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CRYAMY、スティーブ・アルビニとのシカゴレコーディング終了。その経験を3人に聞く

text by 金光裕史

CRYAMYは現在、シカゴのエレクトリカル・オーディオ・レコーディングにて、スティーブ・アルビニのもと、ニューアルバムを制作中。行程はほぼ終了し、あとはマスタリングを残すのみのようだが、ほとんどメンバー自身のDIY精神で行っているせいか、シカゴでの様子がほとんど聞こえてこない。なので、シカゴにZoomを繋いでインタビュー。この日がヴォーカルの録りだったカワノ(ヴォーカル&ギター)は、精根尽き果て、インタビュー不参加。彼にはまた帰国後に話を聞くとして、メンバー3人の貴重なシカゴダイアリー。



タカハシコウキ(ベース)「Hi. Nice to meet you(笑)」


浮かれてるな(笑)。


タカハシ「いやいや(笑)。毎日スタジオで通訳するのが僕の役目なんで」


レイくんも昔、ブルースマンに憧れて、ニューヨーク行ってたから、喋れるんじゃないの?


フジタレイ(ギター)「あの時は4ヵ月くらいで、誰とも喋れずに帰ってきました。だからまったく役に立ってません(笑)」


はははは。レコーディングは順調なようですね。


オオモリユウト(ドラム)「バンドの録りは終わりました。今日はヴォーカル録りの1日目で、カワノは精根尽き果てて寝てます(笑)」


彼には後日インタビューしますが、アルバム制作は順調ですか?


タカハシ「レコーディングは順調ですけど、たどり着くまでが大変でした(笑)」


オオモリ「成田発の飛行機だったんですけど、成田空港って騒音制限があって、24時までしか飛ばないみたいなんですよ。それなのに21時半発の便が、24時前まで飛ばなくて」


フジタ「2、3時間飛行機の中にいました(笑)」


オオモリ「なんかヨボヨボなおばあちゃんがいたんですけど、体調があまりよくないように見えたのか、航空会社は降りてほしいんだけど、おばあちゃんは降りたくないみたいで。2時間半、ずーっとバトルしてて(笑)」


フジタ「そのせいで飛行機が遅れて、サンフランシスコに着いてシカゴまで乗り継ぎの予定が、間に合わなかったんですよ」


タカハシ「こりゃサンフランシスコに1日滞在するしかないか、と思ったけど、別便に振替できて、どうにかこうにかシカゴに到着しました」


オオモリ「1日弱くらいかかったね」


タカハシ「朝着いたので、その日は1日自由行動で。ミシガン湖行ったり、シカゴの街歩いたりしました」


Airbnbで一軒家借りて、全員共同生活してるんですよね。


タカハシ「そうです」


フジタ「マジ●●りてぇなっていう感じです(笑)」


やめろ(笑)。


全員「ははははは!」


フジタ「もう無理(笑)。若い男たちで共同生活すんの、つれえ」


その次の日から、スティーブ・アルビニのスタジオ、エレクトリカル・オーディオでレコーディングが始まった、と。


オオモリ「とにかくでかいスタジオなんですよ」


フジタ「僕たちが使ってるエリアだけでもめっちゃ広いんですけど、もう1つスタジオがあって。まじで体育館くらいあるんですよ」


タカハシ「2階がキッチンになってて、毎朝、アルビニがコーヒー入れてくれるんですよ(笑)。『Would you like coffee?』って」


オオモリ「あとあいつ、飯食わないんです」


タカハシ「『I'm robot』って言ってた(笑)」


ははははは。オケは4人で一発録りなんでしょ?


