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INTERVIEW
  • #Age Factory
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Age Factoryの最新作『Songs』。武装を解いたロックバンドが見せる眩しくて美しい光

ちゃんと喜怒哀楽を存在させたいし、昔よりカッコつけずに感情を曝け出したい



照れ臭い言葉を使うと、今は、ファンの一人ひとりが愛おしい、って言える感じ?


「うん。愛おしいですし、こんなに山ほどいろんなもんがある中で、僕らの音楽を見つけてくれて、普通に聴いて求めてくれる。それって全然当たり前のことじゃない。それに対してちゃんと自負を持ってるアーティストでありたいなと思ってる。だから誰かを除外したり蹴散らしたりっていう感覚はもうなくて。俺、友達は踊らせたいから。曲作って聴かせた人が踊ってくれたら最高なんで。今はファンがそういう友達の延長になってるなと思う。今まではマジで友達に送って、そいつがいいって言ってくれたなら他はどうでもええと思ってたけど。最近はそんなことなくて。メンバーもいいって言えばうれしいし、俺らのことを好きな人が喜んでくれたらうれしいし。俺だけがいいと思って出す曲は、もうないかな」


今回、そういうことってありました?


「なんかね、いっつも俺、暗くなりすぎるんで。変に難解っていうか、マイナーコード的な進行にしたやつ、今回は4つくらいナオティに止めさせられた(笑)。『そこはいらん』って」


ははは。ばっさりと。


「昔やったら俺も折れんかったっすね。でも今は理由を聞く、理由を理解する余裕ができて。苛立ちよりも、伝えないといけないことがあるなって思いましたね。別にヒーローぶってるわけじゃないけど、もっと伝えないといけないことがあるから。それをどう自分たちがきれいに、優しく伝えられるかなって。どんなイビツでもいいから、ちゃんと伝えたい」


伝えなきゃいけないことって、今、言葉になりますか。


「いや、ならんですし、それが自分でも見えたら次に行けるなと思ってるというか」


具体的な言葉は見つからなくても、それは何の形になるのかって言えば、歌、「SONGS」、だと思うんですよ。


「うんうん」


それも〈your favorite song〉、あなたが好きな歌を唄いたい、っていう気持ち。


「合ってます。そうですね。今回、コンセプトを一個もうけてみようと思ったんですよ。一個のテーマからすべて見出す、みたいなこと、やってみると想像以上に難しくて。で、歌詞作ってた時に、仮タイトルで〈SONGS〉って入れて。それは10曲中9曲目くらいにできた曲なんですけど。それまでコンセプトが何なのか、〈光〉とか、そういう言葉で考えてたのが、〈SONGS〉ってワードを見た時に、すべて辻褄が合う気がして。〈そう思うようになったんだよ、ポジティヴなものを渡したくなったんだよ、俺ら〉ってことをそのまま伝えられる言葉が〈SONGS〉やった。そこで今回のアルバム、コンセプトも定まった気もして」


ここにあるのは、みんなといいものを共有したい、よりよい未来を一緒に見たいよ、みたいな感覚ですよね。


「うん。それを一緒に作っていける感覚になれたらいいなと思う。厳密には無理やけど、でも一緒に何かを工夫して進めていく感覚が、ファンの人たちにも芽生えるような。そういうことをするバンドでいたいし、その努力だけは怠ってはならんし。そこは俺らの根本的なテーマかなって思う。名前にもあるけど、いち時代、みたいなものを作り続けていくこと。すでにあるレールに乗るんじゃなくて、歩く道は自分らで作っていく。そういうバンドの存在意義はずっと見せていきたい」


であれば、原動力は他者への怒りじゃなくて、自分の中から芽生えるポジティヴなものであったほうがいい。


「そうっすね。今まで自分たちの知らなかった、言えなかった気持ちとか。ここからは、自分たちが向き合えてなかったことにちゃんと向き合うべきかなって。今回ミックス、マスタリングまで自分らでやるってことも、ずっと理想ではあったけど〈なんか無理かなぁ〉って思ってたことで。そうじゃなくて、そういうこと全部自分たちでやっていこうぜ、って。自分らに自信も芽生えたんです。昔、苛立ちファーストでやってた時って、コンプレックスを隠すような感覚やったと思う」


ナメられないための武装として。


「うん。わかるでしょ? 始まりって意外とみんなそうやと思う。意外っていうか、ほとんど。その虚勢もカッコいいんやけど。ただ、その虚勢が…………飽きた」


飽きた! はははは!


「飽きた、じゃアカンですね(笑)。なんやろうなぁ? でも飽きたんやろうなぁ。俺、どっかのタイミングで、ライヴでみんなが同じ顔してることにちょっと飽きたんですよね」


みんなが同じ顔、というのは?


「笑顔がないなぁと思って。感情がずっと同じ。それやったら俺ら、ずっと同じBGMのバンドみたいになっちゃう。もっとちゃんと喜怒哀楽を存在させたいし、昔よりカッコつけずに感情を曝け出したい。そんぐらい、僕の中で新しい挑戦でもある。この新曲たちをちゃんと届けるっていうのが」


ちなみに英介くんのコンプレックスって何ですか?


「や、それはもう山ほどありますよ。だってもう、まず速弾きできないんで、僕」


ははは。いるか? 速弾き。


「あとパッと『ギター弾いてみて』って言われた時のテクのなさ(笑)。あとは声低い、高いキーが出ないとか。山ほどありますよ。山ほどあるけど、唯一、このバンドはコンプレックスを逆に変えられる場所。だから僕には必要やし、ここまでバンドやってこれた以上、閉じる必要はもうないんですね」



文=石井恵梨子
撮影=増田彩来_ヒラタオフィス



NEW ALBUM
『Songs』
2024.02.21 RELEASE

  1. Blood in blue
  2. Shadow
  3. Party night in summer dream
  4. 向日葵
  5. SONGS
  6. I guess so
  7. She is gone
  8. Lonely star
  9. ALICE (feat.牛丸ありさ)
  10. Hallelujah
  11. After School (DAIRIKU show bgm 22AW 3.19 2022)※CDのみBonus Track


※CDはツアー会場限定販売 / 数量限定



〈Age Factory presents 「Songs」 Release Tour 2024〉

2024年3月17日(日) 宮城・仙台・Rensa 
2024年3月22日(金) 愛知・名古屋・DIAMOND HALL 
2024年4月5日(金) 福岡・BEAT STATION
2024年4月14日(日)大阪・GORILLA HALL OSAKA
2024年4月17日(水) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
2024年4月20日(土)台湾・台北 The Wall


Age Factory オフィシャルサイト

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