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怒髪天、〈必要至急〉の野音ワンマン開催直前! 増子直純が語る今こそ大事にすべきもの

お互いを大事に思う、思いやりの気持ちが今はなにより大事。それがないと、ライヴだけじゃなく何事も成り立たないと思うんだよ



そうですね。そして磔磔での無観客配信ライヴに続いて、横浜F.A.Dでファンクラブ限定ですが、お客さんを入れた形でのアコースティックライヴを行いました。入り口での検温はもちろん、お客さんの移動時の動線や客席の間隔、ステージと客席の距離など最大限かつ、かなり細やかな対策をしていましたよね。それこそ床にメジャーが貼りつけてあって、客席の間隔を明確にしていて。

ファンクラブ限定ライヴ時の、横浜F.A.Dの様子


「ガイドラインのさらに内側というか、過剰なまでの対策をしてね。ここで、変にド根性出して無理矢理やってもしょうがないし、ガイドライン以上の対策をやったってさ、ダメなもんはダメな時もある。もうこれはある種、運でしかないというか。でも、ちゃんとすべきことは全部やっとかないと。それにこっちもこのままだと仕事にならないし、今あるガイドラインを踏まえて、これならやってもいい、っていうのをメンバーとスタッフ、イベンターやライヴハウスも含めて考えてさ。何かしらやっていける形にしないと、何も始まらないからさ」


これもだめ、あれもだめ、だからやらない、じゃなくて。とりあえずやれるならば、その可能性を少しでも広げていくっていうか。


「そう。ただこれでダメだったら、もう逆切れするしかないよね(笑)。〈大丈夫だって言ったじゃん!〉って」


はははははは。


「だからそうなったら、もう運だっていう。そのこともわかればいいとは思う。でもやるからには、もう慎重すぎるくらい慎重に進めるべきだし、そうしないとダメだ。人に迷惑かけるかもしれない……いや、迷惑かけるかけないじゃないな。お互いを大事に思う、思いやりの気持ちが今はなにより大事。それがないと、ライヴだけじゃなく何事も成り立たないと思うんだよ」


ガイドライン、ルールを守ることが大事というよりは、お互いの安全を考える、思いやりの気持ちを持って事を進める。それがなにより今必要なことであると。


「そう、そういうことだと思うんだよね」


4月のインタビューでも言ってましたけど、コロナウイルスによって、人とのコミュニケーションであったり、関わりあい方が試されてるところもありますよね。


「あるね。コロナに罹った友達も言ってたけど、もしかしたらこれは人間を淘汰しようとしてんのかな?って、入院してる時に思ったって。次のアルバムの曲の歌詞でも書いてるけど、もしそうなら、そこに抗っていくのは、悪の所業、神への冒涜になるのかもしれない。でもやっぱり人類は立ち向かっていくんだろうなって。ただ、本当に金って恐ろしいなとは思う。目先の小銭に引っ張られて、その先にある大きなものを失う人間が多いんだなっていうかね。それこそステイとかGo Toとかどっちだよって話でさ。犬だったらもうパニックだよ」


あはははははは!


「ほんと、このコロナ禍によって、守るべきものと、何となくやだなって思ってたものがはっきり嫌なものだってわかったね。やっぱり間違ってなかったなって、俺の価値観は、とも思った。だからといって、その価値観を人に押し付けようとかさ、何か主張しようっていうことでもないんだけどさ」


4月の段階では、怒りはあるけど、糾弾するのはまだだ、とおっしゃってましたが、もうその時期は過ぎたと。


「いや、やっぱり今は、自分と、自分の周りのものを守ること、思いやることに終始するべきだと思ってる。まだ何かしらの攻撃に出る状況ではないし、本来のでっかい敵はそこじゃないから、今は。だからやっぱり二の次にはなるよ。ただ、覚えてろよ!とは日々思ってる。それこそ磔磔の時は、そんなに気にならずに思いっきりライヴをやれたのに対して、横浜は、目の前に人がいるけど、お互いに制約があってタガを外せないっていう状況に関しての怒りとか悲しみを強く感じたから」


