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【Archive/Interview】星野英彦(BUCK-TICK)/音楽と人2001年7月号

ここにいることが幸せなんです。で、きっとこれからもそうなんです、ずっと



思い描いてた自分の理想には届いてたりしますか。


「ねぇ。バンドも組んでからもう15年目ですからね。その当時は今の自分なんて……全然考えてないですよね。例えば、新宿のJAMとかで最初やってましたけど、〈次はロフトやりてえなあ〉って(笑)それくらいの程度でしたからね。今の自分は予想はしてないし、なんか……大人になったような気がしないんですよ、あんまし。ね、俺って大人ですかねえ(笑)」


ははは、俺に聞かないでください。


「んー……実感がわかないんですよね。ワープしちゃった感じなんです(笑)」


15年前からですか(笑)。


「ていうか……当時の大人像って……全然違いますよね。確かに昔の、例えば5年前の写真に比べたら、全然違うし、皺も増えたかなぁとか(笑)思うこともあるけど、確認しながら生きてるわけじゃないし、周りも変わんないメンバーでずっといるし、おまけにやってることも人間関係も呑んでる時の役回りも笑いのツボも全部同じだから(笑)。なんかズレがありますね」


外界から遮断された島のような(笑)。


「ガラパゴス諸島(笑)」


例えば、こんなに続くもんと思ってたところもあったりします?


「続けばいいなあっていうのはありましたよね……。さっきちょうど、ユータと話してたんですよ。『お互い知り合ってから、20年になるんだよなあ』って。なんかの拍子でそういう話が出て。驚くと同時にしみじみしちゃって(笑)。〈そうか、20年か。すげぇなぁ……〉って思ってたけど、向こうでアニイは昔と同じようにドラム叩いてるし、ユータは変わらずユータだし(笑)。どこが20年?って思いますよ」


ねぇ?


「不思議だなー」


そんな他人事のように(笑)。


「いやいやいや。こういう居心地のいい場所だったりするからずっとバンドやってるんだろうなーとも思うし、逆に、人として(笑)は甘えちゃってよくないのかもな……と思いながら甘えてます、ははは」


でもそういうとこで繋ぎ止めてるのは何なんだろうな?と思ったりするんですよ。干渉しないってのはあるとして。


「うん。何でしょうね……〈何か〉っていうのはないんですけど……あとはまあ、音に関して言えば、やっぱりみんなの出す音が好きだったから。そこじゃないですかね」


そういう音を、例えば他で感じてみたくないですか。


「なんかあんまり……BUCK-TICK以外のところでやるのはイヤですねえ。一回、ISSAYさんのソロ作でレコーディングに参加させていただきましたけど……早く帰りたくてしょうがなかった(苦笑)」


ふははははは。


「レコーディング自体がイヤとかいうんじゃないんですよ。周りの、例えば全然知らないスタッフが立ち会ってたり、いつもいる顔が見えないし……すごい違和感があったんですよ、そこに(笑)」


空気というか(笑)。


「うーん。ちょっと苦手…………あんまり初対面の人って苦手だから(笑)……小さい頃はそうでもなかった気がするけど」


BUCK-TICKの中だったら話もできるし、安心できると。


「そういうとこある、確かに。幸せだし、だって楽なんだもん(笑)」


苦難とかストイックとか、そういう言葉がもっとも似合わん人ですな(笑)。


「あんま苦労したくないんですよ(笑)」


そのせいなのかどうかはともかく、星野さんのメロディやサウンドはすごく優しく感じたりしますしね、何か。


「って言われるんですけどね、自分じゃよくわからないっすよ(笑)。でも一時期、こう、メロディとか……俺っぽいとか言われて、そういうふうに言われるのがイヤで、逆に違う引き出し開けてやる!って、無理して自分ぽくないものに行った時期はあります」


意識して?


「うん。でもふと、〈あ、ぽいのが一番いいんだ〉って気付いたっていうか。それを自分のブランドっぽく……しようっていうか(笑)」


BUCK-TICKの中でのポジションは、けっこう気持ちいいもんですか。


「俺はすごく……自由なことができて、逆に(笑)。そういう面では好きです。でもたぶん、曲を書くのが今井くんだけだったら……やるべきことが決まっちゃってるような気もするし、それじゃバンドも面白くないと思うし(笑)」


あ、少し自己主張が(笑)。


「いえいえ。僕の曲が多いBUCK-TICKっていうのも……どうかと思います(笑)」


あはは。でも確かに星野さんの存在がバンドを一方向に向かせてないっていうか。


「うん。だから自然にやってくし、自然に流されてく。無理はしないでね。余計なものは考えないで。それが自然に音にできてる……例えば何が流行ってるとか、そういうのまったくなしで……そういうのなしでも、全然成り立つ気がするし、BUCK-TICKの中ではそういうこと意識してやっちゃいけないような気がするんですよ。決して後ろ向きっていう意味じゃなくて」


はい。


「あんまり考えなくてもいいんだと思う。同じ水槽の中でゆっくり進化していけば……結局、周りが一緒だから。底辺はずっと変わらないでいたいし、そういう……個人的に不安を持ってても、それを吹き飛ばしてくれるような周りだったりしますからね(笑)。だから今、先の事はわかんないけど、ここにいることが幸せなんです。で、きっとこれからもそうなんです、ずっと」


文=金光裕史
写真=岡田貴之
スタイリング=八木智晴

音楽と人2001年7月号

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。


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