買ったご飯を家で食べるのが好きじゃなかった。部屋に帰って電気つけて、コンビニの袋ガサガサってやってると、寂しくって泣いちゃうんです(笑)
「君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!」というタイトルからですが、男の人のどんなところに目がいきますか?
「私の好みなんて誰も興味ないと思いますけど(笑)、基本あんまり顔で、とかはないな。なんか、感じとれることってあるじゃないですか。この人、半年に1回しか美容院行かないな、とか。見た目から感じるその人の生活とかセンスが気になりますね。あ、この人けっこう服にお金使ってるな、とか」
じゃあ今日の僕だったら「この人、全身ユニクロだな」って思ってるわけですね(笑)。
「いや、思ってますけど、それが一番いいんですよ! 男はみんなユニクロでいい(笑)。自分に無頓着な人が昔から素敵だなって思うことが多いので……無頓着って言っちゃった(笑)」
ははははは。もう娘に全振りしてますからね。
「そういうところが見えてくるじゃないですか。そこに気をかけてないってことは、他に気をかけてることがあるんだろうな、って。その人の内面が外見から見えてくることって、けっこう多いんですよね」
でも、顔が好みとか、背が高いとか、そういうところじゃないんですね。
「そうですね。あと匂い。これは本当にただの好みですけど、あんまり香水を振ってる男性が好きじゃなくて。さっきの服と同じで、それがいい匂いだなとかじゃなくて、この人香水を振る暇あるんだ……ってことを考えちゃう。ちょっと語弊あるかな(笑)」
「かわいい」からは〈化粧〉。ご自分で化粧はするほうですか?
「しますね。すごい好きなほうだと思う。拘りは特にないけど、今はみんなマスクしてるから、目をちゃんとしてます。あとは自分が本来持ってる良さを伸ばすことに全力を注いでいます」
自分の良さはどこにあると思いますか。
「ええ!……なんだろうな……肌かな。なんで金光さんにお肌の話してるんだ(笑)。ちょっと前から綺麗にしたいなと思って」
いつも綺麗じゃないですか。
「いやいや、そんな。崩れる時もあるので。あと、化粧品を集めるのが好きです。使わないのがどっさりあります。パッケージがカワイイと買っちゃって、並べておくんです。滅多に使わないんですけど」
「明日の夜は何が食べたい?」は、部屋で料理を作って待っている女の子の気持ち、が描かれていますが〈料理〉は好きですよね?
「好きですね。得意料理は……揚げ物。メンチカツ、美味しいですよ。あと煮物系も得意。あとサワラの西京焼き」
家庭的だ。いつ頃から料理を始めました?
「ずっとしてましたよ。でも、好きでしてたっていうより、買ったご飯を家で食べるのが好きじゃなかったんですよ。部屋に帰って電気つけて、コンビニの袋ガサガサって音させながら、お弁当やお惣菜出して、テープ剥がして蓋をバカっと開ける。あれやってると、寂しくって泣いちゃうんです(笑)。なので料理してたんですけど、一昨年とか、それこそコロナ禍になってからは、すごく楽しくやってますね」
じゃあ買い物にもちゃんと行くんですね。
「行きます。近くにいいスーパーがあるんですよ。大きくて安くて、店員さんがみんないい人で。こないだ書いてきたんです」
サインを?
「いや、あの……お客様の声、みたいなやつ」
はははははは!
「そこの掲示板を見るのが最近の趣味なんです(笑)。それを見てるとほんわかしてくるので。たまに辛辣な意見もあるんですけど、そこの店長さんが真摯に応えてるんです。それを見てたら、私も返事が欲しいと思って。書いたら返事が返ってきて」
どんな内容でした?
「私は〈店員さんがみなさんいつも優しくてうれしいです〉〈あとセルフレジのところにいつも誰かがいてくださるので助かります〉って書いたんです。そしたら〈これから先もよろしくお願いします!〉みたいな内容で掲示板に貼り出されてて。もうここにずっと通おうと思いました(笑)」
いい話です(笑)。次は「ドライブ」から。免許は持ってるんですか?
「持ってないです。メンバー2人とも持ってるんですけど、私は持ちたいと思わないので。助手席専門(笑)。私、車運転したら事故りそうな予感がプンプンしてるので。ちょっと怖いし、こういう人間は持たないほうが世のためだなと思うんで」
ドライブ向きじゃないと。
「自転車ですら怖いです(笑)」
メンバーの車には乗りますか?
「吉川の車には時々乗りますね。家まで送ってもらってます(笑)。吉川の運転はすごく丁寧なんですよ。だから安心して助手席に乗ってますけど、ちょっと独り言が多いんですよね」
独り言(笑)。
「めちゃめちゃ喋るんですよ。変な車とかに対して『おいおいおいおい!』『なーんなんだよ!』みたいなことをずっと言ってます(笑)。合流地点に来ると『できないできない、合流できない、合流できないよ~!』って。でもひとりの時も言ってるらしいです(笑)」
「はなればなれでも」は松岡さんの歌詞ですが、はなればなれになった経験というか、そんな感覚になったことは?
「あんまり……友達と離れる時って、私の場合、もう友達じゃなくなってたりするので(笑)」
なるほど。
「友達のままとか、大事な存在のまま離れる経験はなかなかないですね。だからこの歌詞は、松岡だから書けたんじゃないかな。大阪から出てきた時の気持ちとかが出てる。私はあんまりそういうの、ないな」