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INTERVIEW
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〈夏の魔物2019〉開催直前! 【3日連続】音楽と人9月号の記事を特別公開!

text by 石井恵梨子

夏の魔物が大きく変わった。昨年までは、ロック、アイドル、サブカル、格闘技が入り乱れて、バーリトゥード(何でもあり)な様相を呈していた。その混沌さを〈面白がる〉のもありだったのだが、今年からは内容を一新。主宰の成田大致が、フェスを地元の青森でやりたいと考えた、あの頃の気持ちを思い出し、アイドルやサブカルのカラーを薄くして、ロックバンド中心の出演者たちに原点回帰した。その結果、中から見えてくるのは、若いバンドたちの台頭とその意識の高さ、である。
9月1日の大阪味園ユニバースに続き、9月28、29日に埼玉・東武動物公園での開催が控えている今。ここでは開催を前に、『音楽と人』2019年9月号で特集した記事を3日間に渡り特別公開していく。
このフェスで、若いバンドの代表となるであろうAge Factory、Teenager Kick Ass、CRYAMYのフロントマンが、今のシーンやバンド、フェスに対して思うことを激白。さらに主宰の成田大致が、今年の夏の魔物について語るインタビュー。
1日目は29日のヘッドライナーを務めるAge Factory清水エイスケのインタビューをお届けする。


(以下は、『音楽と人』2019年9月号に掲載された記事です)

清水エイスケ(Age Factory)インタビュー



今、バンドの状況はどんな感じですか。


「今は3曲新曲を作って、それを世に出して、これを元にフルアルバムに取り掛かりつつ。あとは全力でライヴもやりながら、どうやって自分たちの規模を高めようかなっていうのを考えてるところですね。今、僕個人のパワーがめちゃくちゃ上がってるから。僕らを好きになるっていう選択肢自体が正しくなってきてる。もう、お客さんの自我どうこうじゃなくて、僕の自我ひとつですべてが決まるバンドになりたいから」


……前から不思議なんだけど、そうやって「僕個人のパワーが上がってる」とか真顔で言えちゃうのは、何なの?


「わかんないですけど、でもまぁ上がっちゃってるから。ほんまにそうとしか言いようがないんすよね。たぶん、BRAHMANとのツーマンがデカかった気がする。正直、音楽性っていうよりもTOSHI-LOWさんの人間性みたいなものに感銘を受けたんですよ。ライヴのスタンスもカッコいいし、まず強いから何も言えないじゃないですか(笑)。そういう感じの、音楽を超えて確実に説得力のある人間、パワーがある人間になりたいんすね。それは音楽じゃなくて自分の人生の話で。ひとりとしての価値がある人間になりたい」


自分の価値っていうのは、どこで決まるんだろう。


「それは自分が決めるもんじゃないですか? 自分の価値を人に委ねだしたら終わりなんで。自分の価値は自分で決める。だから、自分で課したハードルを常に自分で超え続けたいってことですよね。そこでちょっとでも迷ったり日和ってしまうと、強制的な流れがあるこの時代の中ではやっていけへんから。完全に流されないバンドにならなあかんなと思いますね」


そうやってAge Factoryを突き動かしている根幹には何があるんだと思う? シンプルな向上心?


「いや……違いますね。根本的にイケてる奴か、イケてない奴かの二択で。俺らは絶対イケてる。ほとんどイケてない奴ばっかりの中で、ちゃんと支持されて確実に価値がある存在であらなあかんなと思うんですね。正直、今の日本のバンドはほとんどヤバいと思う。先輩とかカッコいい人はいっぱいおるんですけど、それは先輩やから当たり前。俺らより先に生きてちゃんと残っていった人たちやし。でも俺らの世代、同世代とか後輩はマジでクソなバンドしかおらんから、それがピンチですよね。僕らが変えていかんとなぁって思ってる」


そのためには、何が必要なんだと思います?


「うーん……自分の感性に従いつつ未来を見定める勇気。そこに飛び込める勇気と、日和らない根性みたいなもんが、やっぱり何事においても重要やなぁと思う。自分たちを見てくれてる人がどう思うかじゃなくて、シンプルに自分たちがどうしたいか。未来にどうありたいか。どんだけ新しいことできるかだけを貪欲に考えてたいなと思いますね」


ちなみに、94年生まれのエイスケくんにとって〈バンドで食うぞ〉っていう夢はどれくらい現実的でした?


「いや、現実的じゃないっす。もう絶対メシ食えんと思ってた。それか、メシ食うんやったらクソダサい曲をやらないかんと思ってました。今のフェス出てる人らみたいにダサい曲」


はははははははは!


「日本のフェス、今ヤバいですよね? なんも興奮しない。もちろん自分たちでライヴしてる時は楽しいけど……ほんま自分で観に行きたいと思わないですもん。〈もうちょっとカッコいいバンドいるやん!〉とは思う。良くないバンド集めてフェスやってもそりゃ楽しくないでしょって。だから、さっさといいバンドが売れて、GEZANの〈全感覚祭〉みたいな、あんなフェスばっかりになればいいんですよ。夏の魔物もそうですけどね。詳細が決まった時、なんかの記事で〈ヘッドライナーはAge FactoryとTHA BLUE HERBとワッツーシゾンビ〉って書いてあって……ちょっと爆笑しました(笑)」


今必要なのは既存の形ではないよね。少なくともメジャーデビューやフェス出演が夢、みたいな人たちじゃない。


「そう、ほんまにね、そんなこといまだに言ってる人いますけど……いつまでやってんの?って思う。今、誰もが音源出せるしSoundCloudでも世界中に出せるのに。CD出したいからメジャー行きたい、みたいな考え方って理解できない」


そういう意味では、ネットはチャンスの宝庫。


「ほんとそう。SNSすごい。イコール、口コミが強い意味を持つ時代じゃないですか。そういう意味でもいろんな方向からAge Factoryの名前が見えるようにしたいですね。今までは〈年間百本ライヴやってるバンド〉っていうだけで良かったけど、そこプラス、自分たちの努力で新しい方面から広げていきたいし。そこはネットも全然使っていきたい」


ただ、これは大人が言ってることだけど、若者はSNSで他人の視線を気にしすぎだ、みたいな話もあるじゃない?


「いや、そんなん〈あんたたちわかんないでしょ?〉って感じですよ(笑)。〈お前らの時代SNSなかったやん、俺ら生まれた時からあるからナメんな〉みたいな感じっす。こっちはSNS使い倒して生きてるし。そこでオッサンとか上の世代に邪魔されたくないって思います」


はははは。わかりました! やっぱり、エイスケくんの世代から新しいことが始まっていきそうですね。


「うん。同世代と集まってもわりと真面目にこういう話になることもあって。自分と近い考え方の奴、僕が好きな考え方の奴らと集まって今後もやっていきたいなと思ってます」


文=石井恵梨子


夏の魔物2019 in SAITAMA 2DAYS

日程:2019年9月28日(土) / 29日(日)
場所:埼玉・東武動物公園
時間:9:30 開場 / 9:45 開演

公式HP:http://natsunomamono.com/

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