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INTERVIEW
  • #岡本健一

岡本健一が27年ぶりにADDICTを復活させた理由とは。自然体な彼の生き方について

(アイドルとロックと)両方やれる、それが一番いいと思いますよ。でもね、自分で決めるんじゃなくて、認められないと



当時からのファンが来ていたんでしょうね。ところで今のジャニーズの後輩たちについてはどう思いますか?


「(堂本)剛って、相当すごいよね? みんなすごいけどさ」


そんな彼らの先輩なわけですよね。


「いや、そんな感覚は全然ないよ。そんなに一緒にいたわけじゃないし、また全然違うよね。でも慕ってくれる後輩もいて。それで興味持って聴いたりすると、相当面白いことやってんじゃん!って思う(笑)。あと自由でいいな、って。でも、剛の耳が調子悪かった時はほんと心配したよ。パーティーでみんな集まってた時に『大丈夫? どんな状態なんだ?』って話をしたり。でもライヴはまたやれてるみたいだし、ちょっと落ち着いてきたのかな」


ジャニーズも昔と変わったところはあると思います?


「あのね、みんなジャニーさんが選んだ子たちですけど、すごいのは、あの人が選んだ時点で、失敗ってあまりないんですよ。だから選ばれた時点で、うまくやっていけば間違いなく売れる子たちが集まってる。みんなの話を聞くと、自分が見たジャニーさんと、今の若いグループの感じたジャニーさんは、まったく同じで変わらないんですよね。『何やってんのジャニーさん!』って時と、『ジャニーさん、すみませんでした』って時があるんですけど、俺らも同じような感じだった。ずっとジャニーさんは変わらなかったんだよね。で、デビューしてからは『まず自立しなさい』って言われたし」


最近の曲を聴いて、何か感じますか?


「圭人が……息子なんですけど、『今こんな感じだよ』って聴かせてくれるんですよ。音がかなりカッコ良くなってきてるよね。SixTONESなんて、『音楽と人』に取り上げられてるぐらいクオリティ高いですよね。俺はアイドルと呼ばれようがロックと呼ばれようがどうでも良かったけど、でも気にする奴はいるからね。それが音楽雑誌に取材されるなら、それだけのものだろうし。ただ(アイドルとロックと)両方やれるのが一番いいと思いますよ。それは舞台でも大劇場と小劇場、両方やれるのが一番いいなと思うのと一緒で」


ああ、さっきの日生劇場とベニサンピットですね。


「そうそう。俺はもう20代後半から、来た仕事はとにかく何でもやろうと思ってきたんですよ。〈これは俺じゃない〉と思ったとしても、とにかくやると決めたんです。そうしたらほんとに幅が広がって、しかも、これは嫌だなと思うような仕事が来なくなったんです。だから自分で決めちゃダメなんです。何でも、認められないとダメなんです。だから自己満足でやって……」


かつての自分のバンドみたいに?


「そうそう(笑)。自己満足だから売れようが売れまいがいいじゃん、って話だよね。ただ、そうなると〈そこで売れないのは自分たちのせいだよ〉ってなるのは当然だもんね」


ですね。あの、さっき圭人さんの話が出ましたけど、去年〈Le Fils 息子〉という舞台で共演してますよね? かなり生々しいストーリーだったみたいですけど。


「うん……世界13ヵ国で、同じ脚本で上演されてる物語なんだけど、それを圭人と一緒にやらないかって話が来て。〈いいけど、正直あいつできんのか?〉って最初は思って。でも圭人も、2年間ニューヨークでお芝居の原点を学んできてるし。ただね、その舞台は、自分の息子が自傷行為に陥って、精神病院に入っちゃうストーリーなんだけど、気分が悪くなるから台本読まなかった。辛過ぎて。練習もしたくなかった。病院の先生との会話なんて『僕変わったから! こんなとこ入れないでよ!』って訴えてくる場面があって。そういうのイヤなんだよね……だから稽古中も悲し過ぎて……まぁ観劇してない人には何も伝わらないんだけども」


そしてこれから先のことで言うと〈グレイクリスマス〉と、演出家として関わる〈破戒〉があるんですね。


「そう。劇団民藝がいい作品を何年もかけて全国を廻ってやる活動の中に〈グレイクリスマス〉があって。戦後の日本の、ある伯爵家の物語です。〈破戒〉も劇団民藝で、川崎の稽古場で、外部の人に稽古場を解放する芝居の第1弾ですね。これは原作が島崎藤村の、差別が根底にある作品で、日本がそういう国だったというのも重要だし、今もなくなってないんじゃない?って思うから。でも物語の中にも救いになることはあるんですよ。自分が毎日その舞台を作りながら、感動したくて(笑)」


その話を聞いても思うんですけど、岡本さんは人と人との関わり合いの中で、舞台にしても音楽にしても、生の、確かなつながりを求めていて、コミュニケーションしたがっていて。


「そうですねえ……」


だからそういうテーマに向かうんだろうし、ああいう歌詞になるんじゃないですか?


「そういう作品を選んじゃったり、そういう言葉が生まれちゃったりするということ? ……うん、そういう時間が好きなんだろうなと思う」


これからどんな人生を送っていけたらいいと思います?


「これ、昔から言ってるんだけど、自分の展望とか夢っていうのは、そう思った時点でもう動いてるんですよね。たとえば今の状態は、何年か前に自分が描いていた世界だったりするんです。ADDICTの次のアルバム作ろうって思ったら、たぶん作ると思う。でも今、スケジュール的に絶対ムリだから」


曲も作らないといけないですしね(笑)。


「いや、曲はスタジオに集まればすぐに生まれるだろうけど、みんなで合わせる時間が本当にない。でも、これ!って思ったのは、確実にやるんです。俺は」


では若い頃から歳をとった時のことを考えてたなら、今こうして50になったご自身についてはどう思いますか?


「50になったら、もうちょっと大人になってるのかなと思ったけど、とくに男の人って子供返りしていくよね。50を境に。60や70の人って、ほんとに好きなことしかしてないからさ。自分が尊敬してる人も、好きなことしかやってない。そういうの見てると、自分ももっと好きなことやらなきゃ!って力をもらえますね。〈あれ? 俺、まだ何かしら気にしてんじゃねえか?〉って思うから。もっと自由になれる気がする」


おお、ADDICTの歌につながりましたね。


「そうですね(笑) 次のライヴはクラブチッタで、ちょっと大きいから。あそこをフルに使って楽しみたいね」


ぜひ気持ちいい空間を作ってもらいたいです。


「そうだね。ありがとうございます」



文=青木優
撮影=新保勇樹


ADDICT OF THE TRIP MINDS
Live at CLUB CITTA'

2022年3月10日(木)
【昼公演】「DAY DREAM TRIP/白日夢」
OPEN 13:30 / START 14:00 / 全席指定

【夜公演】「AWAKENING LOUD NIGHT/覚醒ラウドナイト」
OPEN 18:00 / START 19:00 /全席指定 限定枚数

前売券 ¥8,800-(消費税込み)ドリンク代別
※昼公演と夜公演それぞれテーマの異なった内容となります。


ADDICT OF THE TRIP MINDS オフィシャルサイト

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