泣けるって弱さなので」


PITでは「2024年はファーストアルバムを作る」と言ってましたが、次の作品はまたもやEPで。このあとアルバムに向かっていくんでしょうか?


「〈アルバム出すって言ってたやん〉って感じですよね(笑)。3月28日開催のオーガナイズイベントはAile The Shotaをレペゼンできる1日になると思ったので、だったら出てもらうメンツと曲を作りたいと思ったんです。アンダーグラウンドのカルチャーをリスペクトしたEPを作ってから、J-POPSTARサイドのアルバムを作る。その流れを作ることで僕が提示するカルチャーとしてのJ-POPSTARの説得力がつくと思いました。それで昔からの兄貴分のMaddy Soma、同世代でシーンからのプロップスがすごいKenya Fujita、Coreとedhiii、プロデューサーがVLOTとYohji Igarashiっていう座組でEPを作らせてください!ってお願いしました。4曲とも1月に書いたんですよ。『間に合うと思う!』って言って(笑)」


だから「omen」のテーマは〈予兆〉なんですね。前EPの「J-POPSTAR」には〈オンリーワンじゃ終われないや〉という歌詞がありましたが、「omen」の次にその先を示すJ-POPSTARサイドのアルバムがある。


「そうなんです。〈オンリーワンじゃ終われないや〉は以前BE:FIRSTに向けて書いたリリックです。オーディション中に『オンリーワンじゃダメだよね』って話をされたことをすごく覚えてて。〈このシーンにいるならそうだよな、みんなオンリーワンなんだから〉って。それでBE:FIRSTは首位を狙いに行ってる。だからこのフレーズは仲間をサンプリングしてるし、セルフサンプリングでもあります。自分の中で一番ヒップホップなリリックだなって思いますね。今回の〈new blood〉の歌詞の固有名詞の出し方もすごくヒップポップだと思いますし、ラフに自分のことを唄ってる感じも出せた」


「new blood」の〈浅めのDissは届かないくらい深いところで〉は「Villains」と繋がりますよね。


「そうですね。僕は自分の目には自信があって、ディスを送ってくるような人とはレベルが違うところで世界を見てるっていうことを言いたかったんです。それで黙らせたかった」


中傷という行為の愚かさを突きつけるような。


「めちゃくちゃ愚かですよね。曲を通したラッパー同士のディスはカルチャーと美学があると考えているんですけど、SNSに書いたディスって〈生産性はどこに?〉って思います。僕に多少なりとも傷があるから書けることだと思う。ディスにはいろんな角度があって、ファンという看板を立てたディスもある。例えば〈こういう人でいてほしかった〉っていうのは僕にとってディスではないけど傷にはなるんですよね。それこそ〈こういう人と付き合ってほしかった〉みたいなこと書かれて〈えー!?〉みたいな。Aile The Shotaの音楽を好きでいてくれて、その上でパーソナルを好きになってくれるのは超ありがたいんですけど〈そこを求めないで〉って思うことはあります」


それは最早理想を押し付けているというか……。


「そうなんですよね。〈Villains〉に〈消えない傷にトラウマ〉ってワードがありますが、ファンからの攻撃が傷としては深いかもしれない。浅めのディスは届かないから。でも、動画配信サイトのコメント欄とかでファン以外からの浅めのディスがたくさん届いて、ファンがそれを見て喰らっちゃうのが嫌で、SNSに〈気にしないで〉って投稿したことはありますね。周りが傷つくのは本当に嫌だ。そう言っても浅いところで生きてる人には届かないのかもしれないけど。スルースキルっていう言葉がありますが、ミュートやスルーがもっとしやすい世の中になるといいなと思います」


「NEBULA」にも〈For my real fans〉ってワードがありますしね。


「僕にとってのリアルファンズのためにやるっていうスタンスでいることが健康的なんです。って言いながらも〈On the stageは精神の安定剤〉って弱さも出てる。あと、この23年の序章で見えたことを集約する意味で〈Shining one〉っていうワードからヴァースを始めて自分の出自もレペゼンしてます。〈変わらないため 変わっていくんだって〉はBE:FIRSTの〈Grow Up〉の歌詞のサンプリングで、そのあと〈仲間の言葉には間違いはない〉って歌詞がくる。僕はBMSGのストーリーも大事にしているので」


BE:FIRSTが3年間を総括しつつ未来に向かう東京ドーム公演をやったあとだからこそ、より響く曲だと思います。


「めちゃくちゃいいパフォーマンスでしたよね。泣いちゃった。LEOに声嗄れるぐらいの大声で『よく頑張った!』って2回ぐらい叫びました(笑)。シーンは違うけどクロスはしていて、同軸で歩いてることを大事にしたい。あいつらはつねに助けてくれますし。すっと書けた歌詞ですね」


〈誇り高く居たいなんてさ 思うようになった〉っていうのはShotaさん自身の変化ですか?


「そうですね。オーディションの時から仲間と家族の誇りでありたいって言ってたんですが、もっと広い目で見てまさに〈For my real fans〉にとって誇り高く居たいと思うようになりました。〈なんて〉が入ることで、そういうことを言うのはダサいって思ってた時期があったことも含んでる。めっちゃ気に入ってる言い回しです。〈NEBULA〉にはいろいろ詰め込まれてますね。ここ2、3年、いい具合にバランスがとれてきてるのでこのまま行けたらいいのかなって思ってます。そこでどう進化していけばいいかっていう道筋もわりと見えていて。今すごくやりやすい状態にいるから逆算ができるようになったんですよね。2025年3月の東京ガーデンシアターとJ-POPSTARを掲げたアルバムっていうヴィジョンが近いところに見えているので動きやすいです」


今日話してくれたことや楽曲が届くといいなと思います。


「ありがとうございます。今日みたいな話をするとディスがバカらしいなって思って心が健康でいられます。SKY-HIにも『こういう話したんだけどやっぱそうだよね?』って言うし、例えば年下のREIKOとかにも今日みたいな話はそのまま還元できる。僕はどこまでもメンターでいたいので」


文=小松香里
撮影=レンゾ
ヘアメイク=村澤柚香
スタイリング=Aile The Shota



NEW EP「omen」
2024.04.19 RELEASE

  1. Villains feat. edhiii boi, Novel Core(Prod. Yohji Igarashi)
  2. hungover feat. Kenya Fujita(Prod. VLOT)
  3. new blood feat. Maddy Soma(Prod. Yohji Igarashi)
  4. NEBULA(Prod. VLOT)



Aile The Shotaオフィシャルサイト

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