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INTERVIEW
  • #w.o.d.
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w.o.d.の最新作に自由な空気が宿る理由と、そこで彼らが手にしたもの

前はカッコつけて自分を大きく見せてた。全員敵やと思って先輩にケンカ売ったりしてたけど、本当は自分に自信がなかったんです



すごくナチュラルですよね。サイトウさんの存在を近くに感じるような、真っ直ぐな言葉が並んでいて。


「そうですね。ほんとに、友達に話しかけるようなイメージで作りました。肩肘を張らずに力を抜いて、自然な感じで」


でもこの曲って、やっぱり今までのw.o.d.からは想像がつかないもので。失礼かもしれないですけど、w.o.d.には近づきがたいというか怖い印象がずっとあったんです(笑)。


「はははは!」


初めてライヴを観させてらった時も、めちゃくちゃカッコいいけど、いい意味で周りを寄せ付けない無敵さがあるというか。だから聴く人に寄り添ってくれるような、そんなイメージの歌詞や曲調が出てくるのは意外で。


「ああ、わかります。とくに昔は、若気の至りもあって周りは全員敵やと思ってたんですよ(笑)。だから、そういう怖そうな雰囲気がステージにも出ていたのかもしれない。それにステージ以外でも、酔っ払った勢いで先輩のバンドマンに絡んでケンカ売ったり、文句を言ってた時もあったし(笑)。あの頃はめちゃくちゃ強気やった」


(笑)誰にも負けない、みたいな気持ちがあったんですかね。


「単純に今よりも自信がなかったんです。その反動で自分たちを大きく見せようとしたり、カッコつけてた部分があったんですよ。だから酔っ払うと、人に噛みついてたんだろうし(笑)。でもバンドを続けていく中で、聴いてくれる人も増えてきて。そこでだんだん自分たちのやってることに自信もついたし、周りに対する安心感とか信頼が出てきたんです。だから今作では新しい挑戦ができたんだと思う。それにさっき話した、バンドと自分の間にあった境目がなくなってきたっていうのも、そういう自信が影響している部分もある気がして。じゃなかったら、歌詞に自分の内面を出せなかったとも思うし」


自信がなかったのも大きいと思いますが、前はきっと〈ロックバンドはこうでなければ〉といった理想みたいなものに、いい意味でも悪い意味でもとらわれていた部分もあったのかな、と。


「確かに、そうかもしれない」


でも今はいろんなことを経て自信もついた。だからそういうものに縛られることなく、自分の心の赴くままにやりたいことを試せるようにもなったんでしょうし。


「そうかもしれないです。それにこれまで出した3枚って、プロデューサーが付いていたんですよ。でも今回は初めてほぼセルフプロデュースで作ったんです。だから今まで以上に、メンバー3人で話し合ってやりたいことをやろう、っていう気持ちが強かった。スタジオにも全員で何回も入って、そこで思いついたフレーズとかアイディアは全部試したり。わりと元良くん(中島元良/ドラム)が、それは絶対にないでしょ、と思うようなアイディアでも一回やりたがるんですよ(笑)。前やったら〈もうやらんでもわかってるから、試さんでいいよ〉と思ってたんですけど、今回はとりあえずやってみることにして。そうしたら新しい発見もあった。やっぱり実際にやらないとわからないですね」


ベースのKen(Mackay)さんも、アイディアを出してくれるんですか?


