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INTERVIEW
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chelmicoが〈友達〉になって10年目。2人で語る、うちらのこれまでとこれから

text by 宇佐美裕世

chelmicoがリリースしたデジタルEP「I just wanna dance with you- period」。本作には2人が敬愛するお笑い芸人への提供曲や、RachelとMamikoの〈ともだち10周年〉を祝しリアレンジされた過去曲「JUNEJULY♡2023」など、バラエティに富んだ5曲が収録されている。それぞれ異なるテーマで作られているが、どの曲にもデビュー当時からブレない飄々とした佇まいや、物怖じしない度胸の強さ、そしてRachelとMamikoのお互いへの信頼感が滲んでいると思う。変わらぬchelmicoの魅力とラッパーとしての進化。その2つを同時に堪能できる本作について話を聞きつつ、この10年間を振り返ってもらった。あいかわらず2人の仲のよさは健在で、その関係性に癒されつつも羨ましいと思ったのはここだけの話だ。



お元気でしたか?


2人「元気でした〜!」


ついに来年chelmicoも結成10周年ということで。


Rachel「あっという間だったよね」


Mamiko「ね。ほんとに」


周年を目前にEPがリリースされたわけですが、特に1曲目の「I just wanna dance with you- period」がよかったです。お2人はあくまでマイペースだけど、根底にはchelmicoとしての未来に野望を燃やしているように感じて。


Mamiko「わあ、うれしいです」


このEPはどんなふうに出来上がったんですか?


Rachel「今回は1曲ずつ作っていったんだよね」


Mamiko「そう。お笑い芸人さんのバナナマンさん、ダウ90000さんの単独公演のために作った曲と、〈JUNEJULY♡2023〉っていう過去曲のリアレンジ、あとは新曲の〈I just wanna dance with you- period〉の5曲を集結させたって感じですね」


EPをリリースするために作った曲ではないんですね。


Rachel「そうですね」


「I just wanna dance with you- period」はパソコン音楽クラブと2度目のコラボでしたが(註:今年5月にリリースされたパソコン音楽クラブのアルバム『FINE LINE』に収録されている「PUMP! feat.chelmico」で初タッグ)、再び共作していかがでしたか?


Mamiko「2度目って言ってもあんまり期間が空いてなくて(笑)。でもパソコン音楽クラブとうちらが合うってことが前回わかったので、また一緒にできてうれしいっていうのももちろんあったし、やっぱり楽しかったですね」


Rachel「ね。またいつか一緒にやりたいねって話してたけど、そのいつかがこんなにすぐ来るとは思ってなかったな」


chelmicoはこれまでにもさまざまなアーティストとコラボしてますが、どれも違和感がないというか。自分たちと合う人を見つける臭覚が鋭いんだと思います。


Mamiko「ああ、そうなのか。考えたことなかったです」


Rachel「うちらが普段からよく聴いてるアーティストにお願いすることが多いんだよね」


Mamiko「うん」


自分たちのカラーを消さずに、コラボ相手も尊重している感じが伝わってきます。


Rachel「うれしいです〜」


そもそもお2人が一緒にラップを始めたのも、私は臭覚が関係してると思うんです。Rachelさんが参加したオーディションで一芸的なものを披露しなければならなくて、ラップを披露することになり。で、パートナーとしてMamikoさんを誘ったけど、Mamikoさんは受験勉強中だったので一度は断ったじゃないですか。


Mamiko「そうですね。懐かしい」


でも結局は引き受けることにして。そのなんとなく引き受けたものが長く続いて今に至るっていうのは、臭覚というか直感力が優れているのかなと。


Mamiko「あははは。だといいなあ」


そして2曲目に〈ともだち10周年記念ソング〉として「JUNEJULY♡2023」が収録されていて。この曲は昔からあったんですよね?


Mamiko「そうなんです。7年前に制作してSoundCloudに上げたことがあったんですけど、自分たち的にはちょっと恥ずかしかったんです(笑)」


この曲がですか?


Rachel「うん。歌詞とか若いし。〈やっぱりランラン天真爛漫なまま攻めてこう〉とか」


Mamiko「でもいいタイミングだし、我ながら〈この時のラップ上手くない?〉って思って(笑)。わりとこの曲を好きって言ってくれるファンの人も多いから、リアレンジして世に出すことになったんです」


Rachel「この曲の歌詞、〈うるさい大人はあーしろこーしろ〉とかもなんか若いよね。っていうか、これ書いた当時も大人なのに(笑)」


自分のことをわかってくれないとか、そういう対象を「大人」って表現することはありますけど、自分が大人になっても無意識に「大人は〜」って表現することありませんか?


Rachel「あるある。逆に大人って言わない人いるのかな……70、80代くらいの人とか? でも世代が上になったら、今度は責任感があるしっかりした年下の人のことを大人って言うのかな。うちらは60、70になっても『大人にまた言われちゃったよ〜』とか『大人に聞いてみよ』って言ってたりして」


Mamiko「あ〜、言ってそう。年下のスタッフさんたちのことをね。『大人に聞いてみないとわかんないね〜』って(おばあちゃん風の話し方で)」


今、さらっとおばあちゃんになっても活動を続けてる体で話してましたが(笑)。


Rachel「ほんとだ!」


Mamiko「しかも2人でやってる体で(笑)」


Rachel「その頃のうちらを観に来てくれる人いるのかな。てか、70代のラップ・デュオのどこに勝機を感じて契約してくれんの(笑)。レコード会社の人も〈行けるわ、こいつら!〉って思わないでしょ」


Mamiko「ははははは! 確かに」


おばあちゃんラップ・デュオ、新鮮でいいと思いますけど(笑)。


Mamiko「面白いけど、その頃のうちらをレコード会社の人が見て〈一旗揚げようぜ!〉って絶対思わないよね(笑)。そもそも体力的にラップできなさそう」


Rachel「フォーク・デュオとかいいんじゃない?(笑)。いくつになってもやりたいことをやってる人は素敵だし、自分たちもそうありたいです。形は違ってても、デュオで何かやれてたらいいよね」


期待してます。で、この「JUNEJULY♡2023」も然りなんですが、自分たちの関係性や出会いを大事にしてるところがchelmicoの魅力だなって改めて思いました。


2人「ありがとうございます!」

普通に仲いいからか、初対面の人……特に芸人さんとかに「chelmicoって本当に仲いいんだ」って驚かれる

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