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【Archive/Interview】go!go!vanillas/音楽と人2019年12月号


柳沢進太郎 Interview


初日の名古屋、とてもいいライヴでした!


「ありがとうございます。3人の時は気迫でライヴしてたんで、 名古屋は4人のステージを噛み締めながら、優しい気持ちになりましたね」


少し遡って聞いていきたいんですが、プリティが事故に遭ったと知った時はどんなことを思いました?


「その日は取材が入ってたんですけど、プリティさんが来なくて、しばらくしてマネージャーから『事故に遭ったらしい』って聞かされて。最初はどういう状態かもわからなくて、最後の仕事が終わった時に、全部教えてもらったんですよね。容態はこうで、復帰までどのくらいかかるのかはわからない、とか。〈まじかぁ、どうなるんだろう……〉っていうのが最初に思ったことで。でも冬フェス目前だったし、まずはライヴどうするかって話になって。 サポート入れてやるしかないよね、みたいな」


ライヴは休まずにやろうと。


「そうですね。次のアルバムもある程度見えていたし、2019年と2020年はバンドにとって重要な年になるだろうって思ってたんですよ。そこで足を止めるっていう選択は頭になくて。ただ、来年再来年に向けて頑張っていこう!ってみんながひとつになった矢先だったんで……正直、不安しかなかった。4人でやっていこうってスクラム組んだのに、それが成り立たなくなるわけだから、けっこう恐怖で。でも1人いないぶん、3人でどれだけ強くなれんのかって、自分らのケツを叩けた。それは大きかったですね」


とはいえ、サポートを入れたり、3人だけでツアーを廻るのは、負担も大きかったと思うんですが。


「今4人になってみて思うのは、みんなすごく気を張ってたなってことで。僕らは普段から仲いいし、ずーっと喋ってるんですけど、3人の時はどこかピリッとした空気が漂っていた気がしますね。俺もちゃんと意見を言わなきゃって……年下だし、あとから入ってるから一番言いやすい立場なんですけど――」


加入した当時から、けっこう意見言ってましたよね。


「そうだったんですけど、だんだん落ち着いちゃってた時期で。思っててもあんまり言わない、みたいな。〈なんとかなるっしょ!〉みたいな感じでライヴやレコーディングの日を迎えたりっていうのが多くなってたんですよ。でも3人になって、それじゃダメだなって痛感した。思ってることは、ちょっとずつ出していかないといつかパンクしちゃうから……ガス抜きじゃないけど、バンドの衛生状況みたいなのはすごく考えてましたね」


思ったことをちゃんと口にしたりとか。


「あと、誰かが言いたいことありそうだったら、『あれのこと考えてます?』って投げかけてみたり。1人1人思ってることはあって、スタッフと1対1だと話すのに、4人揃うと意見を言わなくなる感じだったんで。4人でこう思ってるんですって言えるように、みんなの言葉を聞いたりしてました」


あの状況の中で、そういう動きをしてくれる人がいたのは、 他のメンバーも心強かったんじゃないかな。


「そう思ってたらいいですね……(笑)」


ふふふ。4人でまたライヴができるようになって、今はどんなことを感じてます?


「正直、3人でやってる時もけっこう俺らイケてんなって思ってたんですよ。ベースの音は機械だから間違わないし、ギターも弾きやすいなくらいに思っていて。でもやっぱり、そうじゃないものがこの4人にはあるなって。ミスとか音がどうこうじゃなくて、その人の音が生で鳴ってるっていう事実が最強だなと。3人の時にも自信を持ってやっていたけど、4人になってからはその質感がちょっと違うんですよね。前は、やってやるぜ!って、突き刺すイメージだったのが、4人になってからは、尖ってるけど、柔らかくもなれる。大事なところでガバっと包み込むこともできるようになった。それだけこの期間は、4人とも気迫がないと乗り越えられなかったし、その中で本当に大切なものにあらためて気づけた。そういう人間同士が鳴らしてる音がするなって、今のバニラズには感じてますね」


文=竹内陽香



ジェットセイヤ Interview


4人でのステージはどうでしたか?


