• HOME
  • RANKING
  • NEWS
  • INTERVIEW
  • COLUMN
  • MAGAZINES
  • BOOKS
  • ABOUT
  • HOME
  • RANKING
  • NEWS
  • INTERVIEW
  • COLUMN
  • MAGAZINES
  • BOOKS
  • ABOUT
INTERVIEW
  • #WEBオリジナル
  • #森山直太朗

森山直太朗コンサートツアー〈人間の森〉51公演、ついに完結。 とある理想を求め続けた旅路を自身で振り返る

もうすぐツアーが終わるって意識を捨てて舞台に立ってたけど、気づけば自分だけ置いてけぼりみたいになってた




当時の自分たちに立ち返るためには、そういうバンドメンバーとの繋がりが必要だったと。

「そうですね。だから普段の自分たちと境目だったり噓のない舞台が必要だったし、ツアーの千秋楽も〈ピリオドを打つ〉みたいな締め括りにはしたくなかったんですよ。だけどその千秋楽で……」

トリプルアンコールで「君は五番目の季節」をやったらしいですね。

「本当はやるつもりなくて。でも控室で〈さぁ着替えよう〉と思ってたら、ずっとアンコールの拍手が鳴りやまなくて。これは収拾つかないぞって俺だけ舞台に戻って〈君は五番目の季節〉を唄ったら……大合唱になったんです。やっぱりお客さんも51公演が完結するのに、その締め括りみたいなものを求めていたんだなって」

そうでしょうね。

「そう。だから俺は俺でそのことに満足して控室に戻ったら、御徒町がガッカリしてて。『51公演やって最後はこうなっちゃうのか』みたいな」

思いがけず大きなピリオドを打ってしまったと。

「彼が言ってたのは、ナンセンスとメイクセンスっていうものの理解なんですよ。別にナンセンスなことをやりたいわけじゃないけど、メイクセンスに陥っちゃうと、たちまち消費されちゃうから。僕らのやってることは」


メイクセンスって〈わかりやすさ〉っていう意味だと思うけど、やっぱりあれだけ長いツアーの最後の舞台を前にそれを求めてしまうのは当然だし、その拍手に応えてしまうところが森山くんらしさだと思う。

「うん……あの終わり方を嘆くお客さんはたぶんいなかったと思うんですよ。むしろそれを求められたと思うし。でも御徒町は『もうあそこには何もないよ……何もない!』って(笑)」

ははははは! でもそういう2人の関係性こそが、ずっと変わらないものなんじゃない?

「あぁ、そうかもしれない。でも、僕らが今回ツアーで目指してきたものは、51公演の最後の曲で大きな課題が残ってしまったというか。〈to be continued……〉みたいな。でも、もしかしたら俺はまた同じことを繰り返すかもしれないし」

繰り返していいし、森山くんはそのままでいいと思います。

「実は俺もそのままでいいともどっかで思ってて。そもそも俺と御徒町は正反対の人間だし、だからこそ何度も話し合ってここまでやってきた15年だったし」



結局のところ、森山直太朗の活動は2人の高校時代からの関係性に帰結するってことですね。

「でもなんか最後……ショックだったなぁ。あんなこと言われて(笑)。なんだかんだ言っても、あいつが言うことってどこか芯食ってる部分があるから」

かもしれないけど、まぁ……言い方がね(笑)。

「そうそうそう! しかもアイツ、自分のホームページの雑記にも、その時のやりきれなさを書いてて。そんなにショックだったんだって」

僕が観た日の「さくら」もものすごくエモーショナルで。声を嗄らしてまであの曲を唄う森山くんに凄みを感じたけど。

「ありがとうございます。やっぱりあの日もどこか自分がエモーショナルになってて。もうすぐツアーが終わるって意識を捨てて舞台に立ってたけど、気づけば対岸に流されてて、自分だけ置いてけぼりみたいになってたんだけど……」

そういうジレンマを抱えながら唄う姿がいいんですよ。だから森山くんはそのままでいい。

「……そのままで?(笑)」

はい(笑)。そう御徒町くんに言っといてください。

「わかりました(笑)。あとで御徒町の雑記、読んでください。そこに〈最後に直太朗が舞台を失速させた〉って書いてあるから」

やっぱり言い方が酷い(笑)。

「あぁ、なんか……今、インタビューを受けて……やっと終わった感じがする。〈人間の森〉が」


ははははははは!