目の前に人がいるのといないとでは、いるほうが心持ちとしてはいいのではと思ったのですが、そうじゃなく。


「そうじゃないね。この日常の枷を外せる、日々我慢しているものを開放する、っていうのがライヴにおける大事なポイントなはずなのに、それを制限せざるを得ないっていうのは……イライラするというか、なんとかなんねえのかよ!って思った。やればやるほど、我慢がきかなくなるというかさ、イライラする部分も増えてくる。〈なんでだよ!〉って」


目の前にお客さんがいるから気分がいいというよりも、むしろ憤りのほうが強く感じたと。


「ほんとそう。ただ〈どうにかならんのか!〉ってヤケを起こしてもしょうがないからさ。まあ基本的にヤケ起こしたいタイプの人間だけど(笑)、相手が相手だからね」


目に見えない、ウイルスですからね。


「そうそう。まあ、〈ウイルスFuck Off!〉とか唄っちゃうような若いパンクバンドが出てきたら面白いんだけど」


あははははは。


「でも本当にいろんな価値観が変わると思うよ、良くも悪くも。こんな機会なんてないほうがいいんだけど、コロナによって、その人がどういう人間かっていうのが見えてきた部分もあるし。〈あいつ、こういう人間だったのか〉って思えただけでも、1つのプラスにはなるから。そうやって何かしら得るものがあると思ったほうがいいというか。何かしら得ないと、やってられないじゃない(笑)」


そうですね(笑)。8月末には、これもまたファンクラブ限定ですけど、スタンディングでの有観客ライヴを名古屋でやり、9月には日比谷野音で定員の半分でのワンマンを行います。


「徐々に段階を踏んでね。これが正解かどうかはあとにならないとわからない。だから冒険ではないんだよ。実験ではあるけど。とりあえずやってみることから始めるっていうかね。ただ、ツイッターで、〈もしかして明菜さんも出るのかな?〉って書かれてたりしてて。出るわけねえだろ!っていう(笑)」


まあ、サブタイトルの「1/2の神話(キャパ)」が中森明菜さんの曲からきてること、たぶん昭和世代にしかわからないとは思いますが(笑)。


「今、仕事によっては人が集まる場所に行けないヤツらもいるし、県境を越えることであったり、いろんな制約があるから、それぞれの価値観、それぞれの状況で考えて、行く行かないを選んでいいと思うんだ。それで行かないことを選んだヤツに対して、なんだよとも思わないし。でも、ライヴを楽しいって受け取れる、そういう状態のヤツにはぜひ来てほしいよね」


そうですね。懸念や不安がある人は無理してくる必要はないですが、そうでない人には、周囲への気遣いを忘れずに、全力で楽しんでほしいですよね、ライヴを。

「まあこんなにリミッターかかった生活が続くなんて思わなかったし、みんなもそうだろうけど、すげえイライラするよ。でも今は、自分たちが大事にしてるもの、大事にしてる人間を守りながら、やるべきことをやっていくだけだ。思いやりの気持ちを持ってね」


文=平林道子
写真=渡邉一生(京都_LIVE)、BAD MUSIC GROUP(横浜_場内)


怒髪天 必要至急特別公演
キャプテン野音2020 ~1/2の神話(キャパ)~


2020年9月6日(日)
日比谷野外音楽堂(ワンマン)
開場16:30 / 開演17:30
前売指定席 ¥6,900(税込)

チケット残りわずか! 購入はこちらから→ https://eplus.jp/dohatsuten2020/

※未就学児童入場不可(小学生以上のご入場される方全てにチケット必要)
※電子チケットのみの販売(分配可)/ 注意事項チェックボックス、同行者登録システム使用


怒髪天 オフィシャルサイト http://dohatsuten.jp/index_gate.html


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