「最高やったね。スタジオで4人で合わせた時も、ウォーって思っとったけど、やっぱお客さんの前で音を鳴らして、やっと戻ってきたなって感覚があったかな」


そこでようやく実感できたと。


「うん。ライヴをするとバンドの時計の針が進んでいく感じがしてるのよ、俺は。去年の12月9日が4人でやった最後のライヴだったんだけど、そこからようやく針を動かせたなと」


プリティが事故に遭ったって聞いた時は何を思いました?


「信じれんかったよ。受け止められないというか、何が起きてんのかわからんかった。でも俺らは生きとるし、ライヴは決まってたから、それはやろうってなって。正直、どういう顔してステージにあがっていいかとか、どう伝えるべきかとか……迷いもあったけど、やろうって気持ちのほうが強かった。ここまで来たらライヴできるだけでもありがたいし、逆にピンチをチャンスにじゃないけど、楽しまんといけんなって。そうしないといけんっていう使命感もあったと思うけど」


そこまで3人を駆り立ててたものってなんだったんだろう。


「うーん、事故の前にね、みんなで飯食いに行って、年末どうしようみたいなことを喋ってたんよ。新曲も出るし、どういうライヴにしようとか、来年はアルバムとツアーもあるから、ここから俺ら行くで!みたいな、エンジンふかした状態で。その次の日に事故っとるけん……〈おい、プリティ! 何しとんや!〉って思いもあったけど、気持ちが前を向いた状態だったっていうのは、ある意味よかったんだと思う。あとは、悪いほうに引っ張られないように、必死になってたところもあったし」


行くで!って状態をちゃんと保たないと、というか。


「そうね。だから今は3人でしかできん面白いことやろうってほうに転換していったかな。俺はドラムの位置も変わって、牧もハンドマイクとか増えてさ。この状態が一生続くとは思わんかったというか、思いたくもなかったから、今は振り切ってやる時期なんやなって言い聞かせてた」


また4人でステージに立つ目標に向かって進んでいたと。


「プリティも驚くべき回復力を見せてたしね。アルバムツアーの初日に、右手首の手術がうまくいったっていうニュースが入ってきて、少しずつ未来も見えてきてたから、俺らも前だけ見るしかねえなと。バニラズは大丈夫だってことは、今の俺らの音でしか伝えられないから。俺らはロックンロールバンドやけん、ステージの上で生き様を見せないとって考えてたね」


4人で音を出せるようになったのはいつくらいでした?


「8月くらいかな。7月下旬くらいに、俺とプリティの2人だけでスタジオ入ったんよね。身体はもうだいぶよかったけど、手首が痛いっていうんで、速い曲ができなくて。スローな曲から始めて、でも2曲やったらまた痛いみたいな」


それはプレイヤーとしてはけっこう厳しい状況ですよね。


「そうね。でもあんま焦らせたくもなかったし、着実にいかんといけんなと思ってた。その時点で、いつかライヴ復帰はできるだろうと思っとったし、バンドは続いていくから、ゆっくりでも大丈夫だって。ただ、秋のツアーで戻りたいっていうプリティの意志はかなり強かったね。4人で合わせた時は『THE WORLD』の曲は全部できるようになってたし」


4人の空気に変化はありました?


「うーん、久々に4人でスタジオ入った時はいつも通りやったけど、なんかちがう雰囲気もあったかな。みんな言わんけど(笑)」


あえて言葉にするとしたら?


「……やっぱ俺ら4人じゃないと、バニラズじゃないっていうか。変な化学反応があるんよね。それはライヴしてても思った。 あとね、前で横一列でやるのも楽しかったけど……俺は3人を見ながら叩くのが一番好きだなって。あの場所がバニラズでのベストポジションだね。いい意味で落ち着くし、後ろで暴れるくらいが俺にはちょうどいい(笑)。そこから見える景色ってさ、美しいんだよ。3人の向こう側にお客さんがいて、全部がキラキラしとる。あれは特別やね。ずっとここでドラム叩きたいなって、あらためてそう思ったよ」


文=竹内陽香

長谷川プリティ敬祐 インタビュー

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