文=樋口靖幸
写真= 田中聖太郎



森山直太朗 コンサートツアー2018〜19 『人間の森』
2019.6.1 東京・NHKホール

【SETLIST】
-第1部-
01 夏の終わり
02 生きとし生ける物へ
03 さなぎの時代
04 糧
05 旅立ちの朝
06 シルビア
07 みんなおんなじ
08 ソフィー
09 今日の日はさようなら
10 人間の森
-第2部-
11 出世しちゃったみたいだね
12 やがて
13 風曜日
14 すぐそこにnew days
15 絶対、大丈夫
16 さよならさよならさようなら
17 群青

ENCORE
01 さくら(独唱)
02 どこもかしこも駐車場

2019.6.2 東京・NHKホール

【SETLIST】
-第1部-
01 夏の終わり
02 生きとし生ける物へ
03 さなぎの時代
04 糧
05 花
06 シルビア
07 みんなおんなじ
08 フューズ
09 今日の日はさようなら
10 人間の森
-第2部-
11 出世しちゃったみたいだね
12 やがて
13 風曜日
14 すぐそこにnew days
15 絶対、大丈夫
16 さよならさよならさようなら
17 群青

Encore
01 さくら(独唱)
02 時代は変わる
03 どこもかしこも駐車場
04 君は五番目の季節

森山直太朗 オフィシャルHP   https://www.naotaro.com/

1 2 3
SHARE
RECOMMEND
RECOMMEND
ARCHIVE

ヤユヨの新作『SPIRAL』に刻まれた新たな挑戦。自分たちなりのペースで進む彼女たちの現在地

#ヤユヨ
WEB ORIGINAL

go!go!vanillas、日本武道館公演の映像作品が発売。ゲストプレイヤーが語るバンドの姿

#go!go!vanillas
ARCHIVE

山崎まさよし×TOSHI-LOWによるアコースティックイベントに先駆け、両者の対談を特別公開!

#BRAHMAN , #OAU , #the LOW-ATUS , #山崎まさよし #音楽と人LIVE
WEB ORIGINAL

ハルカミライの武道館ライヴはなぜあんなにアットホームだったのか。橋本学が語る両親からもらったもの

#ハルカミライ

樋口豊(BUCK-TICK)、自伝本『ユータ』の増補改訂版が4月12日に発売!

#BUCK-TICK , #樋口豊
LOAD MORE

© 株式会社音楽と人

FOLLOW US
タグ一覧
ライヴレポート / WEBオリジナル / 最新号 / 編集部通信 / アーカイヴ / 小室ぺいの自由研究 / NITRODAY / BUCK-TICK / 音楽と人LIVE / PHY / noodles / 中田裕二 / 怒髪天 / MUCC / DEZERT / フジファブリック / the pillows / THE BACK HORN / 銀杏BOYZ / 僕たちプロ野球大好きミュージシャンです! / GRAPEVINE / go!go!vanillas / THE COLLECTORS / The Birthday / ストレイテナー / 2019年プレイバック&MY BEST MUSIC / ENDRECHERI / a flood of circle / UNISON SQUARE GARDEN / 忘れらんねえよ / 古市コータロー / メリー / BRAHMAN / 社歌を作ろう! / KinKi Kids / 山崎まさよし / 阿部真央 / aiko / SUPER BEAVER / 新木場ナイトカーニバル / Mrs. GREEN APPLE / ヤバイTシャツ屋さん / The Songbards / MAN WITH A MISSION / 韓国ドラマ / SixTONES / The Songbardsの描写探訪 / ポルノグラフィティ / ヒトリエ / People In The Box