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INTERVIEW
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Lucie,Too、Chisaが語る進化の理由。メンバーの脱退を乗り越えて思うこととは?

自分自身が音楽に救われてきたから、私も誰かを救えるような曲を作りたいって気持ちはずっとある



前にインタビューさせてもらった時の印象だと、Chisaさんはどん底まで落ち込んで、そこからすぐには立ち直れなさそうな印象があったんです。でも、憧れの存在が自分を強くしてくれたと……なんか納得しました。


「私、弱そうな印象でしたか?」


弱いというか自己肯定感が低くて、自分に非がなくても自分を責めるタイプなのかなって思いました。たしか、友達と遊んでる時も〈この子は私と遊んでくれているけどいいのかな〉って不安になるんですよね? それを聞いて心配になりました。


「あははははは。言ってましたね(笑)。今回の脱退ももちろん落ち込みはしたんですけど、わりとすぐに立ち直れたんです。やっぱり、コロナ禍でバンドを辞めざるを得なくなったり脱退する人たちが多くいる中で、Lucie,Tooだけは守ってみせるって意地になってたのもあると思うんですけど。あと、せっかくヒカリが加入してくれたのに、楽しい思い出のないまま彼女が辞めることを考えたら申し訳なくなったんです。だから、どうにかサポートドラムを探したりと奔走して」


Chisaさんって、落ち込むことは多いほうですけど、そのぶん立ち直りも早いんですね。


「ははははは。私、単純なんですよね。些細なことで落ち込むし、逆に些細なことで喜びもするというか」


そういう自分に疲れる瞬間はありませんか?


「昔はありました。でも、それを長所として捉えられるようになってきて。落ち込んだとしても、どうせ私はちょっと嬉しいことがあればすぐに戻るんだろうなぁとか。単純な自分を誇らしく思えている部分もあるのかな」


そうやって自分を客観視できてるところは、歌詞にも反映されてますよね。「Get Back」の〈壊れてはやり直して/立ち止まりまた繰り返すの/擦り減ったスニーカーで/何度も立ち上がってきたわ〉とか。


「そうですね。改めて生々しい歌詞ですね(笑)」


生々しい歌詞なのに、今作の資料には「曲に後押しされた」って書かれているじゃないですか。これはどういう意味なんですか?


「ああ、せっかく作った曲たちを世に出さないと終われないなって思ったんです。Lucie,Tooとして作った曲なので、Lucie,Tooが終わったら一生日の目を浴びることもないわけじゃないですか。私はLucie,Too以外のやり方……例えばソロで音楽をやるつもりもないので」


そこまでLucie,Tooにこだわる理由は何なんでしょうか?


「まず、Lucie,Tooっていうバンド名を気に入ってるんですよね。単純なんですけど(笑)。それに、かなこやナホちゃんたちと今まで作り上げてきたものを簡単に壊したくないんです。Lucie,Tooは私だけのものじゃないので。あとは、自分自身が音楽に救われてきたことが大きくて。私も誰かを救えるような曲を作りたいって気持ちはずっとあるし」


なるほど。


「あ、でも最近はやりたいことがもう一つできたんです」


お、なんですか?


「……クレープ屋さん(笑)」


クレープ……?


「もともとクレープがすごく好きで、コロナ禍でクレープ作りの動画をずっと見て研究していたら、とうとう作りたいと思うようになってきて(笑)。まあ今は全力でバンドをやりたいので、40歳くらいになって落ち着いたらキッチンカーで販売したいって夢を持ってる程度なんですけど」


バンドマン兼クレープ屋さん、新鮮でいいじゃないですか。


「音楽以外でやりたいと思ったことはこれが初めてだったので、ひとまず大事な夢として残しておきたいなと思ったんです。なので、今は趣味として家で作ってます」


音楽以外のことに興味が湧くのは、息抜きにもなるしいいですね。


「そうですね。どうしても音楽一本だけだと息が詰まりそうになるし」


Chisaさんって息抜きは上手くできるタイプですか?


「あんまりできるほうじゃないですね……でも、新体制になるまでの間、すごく悩んでた時占いに行ったんですよ。Lucie,Tooのこととか、私の素性を知らない人に話を聞いてもらいたいなと思って。それでショッピングセンターの中にある占いに行ってみたんです」


それによって心変わりとかあったんですか?


「うーん……『息抜きに新しいことを始めたら?』って言われて。実はクレープのことを調べようと思ったのも、その一言がきっかけではあったんですけど……でも、今となっては、そんなの誰でも言えることだよなぁって思うし」


あはははは! 素直なんだかそうじゃないんだか(笑)。


「他にもいろいろ言われたんですけど、ちょっと納得いかない部分もあって……(笑)。私はあまのじゃくな性格だし、『あなたはこうだからこうなるわよ』みたいなことを言われると〈じゃあ絶対そうならないようにしてやる!〉って思っちゃうんですよね」


なんでそんな人が占いに行ったんだ(笑)。


「あははははは。ほんとに(笑)」


最初に「なめられたくない」とも話してましたけど、その反骨精神こそがChisaさんの魅力だなって思いました。Lucie,Tooを守れたこととも深く関係してる気がしますし。


「そうですね。諦めの悪さとか、そこも関係してるのかなって思いますね(笑)」


ちなみに、今作のタイトルの『Fool』は直訳すると「愚か者」じゃないですか。それと諦めの悪さみたいなのって関係してますか?


「ああ、この〈愚か者〉っていうのは、シンプルに私は自分のことバカだなぁって思う瞬間が多いので(笑)」


そんなことないと思いますけど(笑)。どんな時にそう思うんですか?


「うーん、上手く言葉が出てこない時とか……ナホちゃんの気持ちがわかってなかった時もそうだし、自分って愚かだなって思っちゃうんですよね」


でも、自分が愚かだって思える時点で愚かじゃない気がします。本当に愚かだったら、それにさえ気づけないんじゃないですかね。


「ああ、確かに……」


だからあまり気負いせずに、これからも音楽を続けてください。そしていつか美味しいクレープを食べさせてください(笑)。


「あははははは! 頑張ります(笑)」


文=宇佐美裕世



FIRST FULL ALBUM『Fool』
2021.12.08 RELEASE

01 first song
02 Fool
03 シワの種
04 Get Back
05 幻の恋人0
06 スーパームーン
07 トキメキ
08 Tears Flower (CD only)
09 片思いFire
10 Bedroom
11 ハミング

HMVで購入
TOWER RECORDSで購入
Amazonで購入
Download/Streaming


Lucie,Too “Fool” Release Tour 2021-22

2021/12/25 (土) 府中Flight
2022/1/8(土) 高崎clubFLEEZ
1/15(土)神戸VARIT.
1/16(日)静岡 UMBER
1/22(土)松本ALECX
2/4(金)横浜 B.B.STREET
2/5(土)仙台 MACANA
2/13(日)つくばPARKDINER
2/19(土)岡山 PEPPERLAND
2/20(日)京都 Live House nano
2/26(土)金沢Gold Creek
2/27(日)名古屋 R.A.D
3/4(金)心斎橋Live HouseAnima
3/6(日)福岡 UTERO
3/13(日)渋谷 WWW
3/19(土)宇都宮Hello Dolly


Lucie,Too オフィシャルサイト

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