オオモリ「そうです」


タカハシ「1日3、4曲ずつぐらいやって、2日半ぐらいで11曲終わりました。日本でみっちりプリプロして、PAの人にも来てもらったので、音作りの時間がめちゃくちゃ短かかった」


オオモリ「すぐ決まって、4時間後には録り始めたんじゃないかな。アルビニだからもちろんアナログ録音だし、今回クリックも使わないでやってるから、録ってる時はめっちゃ神経質になるけど、録ったあとのジャッジが早い」


タカハシ「聴いてる人からしたらどうでもいいかもしれないですけど、変わったなってよくわかると思う。クリックがないから、テンポもカチッとしてない。でもそのぶん、かなり生っぽい」


フジタ「今、日本で聴いてるバンドの音とはかなり違って聞こえるはず。気持ち悪いというか、変わってると思われる(笑)」


オオモリ「こっちに来る直前、シェルターで、新曲だけじゃないライヴを久々にやったんですよ。その時、観に来てた友達に『昔の曲の雰囲気がめっちゃ変わってたけど、アレンジし直した?』って言われて。でも、まったくしてないんですよ。だから新しいのと混ざると、もともとの曲の感じも変わって聴こえるというか、近いものはある気がしてます」


じゃあ3人はレコーディングは終了。ミックス確認したら帰国?


オオモリ「レイくんだけ長めに残ります」


フジタ「バディ・ガイ(シカゴブルースの第一人者)の店がシカゴにあるんですけど、紹介してもらえるっていうから、そこで修行しようと思って(笑)。英語は話せないけど、どうにかなるんじゃないかな。シカゴの人、みんな優しいし」


オオモリ「そう、シカゴに来て、嫌なヤツに会ってない。めっちゃ人が優しい」


いい経験になったみたいですね。


オオモリ「プレイやレコーディングはもちろんですけど、ヤバいことがいっぱい起こりましたね」


タカハシ「あれはヤバかった。まだ言えないけど、あんなことが起こるとは思わなかった」


フジタ「俺らみたいなバンドが、もちろんアルビニとやってみたいっていう気持ちがあったにせよ、シカゴまで行ってやるなんて、普通考えもしないじゃないですか。でもうまくいくにしろ失敗するにしろ、なんでも行動してみないと前に進めないし、こういう出会いもなかっただろうな、と思いました」


オオモリ「バンドとしてもそうだし、自分としてもめちゃくちゃ大きい経験でしたね」


タカハシ「CRYAMY って、売れ線から遠のくようなムーヴをしてるじゃないですか。周囲のバンドともちょっと違ってるし。開き直ってやりつつも、これでいいのかなって考えちゃう部分もあったりしたんですけど、このレコーディングやってたら、そんなのどうでもいいやって思いました」


アルビニは音を聴いてどんな反応してましたか?


オオモリ「『Good!』って言ってました。最初は『Nice!』だったけど、最後は『Great』になりました(笑)」


タカハシ「あとスティーブは日本語を喋ってくれるんですよ」


オオモリ「『チョットマッテクダサイ』とか『ミナサンイイデスカ?』って(笑)。面白いのは、レコードを録ってるんじゃなくて、テープを回しているから『マワシテイマース』って言ってて(笑)」


いい人だな(笑)。シカゴの印象は?


オオモリ「ミシガン湖がでかかったです。初日にシカゴの街を歩いたけど、それは時差ボケ治すためもあって、無理やり歩いた感じ。その後は、ほとんどスタジオと家の往復ですね。あ、物価が高い!」


円安ですからね。


オオモリ「ヤバいですよ。空港だとフォーだけで20ドル。日本円で2500円とか3000円ですよ」


たっけぇ! じゃあビールとか吞んだら大変ですね。


オオモリ「スーパーに99セントのビールが売ってて、みんなそれを呑んでます」


あとはミックスとマスタリングが残っていますが、アルバム楽しみにしてます。


フジタ「ヤバいのになると思います!」


文=金光裕史




【CRYAMY ONEMAN LIVE 2024】
CRYAMY特別単独公演 『CRYAMYとわたし』

2024年6月16日(日)
日比谷野外大音楽堂
開場16:00/開演17:00
全席指定¥2,500

▼オフィシャル2次先行▼
9月23日(土)23:59まで
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2325864…



CRYAMY オフィシャルサイト

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