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INTERVIEW
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〈Archive/Interview〉柴田隆浩(忘れらんねえよ)×中田裕二/音楽と人2021年1月号

今まで思いが叶ったことない(柴田)自分が心の底から求めるものって、だいたい得られないよね(中田)



ちなみに自分がのぼせたことは?


中田「あります。すごい調子に乗ってた時期もあった」


椿屋時代とか?


中田「調子に乗ってたというか、そこしか拠りどころがなかったんですよ。自信を持ってるふりをして、とにかくぶっちぎって行くというか。あと、自分しか信用しないみたいな」


バンドをやってるのに。


柴田「俺も最初の頃とかそうだったな。スタッフに偉そうに『なんでこんないいの作ってんのに売れないの? タイアップ決まってないからでしょ?』みたいな。超キモいヤツだった」


2人の共通項って、バンド幻想に敗れたことではないかと。


柴田「幻想だった」


中田「幻想だったね」


柴田「自分がほんとにやりたいこととマッチしない幻想に、ずっと捉われてた」


中田「あと、2人で呑んだ時に盛り上がった話があって。僕らの世代のミュージシャンって幻想的な人たちが多かったんですよ。CHAGE and ASKAとか」


柴田「そう! ちょっと、ハイボールいいですか!?  こないだ〈SAY YES〉の歌詞の解釈の話ってしたっけ?」


中田「したけど、もう一回ここでしたら?」


(柴田の歌詞の話と中田の90年代ヒットソング論考が続く)
……という話を延々とできるんだね、この2人だと。


中田「そうそう」


柴田「俺は裕ちゃんの言ったことを理解できたつもりになれるし、俺が言ってることもたいてい理解してもらえるんですよ。恋愛以外のことは」


中田「この人の恋愛観だけは理解できない(笑)。でも苦しんでるから、助けたいと思っていろいろ話してるところ」


柴田「今までもいろんな人に助けてもらったけどムリだった」


中田「いや、俺は柴ちゃんを助けるよ! 絶対ここに居させちゃいけない」


柴田「そういえばこないだの裕ちゃんのアドバイスはけっこう参考になったな」


中田「すぐ実践もしてくれたし。だからちょっとは進展があったのかなって思ったけど……そうでもないんでしょ?(笑)」


恋愛もそうだけど、柴田はずっと何かに飢えてる感じがあります。


中田「すごいなって思う。よくそこまでエネルギーが沸き上がるなって」


柴田「それは今まで思いが叶ったことないからなんだよね。自分が本当に好きだと思う人に愛情を返してもらったことがない」


中田「なんかさ……自分が心の底から求めるものって、だいたい得られないよね。で、たぶんそれって僕らに限らず、みんなそうなんじゃないかって」


柴田「それは思う。表参道とか颯爽と歩いてるカップルとか見ると〈いいなぁこいつら〉って思うけど、彼らは彼らでいろんな問題を抱えてて」


中田「昔はひがんでたけどね、そういうのを」


柴田「自分が一番不幸だって。単なる被害妄想なんだけど」


中田「被害妄想だけでアルバム3、4枚くらい作れるよね(笑)」


柴田「そうそう! それで曲がガンガン出てくる。でもね、飽きるんですよ」


中田「飽きるし、お客さんにも悪い影響与えちゃうんじゃないか?って」


今の話を聞いて思うのは、中田くんも柴田も自分自身と音楽がこびりついて離せない人というか。


中田「それでここまで生きてきちゃったからねえ」


柴田「でもみんなそうじゃないの?」


ちなみにこないだ中田くんが作ってくれた社歌、すごくいい曲なんですよ(註:コラム〈社歌を作ろう!〉)。


柴田「あ、それ記事で見ました」


中田「めっちゃいい曲ですよね」


で、思ったのは……なんで自分の曲でこういうのを書かないんだっていう(笑)。


柴田「それ、わかるわ〜」


中田「なんか……人のことだとすごい素直に書けるんですよね」


柴田「めっちゃわかる! 楽曲提供が一番楽しいよね」


中田「うん、楽しい」


柴田がのんちゃんに書いた「わたしは部屋充」も?


柴田「あれいい曲でしょ? なんかね、人の歌詞だったらパーッて書けるの」


逆に言うと、自分で唄う曲だと自分が剥がせない。


中田「それは宿命みたいなものですね。たぶん……僕たちは自分たちのことを客観的に見れないんだよ」


柴田「見れないし、やっぱり曲書いてドキドキしたくて。すごく辛いことがあった時にパッと曲が思いつくとワーッ!みたいな」


中田「うん、あるねえ」


柴田「〈なつみ〉って歌があって、あれぜんぜんお客さんにウケてねぇんだけど、俺の中ではかなりスカーッてしてて。これ書けたから俺、次も大丈夫みたいな」


中田「そういうのあるよね。お客さんにはウケないんだけど、自分的にはっていう」


そんな急接近した2人ですが、この関係から何かが生まれたりするんでしょうか。


柴田「今パッと思いついたんだけど、俺が作った歌を裕ちゃんに唄ってほしい」


中田「やりたいやりたい。ていうかそれ柴ちゃん歌詞書いてよ」


柴田「歌詞はめんどくさいな(笑)」


中田「俺はむしろ柴ちゃんの歌詞を俺が唄うとどういう感じになるのか知りたい」


柴田「あー、なるほど。当て書きみたいなのは楽しそうかも」


中田「うん、やって。俺のイメージで書いてみて。ていうか柴ちゃんの曲と歌詞を俺が唄うっていう」


で、中田くんも柴田をモチーフに曲を書く。


中田「あ、それいいね。往復書簡的な」


柴田「往復書簡いいね! 俺も今思った」


そのやり取りもここで披露すると。どうせウチしか受け皿がないだろうし(笑)。


中田「どうせって(笑)」


柴田「じゃ、もう一軒行こうか!」


この続きは「ネオントリップ」で(笑)。


文=樋口靖幸
写真=笹原清明_えるマネージメント


“音楽と人LIVE 2022  浅草クロッシング〜肥後もっこす編〜”

日程:2022年11月18日(金)
出演:中田裕二/柴田隆浩(忘れらんねえよ) 
会場:浅草花劇場 ACCESS
開場/開演:18:30/19:00
料金:前売:4,500円(指定席)ドリンク代別

チケット発売中

プレイガイド:チケットぴあ イープラス ローソンチケット
問い合わせ:SOGO TOKYO
03-3405-9999(月〜土 12:00〜13:00/16:00〜19:00 ※日曜・祝日を除く)

※3歳以上チケット必要/営利目的の転売禁止
※新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドラインに基づき開催

【チケットご購入にあたり、こちらの注意事項を必ずご確認ください】

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