「いや、いい意味で傍観してるかな。ほんまにやりたいと思う時にはちゃんと言ってくれますけどね。まあ、Kenとはほんとに学生の時からの長い付き合いだし、メンバーというかただの友達でもあるんで(笑)。話さなくてもお互いが思ってることって、なんとなくわかるんですよ。これはいい、これは違う、みたいな。だから、基本は俺と元良くんがワチャワチャ言ってて、Kenは見守ってくれてる(笑)。全員がワーッて言い合ってると、それはそれでまとまらんと思うんでいいバランスです(笑)」


そうやって全員で作り上げていったと思うのですが、7曲目の〈Dodamba〉でも新しい挑戦をしていますよね。ここでは、作曲がw.o.d.名義になっています。


「この曲は、最初にドラムとベースだけのトラックを2人に作ってもらって。あとからそこに俺がメロディをつけて、構成を考えた曲なんですよ。そういう作り方は初かな。2人が作ったトラックを聴いて〈これってどういう意図で作ったんやろう?〉みたいに想像しながらメロディを考えたりするのは面白かった。他の人が作ったものを構成し直すのって珍しいから新鮮やったんです。で、こっちで肉付けしたあとに、スタジオに持ってって『こういう感じでどう?』みたいに話をして」


そうして曲ができあがっていくと。


「そう。だから今回のアルバムを作る中で、メンバーとのやり取りが前よりも増えたんですね。それはよかったなと思うし、そのおかげでバンドとして成長できた部分もあると思います」


そういうやり取りを経ているからだと思いますが、今作ってすごく風通しがいいですよね。自由に楽しんで作っていることはもちろん、バンドの状態が良いことも伝わってきます。今作ができたことで、より自信になったんじゃないですか。


「そうですね。こないだもメンバーとスタジオで、このアルバムでやりたいことを試したし、いろんな曲を作れた。だから今後は何やっても大丈夫やな、みたいな話をしたんですよ。今回、自分の内面を出したりいろんなことをやりましたけど、どんな表現でもw.o.d.だと言い切れるし自分らの芯はブレないなと思えて。そういう確信ができたので、これからも冒険したいなって思ってます。で、今回のアルバムを持って、10月からツアーが始まるんですけど。ファイナルがZepp DiverCityなんですよ」


自身最大規模の会場ですよね。


「そうなんです。そういう広い会場で、デカい音を鳴らせるのは嬉しくて。本当に楽しみなので、いろんな人に来てほしいです」


文=青木里紗


NEW ALBUM『感情』
2022.09.21 RELEASE

■初回生産限定盤(CD+布ポスター+ライナーノーツ)
■通常盤(CD)

〈CD〉※全形態共通
01 リビド
02 イカロス
03 バニラ・スカイ
04 白昼夢
05 馬鹿と虎馬
06 Kill your idols, Kiss me baby
07 Dodamba
08 失神
09 Sunflower
10 オレンジ

HMVで購入
TOWER RECORDSで購入
Amazonで購入


感情 Live From GOK SOUND
アルバムのレコーディングを行ったスタジオ〈GOK SOUND〉で収録した、全曲一発録りのスタジオライヴをw.o.d. Official YouTube Channelにてプレミア公開!

配信期間:9月21日(水)21:00~30日(金)23:59まで

〈演奏曲〉
01 リビド
02 イカロス
03 バニラ・スカイ
04 白昼夢
05 馬鹿と虎馬
06 Kill your idols, Kiss me baby
07 Dodamba
08 失神
09 Sunflower
10 オレンジ


w.o.d. ONE MAN TOUR “バック・トゥー・ザ・フューチャーIV”

2022年10月1日(土)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
2022年10月7日(金)岡山県 IMAGE
2022年10月10日(月・祝)福岡県 DRUM Be-1
2022年10月14日(金)北海道 cube garden
2022年10月16日(日)宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX
2022年10月19日(水)京都府 KYOTO MUSE
2022年10月21日(金)香川県 DIME
2022年10月22日(土)広島県 SIX ONE Live STAR
2022年10月29日(土)長野県 LIVE HOUSE J
2022年10月30日(日)石川県 vanvanV4
2022年11月5日(土)愛知県 THE BOTTOM LINE
2022年11月6日(日)大阪府 BIGCAT
2022年11月17日(木)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)


w.o.d. オフィシャルサイト
アルバム『感情』特設サイト

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